一般質問報告・2

前回に続いて、6月定例会の一般質問報告をします。2件目の「外国語教育特区と地域基盤強化のまちづくりについて」です。

【質問】

政府が打ち出す成長戦略は、健康、エネルギー、次世代インフラ、観光の4分野で新たな雇用を生み出そうとしています。その中で、中小企業対策として、今後5年間で新たに1万社の海外展開の実現や、観光で外国人旅行者を増やし、雇用を増やすことを目指す目標を掲げようとしている。地方にとって最大の問題は、人材とその受け皿となるべき雇用する産業が育たないということだ。これを解消する手法の一つに、「このまちで学び育った子どもたちがこのまちを支える仕組みをつくる」ことによる、地域基盤強化のまちづくりの考え方がある。

成長戦略とともに教育再生実行会議から第三次提言素案が発表され、多面的な提案がされている。先ず、「日本人としてのアイデンティティと幅広い教養を持ち、世界に打って出たり、外国人を迎え入れて交流したりすることのできる人材を育成していくことが重要」であるとうたい、その中に、「特区の活用を視野に入れた初等中等教育段階から、グローバル化に対応した教育を充実する」の提言がある。

成長戦略と教育再生実行会議の提言が指すことは、教育と経済は一体であることを国策として打ち出していることだ。そこで、このまちで教育を受ける子どもたちには、日常の生活の中で外国語や外国人に慣れ親しみ、より国際感覚を身に着けてほしいと願っており、その力をもって世界に打って出たり、外国人旅行者を迎え入れてほしいと思っている。

一方、地域産業界は、地元の若者が魅力ある地元も企業に就職し、ずっと仕事をしたいと思えるような雇用環境と開発力、技術力によって企業体質強化を図る経営努力の覚悟がなくてはならない。地元の人材がこのまちの魅力を世界に売り込み、地元企業が自慢の商品やサービスを創造し、提供する。それをまた地元の人材が・・・というふうな循環をつくっていかなくてはならない。

以上が外国語教育を軸にした地域基盤強化のまちづくりの基本的な考え方だ。世界を視野に入れた初等中等教育段階からの外国語教育特区による地域基盤強化のまちづくりの考えにつて問う。

【答弁】 〔教育長〕

教育の立場で言うと、教育がよくなってくるとそこへ人が集まってくると考える。ネーティブスピーカーのALTが学校に入ることによって、子どもたちが変わる。修学旅行でもすぐに外国人のところへ行って話しかけていく。それがさらに低学年に広がることは、非常に良いことだと思う。外国語がまちづくりの一つの目玉になるとしたら、地域基盤強化の大きな判断材料になると思う。

教育特区については、今すぐということではないが、進めるときにはALTの増配をしたいと考えており、検討し、議会にも予算化のお願いをしたいと思っている。

〔市長〕

21世紀型の教育は、絶対に英語を徹底的にやるということは欠かせないことだ。1次産業の農業や漁業にしてもグローバルチャンスに臨んでいく時代だと思う。英語力を三豊市の子どもたちがどれだけつけていくかというのは、教育課題というよりも政治課題であり、英語教育を徹底的にやるのか否かをはかることは、政治がかかわってもいいテーマではないかと思っている。議会とともに、次の選挙で市民の皆さんに問わねばならないほどの重要課題だと考える。教育委員会と話をしないといけないが、今後の21世紀の子どもたちに対する我々の体制を明確にしていかないといけない。英語教育は、大変重要なテーマだと思っている。

 

以上で、6月定例会の一般質問報告を終わります。

 

一般質問報告・1

三豊市議会6月定例会閉会の後、平成25年6月29日(土)~7月2日(火)の4日間の日程で、北海道へ視察研修に行っていました。帰宅した翌日の3日(水)は、この間に溜まっていた用件を片づけるために時間を要していました。4日(木)になって、ようやく市民の皆さんへ報告をする態勢を取り戻しつつあります。

6月定例会で私が行った一般質問の報告をします。今回は、2件行った内の1件目「悪臭規制と臭気発生源対策について」をします。

【質問】

悪臭規制地域の指定は、県下8市の内で三豊市だけがされておらず、臭気対策の遅れがある。悪臭防止法における悪臭規制地域及び規制基準の設定の権限は、平成24年4月1日より市にあり、都市計画マスタープランをもとに本年度に都市計画の検討が行われるに合わせ、検討していくと聞いている。現状と今後の予定を問う。また、臭気対策の具体的施策として、規制区域や規制基準を設けて管理指導することは、行政の大切な役割だ。臭いは元を絶たなければ根本的な解決にはならない。本年度から稼働している民間事業者による『南部ごみ積み替え運搬施設』の脱臭装置(バイオフィルター)は、地元技術の連携で製品化されており、驚くような効果を上げている。バイオマス産業都市構想の指定を受けた三豊市として、住環境向上とバイオマスにかかる産業振興施策を兼ね備えた、地域の技術を集約した臭気発生源対策に対する、脱臭設備整備補助制度の創設の考えについて問う。

【答弁】

本年度、三豊市環境審議会へ悪臭防止法指定地域設定の諮問を行い、現在審議中だ。規制基準の設定など専門的事項の検討が必要であり、時間を要している。7月中に第2回の審議会を開催する予定だ。悪臭対策の実態は、畜産関係の事案が多い。行政施策には、〔法律による規制〕〔課税〕〔補助金制度の創設〕の3方法がある。先ず、指定地域を具体化し、事業者に対する啓蒙活動に努める方向で、さまざまな産業との共存と自然や住環境確保の観点から、事業者の自主的対策への期待が大きい。悪臭は、臭気を発する施設の中で対策を完結することが究極だ。バイオフィルターは初期投資が安価で維持経費も安い装置で、市の進む方向に合致している。バイオマス産業都市の指定を受け、微生物も含めた自然を問題解決の一つの手段にし、産業として取り組む。新しい田園都市構想のまちづくりに進みだすタイミングも、施策の提案には必要だ。地域の技術を集約した臭気発生源対策に対する、脱臭設備整備補助制度の創設は、時期を図り議会にも説明し十分検討する。

2件目の報告は次回に行います。