(平成18年9月議会)
平成18年9月議会の一般質問では、
『寿工芸跡地の利活用について』質問を行いました。
【詫間】
寿工芸跡地は、7町による合併協議会で協議され、平成17年度3月13日に合併協定調印式で調印された合併協定書により、三豊市の本庁舎の位置となっております。この質問に当たり、合併協定書の庁舎に関する部分を再度ですが、確認のためにと思いましてこれから時間をいただきたいと思います。
- 「新市の事務所の位置は、豊中町大字本山甲22番地(現三豊合併協議会事務所)とし、(中略)ただし、平成18年1月1日から新市の庁舎が建設されるまでの間は、新市の事務所の位置は豊中町大字本山甲192番地1(現豊中町役場旧庁舎)及び同201番地(現豊中町役場新庁舎)とする」
- 新市の庁舎は、合併特例債を活用し得る期間内に、財政状況等を勘案し、可能な限り早期に豊中町大字本山甲22番地に建設するものとする。」
- 「庁舎の方式は、本庁方式とするが、住民サービスの確保の観点から、合併後当分の間は支所機能の充実に努めるものとする」
と、合併協定書の第1ページに明記されております。
このように位置づけられている当地を日々目の当たりにする豊中地域住民にとりましては、三豊市誕生に備え、旧豊中町民が三豊市民共有の資産として持ち込んだ実勢価値15億とも16億とも目されるこの資産が、新庁舎建設までの間、また、庁舎の方向付けの中で一体どのように扱われようとしているのか、日常生活に直接影響する重要問題と言えます。
横山市長の公約どおり4年間の本庁舎建設の凍結並びに移動型市政は了解いたしますものの、この間の寿工芸跡地の利活用をいかがお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。
【市長】
寿電子跡地の利活用問題でありますが、ご指摘のように合併協議とその確認事項は尊重されるものであるということには異論ありません。しかしながら、三豊市としての施策の選択とその優先順位につきましては、その施策が持つ経緯や背景にも注意を払うべきところであり、最も重要なのは、今の現状をどのように見極め、そして今後何が必要であるかを見失わないことであると考えております。
自己決定・自己責任という自主・自立した三豊市を築くためには、肥大化した組織や予算にメスを入れ、合理的で効率的な行政運営体を確立し、将来に向けて持続可能な体質に変化することこそが必要であり、今、多くの市民が願うところであること確信しております。
従いまして、この庁舎問題は、庁舎問題としてだけの議論では結論が導き出せません。
三豊市としては、オーナーである市民のご意見に耳を傾け、市民の想いをどう実現するのか、三豊市全体の中で、総合的な見地から、将来に禍根を残さない進路を見出さなければなりません。
そのような意味から、この旧寿電子跡地の利活用問題につきましては、一時的な活用による臨時的収入について見逃さないことも必要でありますが、本来的な庁舎問題の検討を避けては通れないわけであります。しかも、この問題は、様々の諸状況から、あまり先延ばしをすべきではないのかもしれません。
従いまして、詫間議員ご質問の趣旨には、私も共感するところ大でありますが、議会とも十分に協議をさせていただき、この庁舎問題につきましては、今後早急に具体的検討・研究を行なうとう意味において、ご理解をいただき、答弁とさせていただきます。
【詫間】
当然ながら三豊市の全体のことは市長がおっしゃるように、先のことも考え、共にいい町をつくっていくということには決して変わりはございません。その上であえて寿工芸跡地に対する、豊中地域住民の代弁として一言再質問の中で述べさせていただけたらと思います。
寿工芸跡地に三豊市の本庁舎が位置づけられているのは、当然合併協定書にあるように顕然たる事実でございます。
これがあればこそ、7町による三豊市合併が成立したと言っても過言ではないと私は思っております。三豊市誕生の経緯から申しましても、7町合併の実現には三豊市の本庁舎は、寿電子跡地でなければならなかったというような部分もありました。
しかも、三豊市の仮庁舎が豊中の庁舎であることも7町合併による三豊市を実現するための最終合意であったはずです。行財政改革、財政再建という美名のもとに仮庁舎の移転も唱える人もいるとも聞きます。
しかし、移転には大きな費用が必要ですし、その前になによりも遊休施設が多くなることは、7町合併による三豊市実現を共通目標としたその時点から分かっていたことでございます。全てを飲み込んだ決断であったはずです。庁舎の移転とう大問題、合併の根底を揺さぶる最重要事業であります。寿工芸跡地に本庁舎が建設できるような立派なまちをつくることこそが、7町合併を決断した原点のはずです。
だからこそ、本庁の移転を言う前に、そして、本庁舎の検討をするに当たって、まずは現支所の空部屋であるとか空階の有効活用、いろいろ意見が出ておりますが、民間への賃借など、民間の活力を取り入れ、これを第一に取り組み、市民サービスの向上と財政運営の効率化をできることから行なうべきだと考えております。一日も早い財政再建と三豊市民の心の統一は、どのような出来事があって、どのような思いがあって7町が一緒になり三豊市となったのか、三豊市誕生の歴史を、主旨の重さを忘れずに共有していくことより他に近道はないと私は思っております。
豊中地域住民の心情にも十分御配慮いただき、市長が昨日答弁で申された中にも、この問題は過去の4年間の深層心理にもつながるような大きな決断であるというような答弁もございました。そういう意味でも、豊中地域住民も全く同様でございます。
長々と申しましたが、私は、寿工芸跡地への庁舎建設のみにこだわっているのではございません。むしろ、防災や三豊市経済活性化や近い将来の三豊・観音寺地域を見据えた、庁舎に隣接すべき利活用計画が、この凍結の4年間にも進められなければならないのではないかということを思っております。
4年間の新庁舎建設の凍結は、了解しております。ご提案の先ほど市長が申しましたような方向のことも了解でございます。その間においても、長期的観点による利活用計画は怠ってはならないと思っているだけです。
今三観広域行政組合や香川県警では、さまざまな急を要する需要事業が検討され動いております。消防本部においては、現在1本部2署3分署の体制で日々両市民の消防防災にと活動されていますが、5ヶ所ある施設全てが耐震化さえておらず、南海大地震発生ともなれは、市民の救助どころかまずそこが崩壊し、救助の拠点とはなり得ないということまで言われております。事実、一昨年の豪雨には、雨漏りがあり、壁を剥がしたところ、あまりにもひどい工事状況であったということも聞いております。
この5つの施設を三豊広域を視野にいれた防災本部とし、当地に集約するべきだと考えております。香川県防災局では、地域防災本部にヘリポートの重要性を強く言っておりますし、三豊地域は地盤が軟弱であり、予測以上に被害は大きくなるのではないかと危惧しているとも聞きます。
香川県警においては、県西部に免許センターを計画したいとしていますが、警察署との併設が理想であると言っております。これと併せ、先月、平成19年4月からの三豊市を管轄地区とするために、エリア拡大ともなる高瀬署が三豊署となり、増改築が進められているとの報道がありました。小規模警察署による非効率な組織の改善で、三観2署の統合など構想が近い将来あり得ると考えられます。
さまざまな行政問題の観点から、この寿工芸跡地の価値は行財政改革や財政健全化だけにとどまらないほどの価値を有しています。直ちに三観広域行政組合や県との事業計画の場を持っていただき、またPFIやリースによる民間施設との共存など、凍結期間の4年間の間にも着手可能な行動を三豊市として行なっていただきたいと思います。市長のお考えをお聞きします。
【市長】
先ほども申し上げましたように、市役所の問題は、総合的な見地から考えなければならない、三豊市の将来を決める大変重要な問題であるというふうに認識をいたしております。われわれの中長期財政を見たときに財政力指数が8市中8位という、この状況からいかに脱皮していくか、われわれの行政目標は来年度それに懸けていきたいなというのは、実は私の本音でございます。
私たちが最も重視しなければいけないのは、市民の思いがどこにあるのか、これが全てに最優先すべき課題であると私は考えております。ですから、大変重要な問題でありますので、今後、議会とも十分に協議しながら諮ってまいりたいと思っております。
寿電子跡地は、三豊市にとりまして、大きな資産だと思います。土地開発公社が持つ最優良の土地だと思っております。そういう意味において、これは多方面から考えて非常に重要な、詫間議員ご指摘のポイントは、大変重要なポイントになると、この認識だけは同じところにおりますので、よろしくお願いしたいと思います。
【詫間】
豊中地域住民のこの土地に込める思いに報いるためにも、いい利用計画を立てていかなければならないと思っております。
最後ですが、寿工芸跡地の利活用には、さまざまな話が行き交じっており、例えば、土地開発公社の欠損の帳簿上の穴埋めというような感覚での売却、そのような発想は当然市長の御答弁の中にも、しっかりとした三豊市の将来を見据えた上での行政改革に活用したいというような言葉がありましたので、ないとは思いますが、確認させて頂き質問を終わります。
【市長】
全くありません。この地域は、大変重要な地域でありまして、そのような、言い方に御幣がありますが、小手先の数字合わせをするようなつもりは全くなくて、この三豊市の将来がかかった一つの重要な最重要ポイントであるとう認識は全く変わりません。