地域資源としての地元企業

中小零細企業の経営者の会である、香川県中小企業家同友会三豊支部の広報委員を引き受けてしまいました。
地域経済活性のために、地元の企業をもっと知らなければならないと思っていた、ちょうどその時だったのです。
広報委員として会員企業を訪問するのも一つの方法だと考え、突然の話でしたがあっさりと了解したのです。
初めて任されたのが、会員企業訪問のページです。
最初の訪問企業は、以前からきちんとした形で会社のことをお聞きしておきたいと思っていた、(株)七宝の筒井和光氏にお願いすることとしました。
広報委員会の先輩である、久保田スタジオの久保田さんに同行していただき、取材?となりました。
以下、まとめた原稿です。
私たちの毎日の食卓に欠かせない野菜の一つに「たまねぎ」があります。
カレー、肉じゃが、ハンバーグ、スパゲッティなど、現在の日本人の料理メニューの多くに、「たまねぎ」は欠かせません。
今回の会員訪問は、三豊市豊中町で「たまねぎ」の品種改良と種子生産、種子の販売を専門に行っている、(株)七宝の筒井和光氏にお願いしました。
(株)七宝は、昭和27年に採種組合として創立され、47年に株式会社として設立されました。
この間に、「七宝早稲7号」「ターザン」「もみじ3号」「オホーツク222」「スーパー北もみじ」「北もみじ2000」などの品種の改良に成功し、全国の「たまねぎ」種子の7割を占めるトップ企業に成長してきました。
筒井さんは現在、(株)七宝の取締役農場長の役職となっていますが、次の経営後継者として品種改良・生産・販売などの業務全般にわたり、経営に関わっています。
『同友会で何を学ぼうとしていますか?』
経営を引き継ぐために、経営者としての勉強をしなければならないと考えていたときに、ちょうどタイミング良く入会のお誘いがありました。
支部例会や県行事に参加し、創業経営者の会員の方々のバイタリティーのすごさに接して、感じることの多い経験をさせていただいています。
将来、経営の舵取りを任されたときのために、経営者の自覚を持ち“自分ならこうする”といった、経営理念と方針を想定した経営指針書づくりにも取り組んでゆければと思っています。
『経営者の責任とは何だと思いますか?』
最近、企業の不祥事の報道がよくあります。
経営トップが一様に頭を下げる場面を目の当たりにするたびに、人ごとではなく“明日は我が身”とゾッとする瞬間があり、経営者の責任の重さを痛感します。
企業は永遠ではなく、現状の経営形態でいつまでも通用するとも思っていません。
その時その時代に対応した経営手法はあるでしょうが、
*社員の生活を守る責任
*生産農家への種子供給の責任
*品種改良の責任
これを使命として「たまねぎ」一筋に取り組んでゆきたいと思っています。
筒井さんの「たまねぎ」に対する深い愛情と、後継経営者としての確かな手応えを感じた、爽やかな一時でした。
お忙しい中、急なお願いにもかかわらずお受けいただき、本当にありがとうございました。
これから中小企業家同友会三豊支部の広報活動にかこつけ、定期的に三豊市内の企業紹介をしてゆきたいと思っています。
経済産業省の政策の中に、『地域資源活用プログラム』があります。
この利用も視野に入れ、三豊市にある産業資源の連携を模索したいと考えています。