令和5年10月25日(水)と26日(木)に北九州市で開催された[第18回全国市議会議長会研究フォーラム㏌北九州]に参加するに合わせて、前日の24日(火)に福岡市にある福岡地区水道企業団が運営する「海の中道奈多海水淡水化センター(愛称:まみずピア)」の視察研修を行いました。
海水淡水化センター廣川所長はじめ職員の皆さんが丁寧に対応してくださった。
【海水淡水化事業の目的】 福岡都市圏は地域に一級河川がなくこれまで筑後川からの給水に頼っていた。だが、近年の少雨傾向もあり、渇水が頻発していることもあり、平成22年度を目標年次とする広域水道整備計画が策定され、海水淡水化事業が位置付けられた。筑後川水系に多くを依存する福岡都市圏の自助努力の一つとして、海水淡水化事業を行った。
【施設の概要】 事業費:408億円、維持管理費:18~20億円/年(電気代やRO膜 等)、取水方法:浸透取水方法(玄界灘=最大取水量103,000㎥/日)、海水淡水化方法:海水逆浸透方式(生産水量 最大50,000㎥/日)、放流方法:近隣の水処理センター処理水との混合放流(博多湾内)、供用開始:平成17年6月
現在、福岡市の必要水量は600,000㎥/日で、その内、水道企業団では まみずピア で生産した50,000㎥/日と、筑後川水系からの導水等を併せて250,000㎥/日をまかなっている。
三豊市では、詫間地区の工場用水確保が重要な課題となっており、海水淡水化プラントも具体的な検討技術であると確信した視察でした。