閉会中の総務教育常任委員会・7

年が変わったと思えば束の間、早くも2月の声が聞こえています。
例年行事の消防団出初式や成人式が行われ、今年初の試みである 「三観こどもまつり」 が開催され大いに盛り上がり、物事が一つ一つこなされていることを感じてるとともに、ゆっくりはしていられないと身を引き締めています。
今年初めての閉会中の総務教育常任委員会が、1月24日(火)に開催されました。
今回の協議題は、 「三豊市行政組織の改正案について」 と 「定住対策アクションプランについて」 の2件です。
1件目の行政組織改正は、平成24年4月1日からの市役所組織機構を変更するものです。
主な変更点は、
【総務部】
[管財課]
コミュニティバス事業を加える。
[施設管理課]
新設し、公共施設の一元管理を行う。
【政策部】
[企画財政課]
政策課と財政行革課を統合し、市政のシンクタンクとなる、政策決定の中心課とする。
[産業政策課]
地域振興課と建設経済部の商工観光課を統合し、観光・産業・企業政策に取り組み、知名度向上を担う。
[田園都市推進課]
設置期限を2年として、バイオマス推進室の定住対策や総合型地域スポーツクラブなどのプロジェクト項目に集中的に取り組む。
[地域内分権推進課]
設置期限を2年として、市民主体の地域コミュニティ作りを担う。
【環境部】 新設
市民部の環境衛生課と水処理課に定住対策事業を除くバイオマス推進室を加えた3課体制でスタート。
【教育委員会】
子ども未来推進室を廃止して、教育総務課に統合する。
部課の数は、部が1部増となり、課は2課減1課増の全体で1課減少することとなります。
2件目の定住対策は、本年度から平成25年度までの3年間に取り組む計画を表した、 『三豊市定住対策アクションプラン』 の提案がありました。
《平成23年度の取り組み》 
①若者定住・地域経済活性化住宅補助事業 ②学生合宿誘致事業 ③短期滞在助成事業 ④ふるさと体験交流事業 ⑤ポータルサイトの開設 が取り組まれた。
*若者定住促進・地域経済活性化住宅補助事業
現在の申請件数が41件で、38,190,000円の補助金額となっており、仮申請も22件あることから、計画通り進んでいる。
平成24年度に向け、現行満額補助対象を2,000万円以上としているところを、1,500万円以上について100万円補助とし、1,500万円までについては、20分の1補助とすることを考えている。
《平成24年度・25年度の計画》
【継続事業 ①・②・③・④・⑤】
①については、50件の交付目標で、5,000万円を予算化する。
対象物件は新築に限らず、 「空家バンク」 に登録物件の中古住宅にも補助対象を広げる。
②~⑤についても引き続き予算化する。
【新規事業】
(1) 「空家バンク」 事業
しないに1,600戸以上ある空き家を、 「空家バンク」 に登録し、定住ポータルサイト上で売り手と買い手の仲介サポートを行う。
(2) 若者定住促進リフォーム助成事業
若者を対象として、そのライフスタイルに合った住宅にリフォームすることで、中古住宅の流通促進を行い、若者定住に結び付けていく。
(3) 優良宅地提供事業
建築条件付の宅地販売が多くを占めているため、若者の希望する住宅を建築することが難しい状況であるため、良質な子育て環境のためにも、建築条件の付かない宅地を提供する。
遊休公有地の利活用で、20区画程度を予定。
(4) 定住対策コミュニティ創造事業
三豊市の歴史・伝統・自然・風土を見直し再発見することで、誇りや自信、活力を呼び覚まし、新しいコミュニティを創造する。
市内数ヶ所を選定して、香川大学地域マネージメント学科との共同研究で、調査分析を行う。
(5) welcome to mitoyo 事業 (情報発信事業)
都市部での情報発信(県事業との連携)、イベント開催、雑誌などで、三豊市の 「いらっしゃい情報」 を発信する。
(6) 定住ポータルサイトの運営
アクセス数2千件を目標に、見る側に立ったサイト作りを行う。
新年度からの新たな組織の中で、大いに成果が上がることを期待します。
終わりに、その他として、1月29日(日)に “【三豊市・三好市】・【三豊市・美波町】 災害時における相互応援協定調印式” が行われるとの報告がありました。
また、友好都市である洞爺湖町とも調印を予定しており、財田諶之丞まつりの開催時期に合わせて調印式を行うとのことです。
一年間務めてきた委員長の職も、任期が一ヶ月を切りました。
何かとご協力をいただいた委員の皆さ、所管職員の皆さん、事務局の皆さん、本当にお世話になりました。
市民の皆さんには、十分な報告ができているとは思っていませんが、自分の可能な限り委員会の動きについてお伝えしてきたつもりです。
議会人事で所属委員会変更後も、変わらずお付き合いをお願いいたします。

コールセンターの誘致

三豊市企業誘致事業による企業誘致が実現しようとしています。
7町の合併によって顕在化した、遊休公共施設の売却処分を含む有効利活用について、これまで取り組まれてきました。
高瀬町国際交流館やふれあいパークみのの薬草館などは、既に売却されています。
今回の利活用計画は、三野支所に隣接する、三豊市社会福祉協議会所有の三野町社会福祉センター2F部分を、民間事業者に賃貸して、未使用であったこれまでにも発生していた、維持管理経費を軽減すると伴に、新たな雇用を創出しようとするものです。
賃貸先である誘致企業の (株)ナック は、東京に本社を所在し、売り上げ500億円、従業員が約2,400名の東証1部上場企業です。
ダスキン事業や環境衛生事業(ウイズ事業)、建築コンサルティング事業、住宅事業(レオハウス)、宅配事業(クリクラ)を、広く展開しています。
三豊市で展開する事業は、ミネラルウオーター “クリクラ” の営業のためのコールセンター業務です。
平成24年(本年)4月から、クリクラ事業本部 三豊センターとして、約30席の2交代制で開設予定です。
概ね60人の雇用が予測され、子育て中で時間に制限のある女性の就労機会が増えるものと期待されます。
1月30日(月) 午前11:00より三豊市庁舎にて、三豊市の支援と協力で、(株)ナックが三豊市にコールセンター新設の、進出協定調印式が行われます。
今回の企業誘致事業の成功で、未利用資産の有効利活用に弾みがつくと思います。
そして、このまちに新たな雇用の場が創出されていくことを推し進めていかなくてはなりません。

第4回 会派 「議会報告会」 のご案内

三豊市議会の2期目の選挙から、はや2年が過ぎようとしています。
改選後、再結成された 「会派 三豊市民クラブ」 による4回目の議会報告会が、2月4日(土) 18:30より詫間町のマリンウエーブ・イベントホールにて、開催することとなりました。
前回、平成23年8月20日(土)に、財田町で開催してから半年が経過しました。
この間の市の動きや議会活動について、常任委員会や特別委員会などの所属議員が、それぞれ役割分担して報告します。
今、報告会で配布するための 「三豊市民クラブ会報紙 第4号」 と、当日の説明のためのパワーポイントを作成するために、打合せを重ねています。
亀にまたがった “浦島太郎” の道先案内で、多くの市民の皆さんが竜宮城(マリンウエーブ)へ来てくださることをお待ちしています。

次期ごみ処理業務委託候補者の審査結果

三豊市に相応しい次期ごみ処理方式について検討が進められてきました。
昨年の12月17日から、民設民営とトンネルコンポスト方式を条件で募集を開始した、 『次期ごみ処理業務委託候補者募集』 に対し、本年1月11日の締め切りまでに、1社から提案の応募がありました。
この提案について、17日(火)に 三豊市次期ごみ処理業務委託候補者審査委員会 で審査が行われ、横山市長に対して 『三豊市次期ごみ処理業務委託候補者について(報告・推薦)』 が提出されました。
18日(木)には、 三豊市議会ごみ処理問題調査特別委員会 に対しても、その報告と説明がありました。
内容は次の通りです。
【三豊市次期ごみ処理業務委託候補者審査委員 5名】
 審査委員長 掛川寿夫 香川大学工学部教授
    委員  浮田正夫 山口大学名誉教授
    委員  嘉門雅史 香川高等専門学校校長 京都大学名誉教授
    委員  村尾俊二 中小企業診断士
    委員  持田悦夫 (社)地域環境資源センター上席研究員
【推薦事業者】
 (株)エコマスター 香川県観音寺市
 *パブリックとエビス紙料の共同出資会社
【選定理由】
三豊市新総合計画、一般廃棄物(ごみ)処理基本計画、及びバイオマスタウン構想と整合している。
処理方式は、ヨーロッパで確立されている技術を基本としたトンネルコンポスト方式であり、国内初の新しい廃棄物処理のビジネスモデルとして非常に期待される。
技術力、環境対策、安定的な管理体制、コスト、肥料・固形燃料の流通は、概ね妥当である。
【若干の留意点】
環境面(臭気、騒音、作業環境等)について
①処理後に、肥料・固形燃料として搬出される原料の質保証管理及びシステム内の水質管理を適宜実施のこと。
②三豊市への提案の内容が、今後確実に実行されているかを継続的にチェックしていく体制を構築すること。
以上のような報告となっています。
完成までには30ヶ月ほど期間を要するとのことで、今後、この提案の着手に関する様々な問題(施設の場所など)が発生するだろうと思います。
国内どこにもない 「日本初」 を、地域経済活性化のためにも、三豊市内事業者の持つ技術力を結集して 『チーム三豊』 で実現しなければならないと思っています。
  

三観こどもまつり

三豊市と観音寺市の社会福祉協議会と、地域で子育て支援に取り組む団体などが協力して立ち上げた 「三観こどもまつり実行委員会」 主催による “三観こどもまつり” が、1月15日(日)にゆめタウン三豊で開催されました。
香川子育て県民会議育児の日が、毎月19日であることを知ってもらうと伴に、両市にある子育て支援団体やグループが知り合い交流するきっかけとすることで、地域全体で子育て支援する社会にして行こうとするものです。
ゆめタウン三豊の屋内イベント広場のステージでは、子どもたちのダンスや合奏、ファッションショーなどのほか、マジックショーやゲームなどで、大いに賑わっていました。
屋外の駐車場では、警察と三観広域消防の協力で、パトカーや白バイ、はしご車、電気ミニ消防車の試乗で、子どもたちの歓声が上がっていました。
私が運営に関わっているNPO法人青空クラブも、事業紹介のパネル展示で参加していました。
子育て支援と一口に言いますが、その活動には様々な切り口のあることに改めて驚かされます。
視点を変える事で気付く問題意識や、置かれた生活環境と得意分野の異なりによる活動の多様さが見えてくるのです。
三豊・観音寺地域に、既に子育て支援のエネルギーが蓄えられていることを知るとともに、連携によって更なる飛躍の可能性を感じます。
実行委員会の皆さんには、今回が初の試みであることで、この日を迎えるまで大変な苦労があったようです。
しかし、それも報われること間違いないほどの大盛況で、子育て真っ最中の親子や家族総出の参加で、狙い通りの成果が得られたものと思います。
ますます、子育てしやすい地域になるよう、連携と交流が広がっていくことを願っています。

本物に包まれて子育て

子育て環境にとって当たり前の要素とは何でしょうか?
子育てには、それに相応しい環境が必要であることは、誰もが知っていることです。
「三つ子の魂百まで」 という言葉がありますが、人格の大元は幼い時期に多くの部分を決定され、大人になってからは変わりにくいことをいっています。
「香川木育推進フォーラム」 が、 『子育て環境改善事業』 を行っています。
「木育(もくいく)」 活動として、子どもや保護者が日常生活の中で、 『木とふれあい、木と遊び、木と暮す』 ことを提案するもので、木のよさを生かして子どもたちが健やかに育つ環境づくりを支援するためです。
子どもたちの居住環境に無垢材をとり入れることで、子育て支援をするというものです。
私は、乳幼児期のできる限り早い段階から、子どもと保護者に自然素材の本物に包まれた空間で暮らして欲しいと考えています。
その環境は、地元産の天然木材はもちろん、地域の人が栽培した有機・減農薬野菜や、オーガニック衣料など、住・食・衣すべてにわたります。
子育て環境には、本物が欠かせない要素だと思っています。
この考えを広げるために、NPO法人青空クラブの事業として “本物に包まれて子育て” を展開したいと考えています。
すべては、子どもたちが健康に育ち、たくましい大人に成長して欲しいと願うからです。

出初式と成人式

成人の日は、一月の第2月曜日と定められています。
この日の前日の日曜日と合わせて2連休となり、今年は8日と9日の2日間です。
三豊市では例年、この連休の日曜日に消防団の出初式と、成人式が行われています。
平成24年が本格始動です。
午前9:30から、三豊市率上高瀬小学校運動場で、三豊市消防団の出初式が三観広域消防を含む、1,000名近い団員の参加で、規律の中に活力漲る式典が行われました。
昨年は、東日本大震災による津波災害で、住民の命を守るため最後まで献身的に活動した254人の消防団員の命が奪われました。
人の命のために災害に立ち向かう団員がなぜ自らの命を失わなければならないのでしょうか。
三豊市消防団の皆さんの凛々しい姿を目の当たりにしながら、二度とこのような理不尽な悲劇を繰り返さないためにも、市民の命はもちろんのこと団員の命も守る防災計画と対策を確立しなければならないと考えていました。
三豊市消防団の皆さん、三豊市民の生命・財産を守るため、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
午後2:00からは、マリンウエーブ マーガレットホールで三豊市成人式が、新しく成人になる691名の皆さんを祝福するために行われました。
毎年、成人式を向える仲間が企画・運営を行っており、例年にも増して短時間の中にもメリハリの利いた、活力を感じるものでした。
義務・責任を果たすことで、権利・自由があることを心に刻んでいただき、社会に参加し、支える大人になって欲しいと思っています。
若い力がまちを、国を創ります。
新成人の皆さん期待しています。
おめでとうございます。

12月定例会 一般質問報告

年は変わり少々遅くなりましたが、平成23年12月定例会の私の一般質報告をします。
「子どもを産み育てるまちづくり」について
【質問】
9月定例会の一般質問に続いて、東日本大震災で感じた、本当に安心安全な場所とはどのようなところなのかを課題に質問する。
三豊市は、全国的に見ても自然環境に恵まれた場所であることを再認識した。
三豊市は、女性が安心して妊娠・出産・子育てできる環境にあるといえ、さらに、子育て支援制度も充実したものとなっている。
今議会に、子育て支援に充てられる限られた予算を、より効率的に展開する主旨で、出産祝い金の廃止条例が提案されている。
この機会に、このまちの豊かな自然と災害の少ない、安心安全なところという最大の特長を活かした、他のまちと明らかに違う、「子どもを産み育てるまちづくり」 ができないか。
女性が自らの命をかけた命を生むという行為に対して、出産の方法を自ら選択できないような今の出産環境が、命に対する意識の鈍感さ、軽薄さにつながっているのではないかと思う。
まちづくりの社会基盤となる、市立病院の産科・小児科の設置と、民間助産所開設に対する行政としての支援の考えを訊く。
【答弁】
産婦人科または産科を設置するならば、赤字を覚悟しなければならない。
それを許されなければできない。
限りある財源をどう振り分けるのかが、大きな局面に来ていると思っており、命が産まれる瞬間というのは、我々が大事にしなければところだと感じている。
現在、 『三豊市地域医療あり方検討委員会』 が、市長の諮問を受けて、地域医療における市内医療機関の役割と他市医療機関との連携のあり方、市の公立医療機関の担うべき役割の審議をしているところだ。
この議論や答申を受けて、今後市立病院の果たすべき役割を検討したいと考える。
助産所の開設は、開設後10日以内に県に提出しなければならないとされている。
また、平成19年からは、嘱託は産婦人科医師に限る連携医療機関を定めることが義務づけられている。
開設の相談があった場合は、それに向けて協力・対応する。
以上のような内容です。
昨年の12月7日と10日のこの場でも書きましたが、 「命」 を直視するまちづくりを目指したいと強く思っています。

2012年 三豊市の教育は明るい 

平成24年、西暦2012年の幕開けです。
新年 明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお付き合いの程、お願い申し上げます。
歴史的災害で象徴される昨年の最後のこの場で、子どもたちとの関わりで、新しい年が若い力によって、間違いなくよくなる予感を記しました。
新年早々に、昨年末に三豊市立豊中幼稚園の藤根園長先生からお預かりした、DVDを見ています。
昨年12月14日(水)に、豊中幼稚園発足以来始めての、全園児による 『生活発表会』 の記録映像です。
3歳児 5組 80名
4歳児 4組 93名
5歳児 3組 89名
合計 262名の園児が、全身で力一杯演じる合奏と歌・踊りの連続で、子どもだけでなく保護者も先生も一体の、それはそれはすばらしい発表会となっています。
豊中幼稚園は、8年前に5幼稚園統合して300名を超える、公立幼稚園では例の見ない大規模幼稚園として発足しました。
現在は、一時期からは園児数も幾分かは減少していますが、大規模には変わりありません。
これまでに、統合による混乱で先生や保護者に少なからず、戸惑いと相互不信があったことも否めませんでした。
大人たちの心の動揺に、最も敏感に反応するのは子どもたちであり、その影響は、成長するごとに表面化するのではないかと危惧されていました。
大きな組織には、先生方の子どもたちに対する愛情と教育に対する高いモチベーションを保ち続ける、それに相応しい経営組織体が必要であったのです。
そんな当然の環境整備と組織改善を怠り、現場の先生方にその負担と責任を押し付けてきたことに、深く反省しなければなりません。
大きな組織には、それが機能する管理運営体制がなくてはなりません。
今年は、必ず確立します。
藤根園長先生からお預かりしたDVDは、専門業者が撮影・編集したものです。
今の時代なら、多くの家庭にホームビデをくらいあるだろうに、なぜ園がつくるDVDがいるのでしょうか。
それが盲点でした。
「子どもたちは頑張っています。
わが子を撮るために保護者の皆さんうろうろしないで下さい。
静かにじっとして、見て聴いてあげてください。」
一所懸命演じ・話す人に対し、真剣に見る・聴く(聞く)という人として当然のことすら、私たち大人は忘れてしまっていたのではないでしょうか。
しかも、教育の現場でそれは起きていたのです。
豊中幼稚園の先生方は、そのことに気付き行動したのです。
子育てや教育の問題解決の糸口は、当たり前すぎて誰もがあえて言及しない、そこらあたりに転がっているものなのでしょう。
「2012年 三豊市の教育は明るい」