祭りとともに地域が元気

春分の日の3月20日(水)に開幕した 「瀬戸内国際芸術祭2013」 の春会は、4月21日(日)に大盛況のうちに閉幕しました。
3月21日付のこの場でお伝えしたように、パスポートを購入し意気込んでいたのですが、年度替りの一か月は思いも他多忙を極め、陸続きの坂出市沙弥島へ足を運ぶのが精いっぱいでした。
それでも、このような機会がなければ身近な自然の魅力に気づきすらしなかったことに、ありがたいことだと納得しています。
夏会と秋会が一層楽しみとなりました。
AM10:30オープンの島スープ(1000年スープ)に開店前から長蛇の列ができるとか、旧沙弥小・中学校舎内の地元と香大生との共同運営による “えのきカフェ” の餡餅雑煮などは、すでにあるものに如何に命を吹き込むのかを表現した、お手本のような提案だったと感じました。
この時期同時開催されている 「かがわ・山なみ芸術祭」 は、最初の開催会場である三豊市三野町宗吉瓦窯跡史跡公園で、20日(土)と21日(日)の2日間行われました。
共同企画として参加した、「第二回 暮らし広場━ゆるり日和━」 も、両日にわたり23店がテントを張り、前回以上の賑わいを見せていました。
地域にある資源と人材を活かした、人が楽しく元気になる仕掛けづくりが、やればできるのです。
それを誰がやるのかは、ここに住む私たちです。
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誕生日プレゼントの 『卒業式』

平成25年(2013年)3月15日で、私は満56歳になりました。
この日、三豊市立豊中中学校の 『平成24年度 第65回卒業証書授与式』 が行われ、103名の卒業生が巣立っていきました。
この子たちは、薦田校長先生が新校長としてこの学校に着任したと同時に新入生として入学し、3年間通して学校生活をともにしてきた最初の卒業生なのです。
入学当初は手の付けられない惨憺たる状態の学年で、これを3年間で何とかするのは無理ではないかと、幾度も頭を抱えたこともあったようです。
それがなんと、見事に化け、厳粛かつ感動的なすばらしい卒業式をやり遂げたのですから驚きです。
開式すぐの国歌斉唱から、明らかにこれまでの年とはちがっていました。
この日の意味を、この子たちは気付いていたのでしょう。
校長式辞には、薦田校長先生の子どもたちに対するありったけの愛情がしたためられていました。
金子PTA会長の挨拶は、子どもたちの日常とこれまでを知ればこそあふれ出す、諭しと促しの言葉のうねりがありました。
校歌斉唱、在校生合唱 “絆”、卒業生合唱 “あなたへ” のいづれもが、全員で成し遂げようとする連帯感が伝わってきました。
私は思わず横山市長の顔を見て、 「すばらしい!?」 と同意を求めていました。
「私もこのような感動的な卒業式は経験したことがない」 と応えてくれました。
私たちの想像を超える成長力を、この子たちは持っているのです。
自分を信じてたくましく成長してくれることを、心から願っています。
これほどに会場が一体となった卒業式は、私も経験がありません。
この場に同席できたことを幸せに思うとともに、私にとっての最高の誕生日プレゼントになったと、手前勝手に感謝感激しています。