代表質問報告・1

3月定例会で私が行った三豊市民クラブの代表質問報告を、2件します。
今回は、1件目の <「先手の福祉」の推進による健康寿命の延伸について> です。
【質問】
健康寿命の延伸には、先進事例にもあるように、市民参加の保健・健康増進運動が欠かせないことは明白だ。
施政方針にある 「総合型文化スポーツクラブの理念、先手の福祉を利用者負担で実現するという概念の共有」 という、一つの施策は示されている。
しかし、市民参加はもちろん、医療、介護、保健が一体となった、総合的な健康寿命の取り組み施策が見えていない。
長野県では「ぴんぴんころり」を合言葉に、健康寿命のまちづくりを行政と市民が協働して実践しており、自分の健康は自分たちでつくるという意識で取り組み続けており、大きな成果を上げている。
これを支えた力は、医療機関が地域に出ていく総合病院の役割が大きかったとのことだ。
現状の三豊市では、行政や諸団体、福祉施設、医療機関などの連携が十分でないといえる。
それぞれの持つ力を合わせ、より大きな効果を導き出す大きな政策の、総合的な推進計画と具体的な取り組みが求められる。
地域医療あり方検討委員会の答申で示された、市立病院の機能統合など、先手の福祉の推進による健康寿命延伸のためのバックボーンとなる、福祉センター機能を持つ医療・介護・保健が一体となった総合拠点エリアの検討の考えを問う。
【答弁】
健康に生活できる期間をできるだけ長くすることは、市民参加による保健活動の実施が考えられる。
市民参加が重要であり、まちづくり推進隊の自主事業による取り組みも有効な方策であると考える。
健康を保持し、すべての人々が住みなれた地域や家庭で生きがいのある生活を営むためには、保健・医療・介護が連携した地域包括ケアシステムを構築する必要がある。
市立病院は、このシステムの中心的役割を担い、市の保健・福祉部門と綿密に連携し、医療サービスのみならず、介護サービス、保健サービスを提供するなど、システムの下支えをしなければならない。
地域医療あり方検討委員会の答申においても、市立病院の地域包括ケアの中心的役割が述べられており、この体制づくりは必須であると認識している。
今後、その方向で取り組んでいく。
次回は、代表質問2件目の報告をします。

3月定例会の目玉議案

三豊市議会の3月定例会が閉会して2週間が過ぎました。
この間、卒業式や入学式など、例年のことですがあわただしく年度の変わり目の催しが行われてきましたが、ようやく、ほっと一息つける状況になりました。
改めて、3月定例会で審議された建設経済常任委員会に付託された以外の目玉議案について、お知らせしたいと思います。
それは、2件あります。
1件目は、「三豊市合併振興基金条例の制定について」です。
将来の財源確保のために、合併特例債を財源とする基金を設置するために定めます。
*平成25年度当初予算として5億円を計上し、今後8年間で総額40億円を積み立てる計画
2件目は、「三豊市産業振興基本条例の制定について」です。
三豊市が、産業振興によるまちづくりを、本気で取り組むことを宣言するものです。
前文をを記します。
『歴史、文化、自然環境等多くの資源に恵まれた本市は、先人の努力により農業、漁業及び商工業において産業振興を果たしてきた。近年では、自然災害が少なく、土地が比較的安価であり、また高速道路や貿易港の整備により、多くの企業も市内へ進出し、地域の事業者とともに地域経済の活性化に寄与してきたところである。
しかしながら、日本の人口は、平成17年に減少に転じ、今後も産業を担う生産年齢人口
が急速に減少していくことが予想される中、本市においても、産業構造の変化による後継者不足により、農業及び漁業を取り巻く環境は、深刻な状況に陥っている。商工業においても、長引く物価下落、国際競争の激化及び人口減少に伴う購買力の低下による売上高の減少によって、地域経済の疲弊が現実のものとなり、産業振興は、国策のみならず本市の喫緊の行政課題となっている。
ここに、産業振興をまちづくりの礎とし、全ての人の協働により、産業振興を総合的かつ計画的に推進し、本市の発展と福祉の向上に資するため、この条例を制定する。』
私が議員になろうと決意した発端の一つが、地域経済の活性化でした。
この条例には、三豊市産業振興審議会の設置が定められており、三豊市の産業振興施策についての基本計画が審議されることとなっています。
これまで事業として行われてきた【がんばる企業応援事業補助金】も、基本計画の中で系統だった事業として位置づけられるものと思っています。
議員冥利に尽きます。

義務教育スタートの入学式

4月5日(金)の保育所、8日(月)の中学校に続いて9日(火)に小学校の入学式が行われました。
今年は、三豊市立桑山小学校へ伺いました。
「新入生の皆さんにとって今日の入学式は、小学校の6年間と中学校の3年間を合わせた9年間の義務教育スタートの日となります。
教育のあり方に対して、いろんな考え方や意見が言われます。
私にも2人の子どもがいますが、子育ての中で感じるのは、人を育てるとか教育するということに 『特効薬などない』 ということです。
“早ね 早起き 朝ごはん” という聞き飽きた言葉がありますが、結局、当たり前のことを当たり前に続ける規則正しい日々の生活が、人の健やかな成長のための、最低であり最高の、欠かすことのできない条件であることを言っているのだと思います。
これを9年間やり遂げることができたならば、子どもたちは必ず立派な若者に成長しているはずです。
学校、家庭、地域の連携での 『共育』 による教育の大切さが言われ続けていますが、生活の基盤は家庭にあることは、揺るぎようのない事実です。
私たちも、保護者の皆さんが毎日の生活の中で、当たり前のことが当たり前に積み重ねていくことができるように、支えていきたいと考えています。
一緒に子どもたちを育てていきましょう。
21名の新入性が、元気な “桑っ子” になりますことを心から願っています。」
毎年のことで、かなりネタ切れの状態です。
もっともっと充電しなくては・・・・・

桜吹雪が舞った後の入学式

桜吹雪が舞った後の、ちょっと冷える凛とした空気の中で、平成25年度三豊市立豊中中学校の入学式が挙行されますこと、心からお慶びを申し上げます。
112名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんは夢と希望を持っていますか?
大作家の井上靖の言葉に、
“努力する人は希望を語り 怠ける人は不満を語る”
があります。
私は、これまで生きてきてその通りだと感じています。
夢を持ち希望を語る人こそが、本当の『生きる力』を持つ人だと確信をもって感じています。
ヒューレットとパッカードに始まったシリコンバレーでは、第2のマイクロソフト、グーグル、フェイスブックを目指し、夢を持ち希望を語る若者たちが、自らの力で生き抜こうとしています。
皆さんには、夢を持ち希望を語る人になって、本当の『生きる力』を養って欲しいと期待しています。
保護者の皆さん、お子様のご入学おめでとうございます。
教育のあり方について 「学校・家庭・社会が一体になって・・・・」とよく言われますが、その方法は誰も教えてはくれません。
具体的な取り組みは、私たちが一緒に作り上げるしかありません。
だからこそ、学校と地域との連携が不可欠なのです。
ともにこの地域にふさわしい教育環境をつくっていきましょう。
112名の新入性の皆さんが、夢を持ち希望を語る姿を見ることができますことを願い、私のお祝いの言葉といたします。

春も盛りの保育所入所式

春も盛りの時期に、巣立ちや出発の儀式が用意されているのは、日本の風土そのものなのだと改めて感じています。
4月5日(金)に行われた三豊市立豊中保育所の入所式に出席して、子どもや若者たちの持つ『若さ』とは実にいいものだと、当然のことに改めて感じさせていただきました。
入所式の会場に入った瞬間の空気の爽やかなこと。
よどんだ時代の空気を『若さ』が浄化しているようです。
80歳になるばあさん(私の母親)と、50を過ぎた私たち夫婦の3人家族となった、我が家のものとはまった違うものでした。
0歳~2歳児と保護者の皆さんに、こんなお話をさせていただきました。
「りす組・ひよこ組・うさぎ組・ぞう組・パンダ組・きりん組の45名の皆さん、ご入所おめでとうございます。
子どもたちを見ていると、子ども同士で目と目を合わせて見つめあっている様子があります。
これは、子どもたちの挨拶なのでしょうね。
これまでは、家庭の中で限られた人との生活でしたが、これからは同年齢のお友達などとのかかわりを通して、成長していくのだと思います。
お父さん、お母さん、保護者の皆さんに、私から2つお話したいことがあります。
一つは、“駄目なもの(こと)はダメ”を教えてほしいと思います。
所長先生の話にもあったように、乳幼児期は人格形成にとって最も影響を受けやすい時期です。
成長するにつれ、人としての基本的な規範を身に着けさせることは、非常に難しくなります。
また、これを疎かにすることで、命に係わる事件や事故に遭遇する可能性が大きくなるかもしれません。
乳幼児期の今だからこそ、教えなければならない“駄目なもの(こと)はダメ”をぜひ徹底してほしいと思います。
二つ目は、現代は特に家庭や家族だけで、ましてやお父さんやお母さんだけで子育てができるような時代ではありません。
子育てについての困り事や悩み事を、一人で抱え込まないで欲しいのです。
苦しいときは、保育所の先生や子育て支援センター、ママ友に素直に助けを求めてほしいと思います。
そうすることで、暗かった視界は明るく広がります。
お父さんやお母さん、保護者の皆さんの成長とともに子どもたちの成長があり、子どもたちの成長とともに皆さんの成長があるのだと思います。
一緒に子どもたちを育てていきましょう。」
桜は満開です。

上高野長寿会総会にあたって

例年よりも1週間ほど早く咲き急いだ桜の花は、その後の冷え込みで少々足踏みしてくれました。
4月3日(水)、三豊市豊中町にある不動の滝コミュニティセンターで行われた上高野長寿会総会は、この日に合わせたかのような満開の桜の中で開催されました。
「三豊市の人口予測は、現在67,000人強が平成30年には62,000人ほどに減少するといわれています。
これに対して、市では65,000人の人口目標を掲げ、定住施策を展開しています。
財政では、地方交付税が合併によって現在100億円であるものが、平成28年度から徐々に減少し、一本算定となる平成33年度には60億円ほどとなり、非常に厳しい状況になるであろうことが示されています。
そのために、合併によって発生した466の公共施設の中で、役割が重複する施設の整理統合による経費削減を、いかに実行するのかが喫緊の課題となっています。
今、総会の行われているこの不動の滝コミュニティセンターとカントリーパークもその対象であり、豊中地域に暮らす私たちにとって、有効に利活用する方法を導き出すことは重要なテーマです。
市の直営から地元(民間)による維持管理・運営を模索する動きを強めなければならないと考えています。
地域の皆さんの知恵とアイデアで、地域の資産であるこのエリアを生まれ変わらせようではありませんか。
私は、高齢者も子どもも障害者も子育て中のお母さんも、誰もがいつでも集える場所にしたいと考えています。
年に1回の総会だけの利用ではなく、皆さんが毎日ここに来て、ゆったりとした時を過ごして欲しいと思います。
上高野長寿会が、この素晴らしい不動の滝コミュニティセンターとカントリーパークで、この素晴らしい季節にこれからもずっと開催されることを、心から願っています。」
今、不動の滝の桜は絶好の見頃です。

3月定例会が閉会しました

平成25年第1回三豊市議会定例会が、3月28日(木)に、1日(金)からの28日間の会期を終え閉会しました。
一般会計予算及び8つの特別会計と2つの企業会計は、予算特別委員会の審査結果同様、原案可決となりました。
予算関係以外の議案は、3常任委員会に付託されていた18議案につき、それぞれの委員長より審査報告がされました。
・総務教育常任委員会:8議案とも原案可決
・建設経済常任委員会:3議案は原案可決し、1議案は継続審査(3月14日付のこの場で報告済み)
・民政常任委員会:5議案は原案可決し、1議案は修正議決
となっており、いずれも委員会審査報告の通り可決されました。
また、この日追加提案された3議案の、水道局組織を2課から1課体制とするための条例改正案と、2つの人事案件も可決されました。

 新委員長での公共施設整備調査特別委員会

委員長が城中議員から藤田議員に代わって最初の三豊市議会公共施設整備調査特別委員会が、3月27日(水)に開催されました。
これまでの1年間、三豊市の40年先を見越した 「三豊市公共施設再配置計画 “公共施設の再配置に関する方針(2013~2052)」 が検討されてきました。
この日提出された 『第1期基本計画(2013~2022)』 は、これからの10年間に実施する 【田園都市みとよを実現するための新しい街づくり】 の公共施設統合・廃止・建設計画です。
10年間の再配置計画における重点事業計画として、8点挙げられています。
1.学校再編整備計画
 ①詫間地区小学校統合
 ②仁尾地区小学校統合
 ③山本地区小学校統合
 ④財田地区小学校統合
2.庁舎周辺整備事業
 ①危機管理センター整備事業
 ②詫間支所周辺整備
 ③三野支所周辺整備
 ④仁尾支所周辺整備
3.新給食センター整備事業
4.新火葬場整備事業
5.学校施設耐震化整備事業
6.高瀬南部保育所改築事業
7.バイオマス資源化センター
8.第1期基本計画で更新期を迎える主な施設の方向性
 今後10年間で耐用年数を迎える300㎡以上の公共施設
委員会の中で、市立病院の統合を示している「地域医療のあり方に関する答申」に沿った計画が盛られていないことに対する意見が出されました。
私は、三豊市が 【田園都市みとよを実現するための新しい街づくり】 を掲げるならば、公立医療機関の充実は、何をさておいても最重要事業計画にするべきだと考えています。

予算特別委員会が終わりました

3月18日(月)から行われていた三豊市議会予算特別委員会が、25日(月)に5日間の審査を終了しました。
審査の中で、水道事業会計予算の検針業務や水道料金集金業務、水道開栓・閉栓業務、料金センターなどの委託について、委託事業先が偏っているのではないかや、委託料の積算根拠が不明瞭であるなどの質疑が出されました。
そのため、最終日の討論・採決の前に再審査が行われましたが、すべての予算案とも原案可決されました。
平成25年度予算は次の通りです。
【一般会計】 287億円
歳入は、一般財源の主なものとして、市税が75億10,564千円、地方交付税が106億50,000千円、地方譲与税及び各種交付金が11億88,000千円などとなっています。
また、市債は、臨時財政対策債、合併特例債等で22億13,900千円となっています。
歳出は、義務的経費が116億22,172千円で、内訳は人件費が52億99,983千円、扶助費が33億38,295千円、公債費が29億83,894千円となっています。
また、投資的経費は44億85,549千円で、主なものは超高速ブロードバンド整備で5億50,000千円、2地区新設小学校建設事業で2億95,554千円、火葬場建設事業2億62,704千円などです。
経常収支比率は89.9%となっており、義務的経費が40.5%を占め、平成23年度実績84.2%と比較しても、一層の財政状況の硬直化を示しています。
更なる徹底した行財政改革に取り組んでいかなくてはなりません。
【特別会計】
「国民健康保険事業特別会計」 85億円
「国民健康保険診療所事業特別会計」 2億50,000千円
「後期高齢者医療事業特別会計」 18億18,000千円
「介護保険事業特別会計」 67億80,000千円
「介護サービス事業特別会計」 98,000千円
「集落排水事業特別会計」 1億63,000千円
「浄化槽整備推進事業特別会計」 2億26,000千円
「港湾整備事業特別会計」 20,000千円
【企業会計】
「水道事業会計」 25億59,962千円
「病院事業会計」 18億37,165千円 
           (永康病院:16億76,155千円、西香川病院:1億61,010千円)
となっています。
28日(木)の議会最終日に可決することとなります。

春の訪れとともに祭りがやってきた

ここ半月ほど驚くような暖かさで、一挙に桜の花も咲きそうな勢いでした。
春分の日の20日(水)は、あいにくの雨模様となりましたが例年の大気に戻ったようで、忘れかけていた早春を感じる一日となりました。
このような中、香川・岡山の島々を舞台とした 〝瀬戸内国際芸術祭2013” が開幕し、4月21日までの33日間 『春会』 が開催されます。
3年前の前回は、行こう行こうと思いながら行けなかった、残念な思いをしました。
今回は、春会期に加え夏・秋の会期が計画されており、すべての会期に使える3シーズンパスポートを購入し、楽しもうと意気込んでいます。
また、この海と島の祭典と並行開催される 〝かがわ・山なみ芸術祭” が企画されており、香川の隠れた山と大地の魅力も、遅まきながら見直されてきていることをうれしく思っています。
三豊市は、瀬戸内国際芸術祭では粟島が、山なみ芸術祭では三野町の三豊市宗吉瓦窯跡史跡公園が会場となっています。
粟島での開催は 『秋会』 ですが、一足先に4月20日(土)と21日(日)の2日間、山なみ芸術祭の 【アートクラフト&野外造形展】 の催しが企画されており、これに合わせて 「第二回 暮らし広場 ━ゆるり日和━」 が開催されることとなっています。
第一回と同様に、今回もたくさんの地元農家さんとフード&ショップさんが参加します。
“瀬戸内国際芸術祭2013” と “かがわ・山なみ芸術祭” の大成功とともに、 「第二回 暮らし広場 ━ゆるり日和━」 にたくさんの皆さんが来ていただき、やる気のある若者たちとの出会いと交流、飛躍の場となることを願っています。

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