9月定例会報告・1

9月1日から20日間の会期で開催されていた三豊市議会9月定例会が、上程されていたすべての議案審査を終え閉会しました。
今議会に上程されていた35議案の内、平成22年度決算認定に係る14議案は、後日開会予定の決算特別委員会での審査とするため、他の21議案について議決が行われました。
議案第91号 三豊市税条例等の一部改正について
地方税関係法の改正のため
議案92号 三豊市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について
市立西香川病院の病床を、療養病床を95床から90床に、精神病床を55床から60床に変更のため
議案第93号 三豊市詫間町防災行政無線放送施設条例の廃止について
詫間町地域で9月1日よりデジタル施設運用が開始されたため、従来のアナログ式を廃止するため
議案第94号 動産の買い入れについて
情報システム機器を一括購入するため、一般競争入札によって業者決定し契約するため
富士通四国インフォテックに50,295,000円
議案第95号 動産の買い入れ契約の変更契約の締結について
既に契約しているが、システム機器の内容変更が生じたため
富士通四国インフォテックに369,600円の減額で、変更買入価格は80,221,050円
議案第96号~98号 市道の路線認定
3件
議案第99号~102号 市道の路線変更について
4件 <101号 豊中町本山 寺家6号線と、102号 同じく寺家6号支線については継続審査>
議案第103号~110号 一般会計補正予算(第3号)他、特別会計補正予算など
議案第111号 工事請負契約の締結について
仁尾の上団地建て替え工事で、一般競争入札により菅組に2億36,250,000円
(議会初日の9月1日に可決済み)
市道の路線変更についての2件以外の33件については、可決しました。
補正予算関係の報告は、次回に行います。

三豊市の次期ごみ処理方式の提案

三豊市のごみ処理施設である 「三豊クリーンセンター」 は、平成25年3月31日をもって閉鎖となります。
そのため、これまで当市仁相応しい次期ごみ処理技術並びに方式の選定のため、 「次世代の地球環境を守る」 を基本的考えとして、「ごみはすべて資源である」 を理念に、議論・検討が重ねられてきました。
平成23年9月15日(木)、三豊市議会ごみ処理問題調査特別委員会に、三豊市の次期後に処理方式が提案されました。
実にこの日まで、3年の時間を要しました。
【三豊市の次期ごみ処理に関する提案】
(1) 処理方式
    トンネルコンポスト方式 (固形燃料原料及び肥料原料の製造)
(2) 運営方法
    民設民営を基本とする
これまでの経緯として、
平成20年7月30日に設置され、11回の審議を行った 「ごみ処理技術検討委員会」 から、平成22年2月18日に出された答申は、 『バイオガス化施設』 でした。
この答申には付記があり、排水処理や堆肥化等の可能性についても検討すべきとの提言がされていました。
よって、この答申の方向性に基づいて、いくつかの処理方式の研究・検討が行われることとなりました。
平成22年9月21日に三豊市議会へ提示された、 「三豊市におけるごみ処理の基本的な考え方」 では、 「ごみはすべて資源である」 に加え、ごみを処理する考え方ではなく、 「新しい産業と雇用機会の創出」 という、新たな方向が示されました。
事業検討の基本的な考え方は、バイオマスタウン三豊構築に向けて、 「家庭から出される燃えるごみはバイオマスである」 とし、 “エネルギーとして循環させる方式によって資源化” するというものでした。
この方式の条件は、 『臭気対策の徹底』 『処理水の適正処理』 『市財政の中期的見通しに影響を与えない処理コスト』 です。
これらの条件を満たす方式を探るため、平成22年12月6日 「技術は民にある」 ことを前提に、民間活力を最大限に導入し、地域産業の育成・振興を図ることを目的に、公募による 「三豊市一般廃棄物処理施設整備事業参加意思確認調査」 を実施しました。
7社の応募があり、審査の結果地元民間企業から提案された 『固形燃料化方式(RPF及び堆肥の製造)』 が選出されました。
ただし、この方式は海外では実用化されているが、国内では例の無いものであるため、提案者による実証実験を行うと伴に、その検証を (社)地域環境資源センター と (学)香川大学に依頼しました。
その検証結果をまとめた報告書が、平成23年8月31日付けで三豊市に対し提出されており、平成23年9月15開催の 「ごみ処理問題調査特別委員会」 に対して、提案理由と伴に 「三豊市の次期ごみ処理方式」 として提案されたのです。
以下、名文ですのでそのまま掲載します。
【提案理由】
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ごみ処理施設ではなく、資源製造工場を誘致するのだとの考えで、今後、施設建設場所や民間事業者との運用関係など、本格的かつ具体的検討が始まることになると思います。

子どもにとって 「食べる」 こととは

3ヶ月前の三豊市議会6月定例会で、 『新学校給食センター建設と “弁当の日” の関係について』 の一般質問を行いました。
三豊市で検討が進められている新しい学校給食施設を、自校方式(各学校ごとに調理)とするのか、センター方式(まとめて調理し各校へ配達)するのか、様々な意見と議論が交わされてきました。
なぜ私がそのような質問をしたのかは、次の理由によります。
私は、給食をつくり提供する設備や形態による方式の選択の以前に、 「食べる」 という生き物が生きるということの根源ともいえる行為を、子どもの教育の中でどのように捉え考えるのかが最重要であると考えたからです。
当然、今もその考えは、決して揺るぐものではありません。
学校給食で栄養のバランスがとれ、調理員さんの顔の見える温かくておいしい給食が提供されることはすばらしいことです。
その一方、学校給食だけが、子どもにとって 「食べる」 ことのすべてではありませんし、学校給食は子どもにとって 「食べる」 ことの一部だといえることです。
むしろ、学校給食が無かったとしても、家庭で栄養のバランスや心の通う温かい食事ができればまったく問題は無く、それこそが最善であるのだといえます。
その意味でいえば、学校給食施設の形態の問題よりも、子どもにとって 「食べる」 こととは、 “生きることそのものである” ことを伝え気づかせることができるのであれば、いかなる方式であったとしてもその役割は果たすことになるのだと考えられます。
この具体的な方法が、 “弁当の日” なのです。
子どもが自分自身で手作り弁当を作る体験を通して、様々な出来事を経験し、 「食べる」 ことで感動することこそが、 “生きることとは” を自分のこととして考えることにつながっていくのだと思うのです。
9月11日(日)、今、私が一番お会いしたかった人である “弁当の日” の提唱者の竹下和男の講演会が、藤田宗丈さんを代表にする 『ミトヨオヤジの会 三豊塾(さんぽうじゅく)』 主催で行われたのです。
初めてお会いして、直接お話をお聞きしました。
一つ一つの経験した出来事を語る言葉が、心にビンビンと響いてきました。
一般質問の原稿づくりのために買った、 先生の著書である 「“弁当の日” がやってきた」 に続いて、 「台所に立つ子どもたち」 を買い、サインをしていただき、握手までしていただきました。
「食べる」 ことを深く考えることで、三豊市の子どもたちは必ず健やかに成長すると信じています。
『ミトヨオヤジの会 三豊塾』 の皆さんご苦労様でして。
そして、すばらしい出会いの機会を与えていただきありがとうございました。
今後とも着実な活動を期待しています。 

学童軟式野球大会

台風12号が過ぎた後、しばらくは秋がぐっと近づいたような過ごし良い日が数日ありましたが、数日前から真夏のような暑さがぶり返してきました。
でも、やっぱり正直なものです。
見上げた空はもはや秋のもので、白い雲と対照的な空の青さは、透き通るような涼しげな様子を見せています。
このような絶好の天候の元、 『第17回 豊中スポーツ少年団招待 学童軟式野球大会』 が、市内外16チーム、登録選手251名の参加で、9月10日(土)と11日(日)の2日間、豊中サン・スポーツランドなど3会場で、トーナメント方式による熱戦が行われています。
例年5月に開催されていましたが、東日本大震災の影響や、一部の小学校の運動会が春に実施されたことなどで、開催時期が変更となったとのことです。
東日本大震災発生から、すでに半年が過ぎようとするこれまでに、私たちが強烈に気づかされたことが、協力・連携・絆の大切さでした。
野球を通じて学ぶ「チームワーク」は、まさにそれそのものであると思います。
かすり傷や少々の打撲などはものともせず、チームメイトを信じてすべてのチームがてっ辺目指して、「チームワーク」で頑張ってくれるものと思います。
この大会を代々受け継ぎ、お世話してきた保護者の皆さんや関係者の方々の努力と情熱に改めて敬意を表わしたいと思います。
今後とも途切れることなく、協力・連携・絆で継続することを応援し続けたいと思っています。

三豊市のPR映像

三豊市の今年度事業として、市の知名度向上プロジェクト事業の一つに、PR映像制作放映委託事業があります。
市長が全国へ出向いたとき、ほとんど三豊市のことを知る人がいないことに衝撃を受け、なんとしても知名度の向上を計らなくてはならないと感じたのだそうです。
地場産品販売をはじめ、企業誘致や定住策の事業展開も、どれをとっても先ず、三豊市というまちがあることを知ってもらわないと一歩も前進できません。
とにかく、三豊市の露出度をいかに高めるのかが、プロジェクトの目的です。
今日、一般質問の2日目でしたが、同僚議員の質問の中にPR映像制作放映に関する話があり、8月22日(月)に開いた閉会中の、総務教育常任委員会で報告のあった協議についてお伝えしていなかったことに、はたと気づいたのでした。
遅ればせながら、 『三豊市PR映像制作放映委託事業』 の現状をお伝えします。
1.制作業務
6社が入札に参加し、市内業者である (株)エイデン が14,700千円で落札しました。
三豊市をPRするための、15分程度の映像を1種、5分程度の映像を20種
2.PR映像放映(テレビ)
香川・岡山にある5社のテレビ局が入札に参加し、 西日本放送(株) が4,725千円で落札しました。
日曜日の午前11時40分~45分で、契約期間の平成23年8月1日~平成24年3月31日に、5分もの20種を1回ずつ20回放送します。(9月11日を第1回として、10月2日から毎週放映)
3.PR映像放映(ケーブルテレビ)
2社が入札に参加し、 三豊ケーブルテレビ(株) が3,360千円で落札しました。
契約期間の平成23年8月1日~平成24年3月31日に、三豊ケーブルテレビをキー局とし、四国4県と岡山県の10局で、各局120回以上放送します。(各局5分もの20種を6回以上放映)
9月11日の日曜日、昼前の11時40分をお忘れなくご覧下さい。
完成したものから随時放映していくとのことで、私たちもまだ見ていません。

9月定例会 一般質問通告

9月定例会の一般質問は、9月6日(火)から3日間の日程で行われることは、前回お伝えしました。
私の一般質問通告は2件です。
1件目
「集落内市道整備について」
人口減少時代にあって、大地震や津波・豪雨による水害などの自然災害が現実味を帯びた今、安全で安心な生活の場とはどこなのかを見極めるときが来た。
代々、人が生活の場とする集落は、古来からの度重なる自然災害からも守られた場であるといえる。
ここを、現代に相応しい安全安心な生活の場として再構築するためには、進入路(生活道)の確保と拡幅が必要だ。
集落内市道整備の政策化について問う。
2件目
「児童館の活動について」
設置条例で定める児童館は、市内に4館ある。
いずれも児童館の名称でありながら、2つの部課の所管に分かれているが、どのような活動を行っているのかを問う。
また、市民(子どもたち)が活動に参加するときの利用料や参加料は、どのように決められているのかを問う。
今、質問原稿の推敲中です。

少し早めの9月定例会開会

例年よりも少し早めですが、9月1日(木) 9:30から平成23年第3回三豊市議会定例会(9月定例会)が、20日までの20日間の会期で開会されました。
今月下旬には、国際友好交流都市である韓国のハプチョン郡で開催される、世界遺産 海印寺(ヘインサ) の 大蔵経千年世界文化祝典 に、三豊市物産館出展と開会式への出席の予定が控えているためです。
9月定例会の予定として、
一般質問は20名から通告があり、9月6日(火)6名、7日(水)7名、8日(木)7名の、3日間行われます。
私は、2日目の午前中になります。
3つの常任委員会は、総務教育常任委員会が12日(月)、建設経済常任委員会が開会当日の1日(木)と13日(火)、民生常任委員会が14日(水)の予定で、付託議案について審議を行います。
一般会計の9月補正予算(案)は、歳入歳出いずれも補正前予算額276億85,147千円に対して、補正額12億31,813千円で、補正後予算額は289億16,960千円となっています。
いつものことですが、これから一般質問の原稿創りに悩まされます。

「宮山窯跡」 窯本体発見される

三豊市内に点在する古代窯跡の一つに 「宮山窯跡」 があります。
豊中町比地大地区・熊岡八幡神社のある、小高い山の斜面に位置しています。
「宮山窯跡」 の調査の経緯は、1981年に畑地整備工事で須恵器と灰原が確認されましたが、窯本体は発見されておらず、その後、農道工事に関連して2度の調査が行われました。
その事業を最後に、14年ぶりに昨年夏、発掘作業が行われましたが、窯本体の発見までは至っていませんでした。
そのときの状況は、2010年6月23日付けのこの場をご確認ください。
本年も酷暑の中、引き続いて発掘確認調査が行われており、その現地調査説明会が8月28日(日)行われました。
ついに窯本体が発見され、見事な成果を見ることができました。
山の傾斜を利用し、穴をくりぬいて造られた 『穴窯』 の原型であり、煙出部がほぼ垂直に立ち上がっていることが確認でき、非常に残りが良いことがわかります。
「宮山窯跡」 は、5世紀古墳時代の “初期須恵器” の窯跡で、香川県内で高松市と三豊市の2箇所しか確認されておらず、大変貴重な遺跡となります。
三豊市には、7世紀白鳳時代の 「宗吉瓦窯跡」 のほか、多くの窯跡が発見されていますが、その中においても最古であることから、この地域の窯文化と歴史を紐解く上で、重要な位置づけになるようです。
今後、さらに研究が進み、来年度も引き続いての発掘調査を行っていけるようにしなければと、考えています。
異常な暑さの中、発掘調査に携わった皆さん本当にご苦労様でした。

心の師(士)

いつの頃からのお付き合いなのか、ほとんど覚えがないのですが、古くからの知人に 市原吉博さん という人がいます。
人当たりが柔らかく、しかも時にひょうきんで、かといって軟弱ではなく、むしろやさしさの中にしなやかな強さを感じる不思議な感性を醸す人です。
私にそのような印象を与えるのは、表現が失礼かもしれませんが、絶滅危惧種ともいえる数少ない、 “菓子木型職人” ならではの存在感なのだと思います。
既に他界した私の父が、香川県の伝統工芸士であった縁で、息子の私も幾つかの県の催事にくっついて参加していた頃に知り合ったのでしょう。
今では、決して忘れることのできない 心の師(士) (私が勝手に思っている) の一人となっています。
平成23年8月25日付の日本経済新聞の四国経済ページに、 『かける四国人 菓子木型、孤高の技』 として紹介されていました。
私が回り道をしている間に、背中の見えないほど先に、思いっきり飛んでいったようで嬉しく思います。
進む道は違えども、日々の精進の掛け替えのないことを、改めて教えてくれていまます。
いずれ、時が来る日のために、今、自分のできることを精一杯やり続けることより他に道はないのだと、新聞記事を見て、久しぶりに市原さんにかけた携帯電話の向こうの確かな声に、心奮い立った今日でした。
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9月議会を前にして

季節の移ろいは正直なもので、昨夏の尋常ならぬ暑さに引けをとらないほどの酷暑の今夏も、お盆が過ぎたこの数日は、久方ぶりのまとまった雨も降り、少なからず秋の気配を感じることができるようになってきました。
9月に入るまで残すところ10日足らずとなった8月23日(火)には、三豊市議会9月定例会に上程される議案の研究会が、全議員を対象に行われました。
また、その終了後に開かれた議会運営委員会で、議会開会日程が決定されました。
9月1日(木)を議会初日として、9月20日(火)までの20日間の会期となっています。
議案は、
平成22年度決算認定に関するものが、14議案。
条例改正及び廃止が、3議案。
動産の買い入れに関するものが、2議案。
市道に関するものが、7議案。
平成23年度補正予算に関するものが、8議案。
そして、工事請負契約の締結についてが、1議案。
以上、計35議案です。
なお、平成22年度決算認定の14議案は、9月議会内での審議は行わず、今議会で決算特別委員会を設置することを決定して、閉会後に委員会を開会し、認定の審査を行う予定です。