『元気野菜と元気人間作りのお話』と大きな見出しが印刷された、なにやら怪しげな無料講演会の案内チラシに引きつけられて、「たまには一緒に行こう」と内の奥さんを引き連れて、お話を聞きにいってきました。
講師は吉田俊道さんという方で、有機農法に取り組むカリスマ的存在だそうです。
恥ずかしながら、この日まで私はこの方のことを全く知りませんでした。
元気野菜を作ることで、食を通して循環型共生社会の実現に向け、講演に引っ張りだこの“時の人”なのでした。
元気野菜を食べると子どもの集中力成績がアップする
元気野菜の選び方がわかる
元気野菜の作り方がわかる
そして極めつけは、子ども、大人、家族、農家、まち、国も元気になる
のです。
健康な土で作られた本当に元気な野菜は、細胞ひとつ一つが健康で活きがよいから病害虫を寄せ付けないのです。
虫や病気にやられて葉っぱがレース状になっている有機野菜や無農薬野菜は、弱っているからやられていて、実は元気な野菜ではないのです。
「本当に聞かなきゃ損!」 「目からうろこ」の、常識の非常識に気づかされた、靄の晴れる希望溢れるお話でした。
試食にいただいた、保育所の子どもたちが自分たちの食べ残しを土に返して作った人参の、そのあま~いこと!
『生ごみリサイクル元気野菜』作りが、食べることの本質を体で感じ生き物に対する感謝の心を育てる食育につながってゆくのです。
食べることは、地球の命を自分の命につなぐことなのです。
微生物を意識した土作りが、近未来に起こりうるであろう食糧危機を回避する方法であり、さらに、地球環境を自分のことと感じる感性を目覚めさせるのです。
三豊市では今、ごみ処理施設の在り方が大きな問題となっており、生ごみによる「バイオガス発電施設」の検討がされているといわれています。
しかし、私は以前からこの方法は、“田園のまち三豊市”には相応しくないと主張してきました。
わざわざ、メタンガスを発生させ電気エネルギーに変換するするような、回りくどい手法を採る必要がどこにあるのだろうか?と思っているからです。
大地から作られた命を、そのまま大地に返し、豊かな土地で『生ごみリサイクル元気野菜』作りを、まちを上げて推奨すればよいとも考えています。
そして、農業経営と栽培形態を考え合わせた、三豊市農業に相応しい姿を模索することにより、「フルーツ王国」から「元気野菜の楽園」に進化してゆくければよいと思っています。
三豊市は、光り輝く“田園都市”なのですから、大地の命は大地へお返しするのが自然だと思うのです。
生ごみという命を腐らせて(死なせて)はならないのです。