三豊市では家庭から出るごみ処理方法について、専門家による“ごみ処理技術検討委員会”及び市民の代表による“環境市民会議”で、検討が進められています。
この中では、「ごみはすべて資源である」 「ごみを処分するのではなく活かす」を大前提にして、ごみの分別排出を徹底し、ごみの種類ごとに再使用・再生利用・再資源化を推進し、「脱焼却を目指したごみ処理システム」の検討がおこなわれています。
4月27日(月)に開かれた “第3回三豊市環境市民会議”では、『“第5回ごみ処理技術検討委員会”の報告及びごみ処理と市民負担について』として、
(1)脱焼却・・・焼却処理量の最少化について
(2)ごみ分別排出・・・市民負担について
が、協議されました。
脱焼却といいながら焼却処理量の最少化とは、実は焼却施設はどこかに必要なのだということなのです。
焼却しないとも取れる「脱焼却」という言葉に、大きな混乱を生じさせる要因があるように思えてなりません。
議論の進め方として、先ず焼却ごみの処理施設は必要であることの確認と、現状とこれからの見通しを会議に示し、この共通認識の上で協議するべきだと思います。
そうすることで、三豊市のごみ問題の全体像が明らかとなり、ごみ処理システムの検討への議論に展開するのだと考えます。
(1)については、焼却ごみを極限まで減量化することで発生する資源ごみに対して、それぞれの再使用・再生利用・再資源化の分類が示されてきました。
(2)については、分別に対する市民負担を強いる視点が強く、市民への恩恵の考えが無いように感じられます。
生ごみに関して言えば、例えば、その処理施設建設に要すると見積もられる費用同等額を、ごみ処理施設償却期間、ごみ処理減量化に協力する市民に対して投資する(市民に還元する)手法も検討するべきではないかと思います。
“市民力によるごみ処理システム” の考え方です。
三豊市のごみ処理システムは、ごみ処理施設建設前提ではない、“知恵とネットワークの市民力” によって支えられたところから出発するべきだと考えます。
ごみ処理技術検討委員会と環境市民会議の連携で、ごみ処理システムの検討がより良いものとなるよう期待しています。