平成26年第2回定例会(6月議会)の一般質問

6月議会が閉会し3週間がたちました。議案の審査報告が終わりましたので、私の一般質問報告をします。今回の質問は、『消滅可能性都市』の報道等があリ、かねてからの思いもあって 「放課後児童クラブの新たな可能性について」の1件に集中しました。

【質問】

少子高齢化と人口減少によって労働人口不足は、社会保障制度を揺るがしかねない問題となっており、にわかに女性の社会進出とともに、子どもを産み育てやすい社会の実現に大きな期待が寄せられている。民間団体の日本創生会議が公表した、地方自治体の半数が『消滅可能性都市』であることに衝撃が広がっている。それは、出産年齢の中心である20歳から39歳の若年女性が、約30年後の2040年に半分以下になる自治体を指す。まちの未来図が女性の生き方によって左右され、地方自治体の盛衰の指標になることに、女性の偉大さとかけがえのないことを今更ながら実感している。

このまちには、出産から成人になるまで、切れ目のない子育て支援事業が用意されており、その一つに、地域の資源ともいえる ‟放課後児童クラブ” がある。‟放課後児童クラブ” の新たな可能性として、女性の社会進出を促し保護者の皆さんが安心して子どもを託すことのできる、本物の家庭としての機能を持つべき時期が来たと思う。基本的な生活・学習習慣や集団の中で生活できる関係づくり能力や、小学校入学の小1プロブレムを克服し、ギャップのない生活環境へ移行する役割を担う可能性がある。

幼稚園の預かり保育との連携による、‟放課後児童クラブ” の新たな可能性の考えを問う。

【答弁】 (健康福祉部)

‟放課後児童クラブ” は、三豊市の子育て支援施策の中心的な役割を担っており、近隣自治体と比較しても制度内容は充実していると考える。しかし、社会環境、生活環境の変化で、子育てをめぐる環境は常に変化しており、さらなる質と利便性の向上を図る時期に来ていると感じている。

幼稚園の預かり保育は、幼稚園教育要綱で教育活動として位置づけられているが、‟放課後児童クラブ” との制度の違いはあるものの、保護者への就労支援の観点から目的は同じだ。新制度では、‟放課後児童クラブ” は「地域子ども・子育て支援事業」として位置づけられている。また、幼稚園の預かり保育は「幼稚園型の一時預かり事業」として、現行同様実施される予定だ。新制度開始を契機として、子育て支援施策の中で ‟放課後児童クラブ” が担える役割の新たな可能性を十分検討し、よりよい運営に努める。

(教育長)

女性、お母さん方が安心して仕事ができることが人口増につながるということを、私も思っている。厚生労働省と文部科学省の施策で、現場で分かりにくいという声は事実ある。法的な何点かの課題があり、健康福祉部と検討する必要がある。また、入学したときに字が読めない等の小1プロブレムの問題も確かに現場にある。縦割りを一本化し、保護者のニーズにあった選択ができるとよいと思う。教育委員会としても、健康福祉部と十分協議し、検討を進める。

 

以上で一般質問の報告を終わります。

子育て中の女性が、このまちで暮らしていて本当によかった、楽しいと実感できるようなまちにしなければ、このまちも『消滅可能性都市』の仲間入りは必至です。年頃の娘を持つわが身としても切実な問題なのです。

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