三豊市議会議会運営委員会の視察研修が、令和7年8月5日~7日の3日間の日程で実施されました。訪問先は、京都府亀岡市と同府福知山市及び、兵庫県加西市でした。
亀岡市は京都市の西に位置し、戦国の頃より明智光秀が亀山城を築いた城下町として栄えた。昭和の大合併において1町15村で市制を施行し、今年で60周年を迎える。面積は224㎢、人口約86,000人。保津川下り、トロッコ列車、湯の花温泉が3大観光名所となっている。また、J1サッカーチームの京都サンガのホームスタジアムが誘致され、新たな活性化につながっている。
議会運営について、亀岡市議会議会運営委員会の平本委員長他委員会メンバーから説明を受けた。
●『議会基本条例の検証と見直しのサイクルについて』 当初は運用基準で2年ごとに(任期の中間年と最終年)条例の見直しを行うと定めていたが、現在は市政の動向を見定めて柔軟に対応できるよう、毎年見直しに取り組んでいる。
●『議会報告会とわがまちトーク』 議会報告会は平成22年の条例制定直後から開始され、毎年開催していたが参加者の固定化などの課題から、平成28年度からは条例も改正し「必要に応じて実施する」こととした。
わがまちトークは、議員が自治会や各種団体に出向き、意見交換を行うもので、市民意見をくみ上げる広聴活動の中心的な位置づけとなっている。一方的な議会報告会ではなく、市民との意見交換を重視している。テーマは参加者・団体の提案に基づき行われ、実施方法は「まちづくりを一緒に考える」を重視するため、ワークショップ形式を採用している。また、広聴活動として、高校生や中学生との意見交換や子育て世代が集まる場所での「突撃インタビュー」など、多様なアプローチを試みている。
亀岡市議会では、毎議会ほぼすべての議員が一般質問するなど、活発な議員活動が定着しています。このような日常の活力が議会運営全体に浸透し、結果として「亀岡らしさ」が反映された議会基本条例となっていることを、学ぶことができた研修でした。