会派研修報告 (2)

今回も、会派研修報告をします。
② 講演の2件目は、逢坂誠二氏からの 『わが国の地域主権改革~そのシナリオと課題』 についてです。
現在、地方分権、地域活性化及び地方行政担当の首相補佐官として、「中央集権」から「地域主権」への制度整備に取り組んでいます。
「中央集権」から「地域主権」へと地域主権改革を進めている。
現状の「中央集権」は、国を頂点として県から市町村へと、おこぼれのようにカネが落とされている。
国からの富の配分に依存するピラミッド型で、変化に弱い。
そこで、この改革で目指す「地域主権」は、多様な特色を有する市町村が、それぞれの特性を活かし互いに刺激しあい活性化へと向かうもので、ジグソーパズルのピースのような自治体がつながり会って、泉のようにエネルギーが湧き上がる形だ。
自治体が常に独自性で変化するアメーバー型で、変化に強く創富力アップが期待できる。
もう一つの柱は 「緑の分権改革」 だ。
制度や仕組み、カネは縦の流れだが、この改革は地域という面的な発想の転換を目指すものだ。
こっれまでは、地域から人やモノ、カネが中央へ集中していく形だったが、地域の自由度を高め人材や資源、資金が地域内循環するような形を作ってゆきたい。
地域に活力をもたらすのは、自分たちが自分たちの地域をどうしたいのかを、自治体の首長や議員が思いを巡らせる構想力が大切だ。
著名な政治学者の言葉に、「身近な自治を行うことができると、国家全体の民主主義を高めてゆく可能性が生まれる」 や、「自治は民主主義の学校だ(民主主義の源泉は自治だ)」 がある。
国民主権を実現するために住民主権があり、地域主権改革がある。
地域主権改革を、地域主権戦略の工程表に沿って進めてゆく。
地域主権改革が、日本を再生するという信念に貫かれた講演でした。