学校の統廃合 (答申書)

三豊市立学校の再編整備の検討が 「三豊市立学校適正規模・適正配置検討委員会」 でこれまでされ、3月29日に教育委員会に答申されました。
学校統廃合についての背景や経緯は2008年(H20年)7月16日付で、答申案は2011年(H23年)1月28日付のこの場で、それぞれお伝えしてきました。
答申書の内容は、小学校を現在の25校から8校へ、中学校を現状通り7町に各1校づつ配置し、20園ある幼稚園を小学校区1園とすることとしています。
具体的再編整備の計画は、2012年~2021年(H24~H33)の10年間を、前期(第1期)と後期(第2期)の各5年とし、それより以降の2022年~2036年(H34~H48)の15年間を将来構想として、5年ごとに第3期から第5期の3期間に分け、定めた基準に添い順を追って示されています。
【仁尾町(仁尾中学校区)】
速やかに協議に入り、曽保小学校の複式学級解消のため、2016年(H28)<5年後>までに仁尾小学校と統合する
【詫間町(詫間中学校区)】
速やかに協議に入り、箱浦小学校と大浜小学校の複式学級を解消のため、2016年(H28)<5年後>までに詫間小学校と統合する
その後、2017年(H29)より協議を開始し、2026年(H38)<15年後>までに松崎小学校を詫間小学校へ統合する
【財田町(和光中学校区)】
2012年(H24)から協議を開始し、財田上小学校と財田中小学校を、2021年(H33)<10年後>までに統合新設校とする
【山本町(三豊中学校区)】
2012年(H24)から協議を開始し、辻・河内・大野・神田小学校を、2021年(H33)<10年後>までに統合新設校とする
【豊中町(豊中中学校区)】
2017年(H29)から協議を開始し、比地大・上高野・本山・笠田・桑山小学校を、2026年(H38)<15年後>までに統合新設校とする
【三野町(三野津中学校区)】
2026年(H38)<15年後>までに吉津小学校と大見小学校を、下高瀬小学校に統合する
【高瀬町(高瀬中学校区)】
2022年(H34)から協議を開始し、勝間・二ノ宮・麻小学校を、2031年(H43)<20年後>までに統合新設校とする
また、2027年(H39)から協議を開始し、上高瀬小学校と比地小学校を、2036年(H48)<25年後>までに統合新設校とする
経費削減のために学校の統廃合が必要だとの議論されますが、私はこの視点からの考え方には与しません。
施設新設費や維持管理費の削減効果は考えられますが、子どもたちに注がれる直接的教育費用はそうならず、むしろ増加するであろうと考えています。
なぜなら、教育機関である学校の統廃合は、単なる行財政改革からの教育費削減の問題ではなく、教育環境をどのような形に導いていくのかが重要問題であり、どのような教育環境でどのような人に育って欲しいのかを明確にして、最大限予算投入すべきためにあるからです。
教育とは、規模が大きくなれば量産効果が期待できコスト削減されるようなものではなく、私たちの社会が求める教育を成就するために、覚悟しなくてはならない費用と人材の投入が確保されるべきものなのだと考えます。