平成28年度 三豊市社会教育委員会

三豊市生涯学習推進計画策定委員会が、昨年度一年間をかけて検討した 『第2期三豊市生涯学習推進計画』 が、本年平成28年3月に完成しています。策定委員会委員は、香川大学生涯学習教育研究センターの清國先生を会長として、各種団体の代表及び市民の公募委員3名を含む、17名で構成されていました。私も社会教育委員会所属そして名を連ねていました。生涯学習と一口で言いますが、その領域は幅広く多種多様であることを、改めて実感しながらの参加となりました。

平成28年7月19日(火)に、平成28年度三豊市社会教育委員会が開催されました。開会の冒頭に、これまで長年にわたり会長をしていただいた植岡さんの退任報告があり、後任に互選により私が会長となりことが決定されました。植岡さんには、市が関係する各種委員会や協議会等の委員や長をお引き受けいただいていたことに感謝しています。ご苦労様でした。

次に、完成した 『第2期三豊市生涯学習推進計画』 に対する疑問や意見、言葉の解釈等について、3名の委員から提言をいただき討議が行われました。限られた時間でしたが、これからにつながる、実に野心的で生涯学習とは何かを深耕する取り組みであったと感じました。行政のつくる計画書の類は、全国どこにでも当てはまるような差しさわりのない言葉で埋められたものがあり、計画書を創ることそのものが目的となっているように感じる場合があります。丹精込め策定した推進計画ですから、しっかりと生涯学習活動に活かしていかなくてはなりません。

社会教育は、教育基本法12条(社会教育)で、「個人の要望や社会の要請にこたえ、社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって推奨されなければならない。」 とあり、生涯学習をどのように展開するのかによって、そのまちの社会教育水準が計られるのだともいえます。

教育基本法3条(生涯学習の理念)では、「国民一人ひとりが、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことができる社会の実現が図られなければならない。」 とあり、三豊市社会教育委員会において、【豊かさ】 とは何かを問う時が来ているのだろうと考えています。

バイオマス資源化センター 上棟式

三豊市が処理することを義務付けられている生ごみを含む可燃ごみである一般廃棄物は、家庭系と事業系を合わせて年間10,800t排出されています。三豊市では、これを燃やさずに、地球環境にやさしい処理方法を実現するため取り組んできました。

平成28年7月21日(木)、三豊市山本町神田にある『バイオマス資源化センターみとよ』建設地におて、上棟式が行われました。市では、これまで「ごみはすべて資源である」として、可燃ごみの再資源化を目指し、民間の資金と技術を活用した『バイオマス資源化センターみとよ』の整備を推進してきました。

その技術は、微生物の力で燃やせるごみをエネルギーに再資源化する、トンネルコンポスト方式です。バイオトンネルとバイオフィルタを組み合わせた、煙も臭いも水も出さない、 〔ヨーロッパでは普通で、しかし、日本初!〕 となる画期的なシステムです。事業者は、パブリックとエビス紙料が出資したエコマスター社で、平成24年に三豊市と協定書を交わしこの日を迎えました。

建設場所が決定した2年半前の平成26年始には、本格稼働開始時期を平成28年4月としていましたが、国のごみ処理技術認可とそれに伴う補助金交付採択の遅れもあり、まる1年遅れとなっています。今後の予定は、本年11月完成しテスト運転の後、平成29年4月から本格稼働となります。

土地、建物、設備のすべてが民間によるもので、総事業費16億9,000万円程で、その内国からの補助金は約3億7,000万円余となるようです。

ヨーロッパに普通にあるごみ処理技術が、ついに三豊市に 【日本初!】 として実現します。建設工事が何事もなく無事に進行し、順調に稼働することを祈願しています。

バイオマス資源化センターみとよ

三豊市子ども会 「第1回 子ども広場」

三豊市の誕生とともに発足した三豊市子ども会育成連絡協議会も、市と同様に10年目を迎えていることは、以前にもお伝えしています。

これまで行っていた、夏の「子どもまつり」と冬の「スポーツまつり」を、本年度から事業を統合し「子ども広場」として、年間4回それぞれ新しいメニューを企画して開催することとしています。運営についても、これまでは市内小学校区の子ども会役員の皆さんに運営委員としてご協力をいただいていましたが、市子ども会事業よりも地元の身近な子ども会活動に注力していただくために、有志によるボランティア参加協力をお願いすることとしました。

平成28年7月2日(土)に山本ふれあい公園で開催した「第1回 子ども広場」では、『ペットボトルロケット記録会』と『ニュースポーツ5種競技』 『発明広場』 が行われ、子どもと保護者、関係者あわせて200名程の参加者でにぎわっていました。

『ペットボトルロケット記録会』は、低学年、高学年、大人の3クラスが実施され、初代チャンピオンが決定しました。

『ニュースポーツ5種競技』は、三豊市スポーツ推進委員会の協力で、ターゲットゲーム、フリーブロー(吹き矢)、公式わなげ、だるま落とし、スラックラインが用意され、果敢に挑戦していました。

『発明広場』は、「材料の山から、好きなものを選んで自分のアイデアを形に使用」をテーマに、みとよ発明キッズの皆さんの協力で、手作りおもちゃ体験を楽しんでいました。

『ペットボトルロケット記録会』は、今後、回を重ねるごとに記録が塗り替えられ、挑戦者たちの努力と汗の結晶として、歴史に刻まれていくことを期待しています。ご協力いただいたスポーツ推進委員会とみとよ発明キッズの皆さんには、体育と知育の両面で子どもたちの成長のために、長くお力添えをいただけますことをお願いします。

とても暑い中にもかかわらず、最後まで参加、協力していただいた、すべての皆さんに感謝しています。三豊市の自然、人、物、ことの、あらゆる地域資源を活用した三豊市の子ども会活動を根付かせていくことが、ライフワークの一つになるのだと思っています。

三豊市議会6月議会報告(補正予算関係)

三豊市議会6月議会の補正予算関係議案の報告をします。

今議会で審議された補正予算は、一般会計及び病院会計の2件です。

一般会計補正予算額は1億25,382千円で、予算総額は307億80,000千円から補正後309億5,382千円となります。

【政策部】

「産業政策課 413千円」  産業振興事業:就職説明会を観音寺市と合同開催する

「田園都市推進課 1,300千円」  企画一般管理事業:市内外2団体(フレンズ、女性研究会)が子育て支援等の担い手育成を行うための支援

【環境部】

「環境衛生課 ▲4,000千円」  塵芥処理事業:処理策の変更に伴い負担金が不要となったため

「バイオマスタウン推進室 10,000千円」  地球温暖化防止対策事業:カーボンマネジメント強化事業により庁舎の省エネ調査を行う

【健康福祉部】

「健康課 518千円」  病院会計繰出金:訪問看護ステーション開設のため

「子育て支援課 80,594千円」  子どものための教育・保育給付費(47,513千円):豊中町岡本地区と高瀬町羽方地区の保育事業所開設のため  母子・父子自立支援事業(2,046千円):職業訓練費用の支給期間が2年から3年に延長されるため  教育・保育給付支給認定事業(1,141千円)  児童扶養手当支給事業(894千円)

【建設経済部】

「農業振興課 31,012千円」  農業振興関係国庫補助事業(25,184千円):宝山豊中カントリーエレベーターの色彩選別機導入のため  過年度林業施設災害復旧事業費(5,082千円)  農業振興関係単独県費補助事業(746千円)

【教育委員会事務局】

「学校教育課 5,532千円」  事務局活動費(2,875千円):学校教育課長給与   心の交流事業(1,126千円)  原子力・エネルギー教育支援事業(1,060千円)  学力向上モデル事業(271千円)  下高瀬幼稚園運営事業(200千円):個人寄付による備品購入

 

病院事業会計補正予算額は5,718千円で、補正後予算額は16億37,716千円となります。

永康病院が、新たに訪問看護サービスを開始するため、5,718千円を一般会計から繰入る

 

 

以上で、平成28年6月議会報告を終わります。

三豊市議会6月議会報告(条例関係議案等)

三豊市議会6月議会が平成28年6月28日(火)に、提案されていた全議案を原案可決し閉会しました。

今回は、「議案第63号」と「議案第64号」の補正予算関係以外の議案について報告します。

「議案第59号  専決処分の承認を求めることについて(行政不服審査法及び行政不服審査法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の一部改正)」   3月議会で制定した後、国より新たに準則が示されたため。

「議案第60号  専決処分の承認を求めることについて(三豊市税条例等の一部改正)」      地方税法施行令が改正されたため。

「議案第61号  専決処分の承認を求めることについて(三豊市国民健康保険税条例の一部改正)」   地方税法の改正に伴い、国民健康保険税の基礎課税額の上限を54万円にするとともに、後期高齢者支援金等税額課税額の上限を19万円とする。(介護納付金課税額は16万円で変わらず)

「議案第62号  専決処分の承認を求めることについて(平成27年度三豊市病院事業会計補正予算・第2号)」   西香川病院の指定管理料に積算誤りがあったため、予算不足が発生した。補正額は3,610千円。

「議案第65号  三豊市ひとり親家庭等医療費支給に関する条例の一部改正について」 「議案第66号  三豊市子ども医療費助成に関する条例の一部改正について」 「議案第67号  三豊市重度心身障害者等医療費支給に関する条例の一部改正について」   医療費の現物支給を全県的にできるようにするとともに対象者の変更をするため、関係する3つの条例を改正する。

「議案第68号  三豊市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について」   訪問看護ステーションの開設にあたり、西香川病院に加え永康病院も介護保険法の適用を受けるため。

「議案第69号  動産の買入れについて」   情報システム機器を、一般競争入札により(株)五星が1億19,880,000円で落札。

「議案第70号  工事請負契約の締結について」   高瀬南部保育所建築工事を、一般競争入札により(株)田中建設が4億2,840,000円で落札。

「議案第71号  市道の路線変更について(北浜線)」   三野町大見の市道浜北線を変更。

「議案第72号  市道の路線変更について(仁尾峠3号線)」   三野町吉津の市道仁尾峠線を変更。

「議案第73号  人権擁護委員候補者の推薦について」 「議案第74号  人権擁護委員候補者の推薦について」    山本町と三野町の2名を推薦通り承認。

 

次回は、補正予算関係について報告します。

 

香川県水道事業の広域化について

香川県の水道事業の広域化について、平成28年6月24日開催の三豊市議会全員協議会で、「企業団組織体制(本部・ブロック総括センター)の基本的な考え方」の説明がありました。

企業団本部を、平成29年11月の企業団設立に合わせ高松市に設置します。業務内容は ①総務、人事、経理、広報などの管理運営に関する業務と ②技術関係の計画・管理業務、広域施設整備に関する業務と ③香川用水の浄水に関する業務です。

ブロック統括センターは、企業団の事業開始2年後(平成32年4月1日)に、構成団体の水道部局課である出張所を集約し設立します。東讃、高松、小豆、中讃、西讃を5つのブロックとし、各ブロックに1か所配置します。センターの場所は、ブロック内の構成団体で協議して決定することとしています。

20160628-1

県下8市8町(直島町を除く)ごとの、平成55年までの各水道料金予測は、試算モデルごとにグラフで示されています。

平成28年6月議会開会中の民政常任委員会(報告事項)

平成28年6月10日(金)に開会した三豊市議会6月議会は、3日間の一般質問が終わり、3つの常任委員会による付託議案審査が行われています。22日(水)は、私の所属する民生常任委員会が開催されました。委員会付託議案はすべて原案可決され、28日(火)の議会最終日に他の委員会付託議案とともに採決の運びとなります。

今回は、民生常任委員会の中の所管部局からの報告についてお知らせします。

【健康福祉部】

⑴民生委員・児童委員の改選について   民生委員の任期は3年。三豊市の定数は、高瀬:35人、山本:18人、三野:19人、豊中:23人、詫間:36人、仁尾:20人、財田:15人で、合計166人。一斉改選にあたり、三豊市民生委員推薦会(委員14名)と民生委員推薦準備会(委員7名)で人選することとしている。任期は平成28年12月1日~平成31年11月30日まで。

⑵介護保険法施行規則の一部改正について   平成28年8月から介護保険3施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設)やショートステイを利用する方の食費・部屋代の負担の公平性を高めるために、非課税年金(遺族年金・障害年金)も収入に判定する。

【市民部】

⑴平成29年度実施の「人権・同和問題に関する意識調査」及び「三豊市地区生活実態把握調査」について   合併してから3回目の調査を平成29年度実施する。

【環境部】

⑴一般廃棄物の運搬及び処分業務委託契約に基づく通知について   富士クリーンへ送付した5月23日付の通知に対し、6月9日先方が来庁し解決に向けて申し入れがあった。謝罪が主旨の内容であり、現在様々な案で話し合いを行っている。

⑵三豊市七宝斎苑解体工事について   指名競争入札で8社参加し、25,900千円余で真鍋建設が落札した。

⑶三観衛生組合し尿処理施設解体工事について   解体工事中にガスが発生したようで、周辺の水田で枯れるなどの被害が発生した。現在、調査中であり対策を急いでいる。

 

今議会へ上程されている補正予算及び各議案は、議会閉会の後お知らせいたします。

 

「たくままさし通信・15号」が完成

1年以上も期間が開いてしまいましたが、「たくままさし通信・15号」が完成しました。平成27年(2015年)3月から28年(2016年)2月までの1年間、三豊市議会副議長の職をお任せいただいていたため、一議員としての報告を控えていました。
報告したいことは多々ありますが、先ずは復帰のあいさつ代わりに今号をお届けします。

また、この1年間、民間の国際奉仕活動団体の地元クラブ会長も務めさせていただいていました。これまでの議員活動にこの貴重な経験をあわせ、社会奉仕と地域貢献の実践を通して、地域課題の解決に向けた提案をしていきたいと考えています。

この投稿をご覧の方には必要ないもかもしれませんが、もっと多くの方にご覧いただく機会を設けたく、「たくままさし通信・15号」にはQRコードをいれています。今後ともよろしくお願いいたします。

たくままさし通信15号

平成28年度閉会中の民政常任委員会・第3回

本年度に入って3回目の閉会中の民政常任委員会が、平成28年5月20日(金)に開催されました。

所管部局である市民部と環境部から報告がされました。健康福祉部からの報告はありません。

【市民部】

●支所における市民課業務の年代別傾向について   支所に訪れた「戸籍届出人」「住民移動の届出人」「証明書の交付申請者」の年齢別調査結果の報告があった。今後、支所業務の充実のための資料として参考とする。

【環境部】

●一般廃棄物の運搬及び処分業務委託契約に基づく通知について   富士クリーンに対し一連の契約破棄行為に対する損害賠償額を、弁護士と相談し決定したので先方へ通知する。その額は、処分先が見つからなかった場合の予測された損害額は1億77万円余と算出されるが、幸いにも処分先が見つかったため実害がなかったため、その1割としたい。

●三豊市北部火葬場(仮称)について   基本設計が終わり、8月に実施設計を完成するよう進めている。平成30年早々の稼働予定で取り組んでいる。

 

以上で、報告を終わります。

水族館建設計画

三豊市が、平成26年9月に1億円で取得した「讃岐造船鉄工所跡地(2.4ha)」への水族館建設計画が、本年度に入って次なる段階に入っています。

そもそも、この計画は高松市にある屋島水族館が閉鎖されることをきっかけに、三豊市と日プラ株式会社(水族館用アクリルパネル世界1のメーカー)との間で事業検討協議が始まったという経緯があります。検討協議の間、屋島水族館再開の可能性が発生し、状況が大幅に変わっています。

このような現状を加味したうえで、三豊市建設規模を 「延べ床面積5,000㎡以上」 「年間入館者数20~25万人」 「約20億円の投資」 で、事業採算が見込めるという『事業可能性検証業務』の検証結果を公表しています。

市民の皆さんには、一般的に「水族館建設計画」とお伝えしていますが、正式には「詫間港周辺地区にぎわい創造事業(仮称)」といい、市想定する事業スキームを整理すると次の4点になります。

⑴事業範囲(官民役割分担)について   民間事業者が水族館を核としたにぎわい創造事業(設計、建設、維持管理、運営)を一体的に実施する

⑵事業方式について   市は事業用地を提供し、民間資金を活用した民活手法とする

⑶事業形態について   独立採算型(土地コストは除く)とする

⑷事業期間について   20年(維持管理・運営期間)が望ましい

本年度当初予算において「造船跡地検証業務委託料」として2,370万円を計上しています。『水族館を核にしたにぎわい創造事業』として、この場所にふさわしい事業コンセプト案と、200億円程の経済波及効果が想定されることを踏まえ、市の今後の取り組み方針を見極めていくこととしています。

なお、水族館施設建設の着手時期は、防潮堤を含む護岸建設工事が、県事業として平成30~31年ごろの完了予定であるため、今後「水族館建設計画」が決定しても、さらにその先となるようです。