小・中学校の教職員の歓送迎会が催されています。
一年間が実に短く、昨年のことがほんの数ヶ月前のように感じてなりません。
先生方は、赴任先である学校の子どもたちを正面から受け止め、喜びも悲しみも、そして苦しみも共有してきたと思います。
おかげさまで、子どもたちは立派に成長していることに、心から感謝しています。
私は、子どもたちに日々の積み重ねの重要さを、最も伝えたいと思っています。
どのような方法なら伝わるのかに、頭を悩ませています。
子どもたちに伝えたいことや、気付いて欲しいと願っていることは、先生方お一人お一人にそれぞれあるのだろうと思います。
転出される先生方には、新任地においても揺るぐことなく、これまで同様に伝えていただけるものと思います。
また、転入される先生方には、これまでに変わらずこの地の子どもたちのために、力を尽くしていただけるものと信じています。
人が動くと空気が動きます。
空気が動くと風になります。
新しい風を、それぞれの学校に吹き込んでくださることを、期待しています。
24年3月定例会 一般質問報告・2
前回に引き続き、3月定例会の一般質問報告をします。
2件目の 「学校図書館について」 です。
【質問】
学校図書館法では、学校図書館を学校教育において欠くことのできない基礎的な設備で、児童または生徒及び教員の利用を供することによって、学校教育課程の展開に寄与するとしている。
機能として、児童生徒の利用だけでなく、教員のサポート機能や、いつも開いている図書館、必ず誰かいる図書館を実現し、心の居場所となる学校図書館づくりが求められている。
平成24年度から、学校図書館関係の地方財政措置が、文部科学省と総務省の間で決まり、学校図書館図書整備5ヵ年計画として予算措置される。
学校図書館の役割と機能充実のために、次の点について質問する。
・学校図書館司書及び指導員の配置状況
・平成24年度に、文部科学省学校図書館司書配置のための措置で、人に対して初めて予算措置されると聞くが、事業計画は
・学校の統廃合の検討が進められる中で、校舎新築・改築計画時点からの、利用しやすく親しみやすい学校図書館施設整備と学校図書館司書及び専任指導員の配置の考え
【答弁】
三豊市では32校中、学校図書館法に該当する学校を含む25校に、司書教諭としての資格を有する教諭を配置している。
また、司書及び司書資格を有する職員は、図書館法の規定もあり、市内の学校図書館には配置されていない。
文部科学省の、平成24年の度学校図書館整備としての地方財政措置は、学校図書館図書5ヵ年整備計画の継続、新聞配備、学校図書館担当職員の人的な配置となっており、現時点では詳細が分からない。
もう少し内容が分かり次第、司書の配置等について財政関係課と協議し、ぜひ配置したい。
学校図書館の充実は、学校の教育環境改善の為の、最も根源的な取り組みであると信じています。
なぜなら、学校の中に子どもたちの(心の)居場所ができると共に、先生への教育支援ができることによって、更に充実した授業が実現すると考えるからです。
24年3月定例会 一般質問報告・1
3月定例会が閉会してから、はや10日が経過しました。
北海道でのアパート探しや自治会、長寿会などの総会、花見、入学式と、息つく暇もなくこなしてきました。
なるようになるものだと、納得しています。
一般質問の2件の内1件目の 「水道事業の現状とこれから」 についてお伝えします。
【質問】
三豊市の水道料金は、合併によって県下一高い料金と、安いほうから3番目の、二つの料金体系となっている。
これまで、水道事業運営協議会の中で、料金平準化の検討が進められ、その方向が示されている。
ところが、平準化のためには、合併以前からの企業誘致契約による工場用水料金の問題があった。
経済効果の貢献度などの分析の結果、減収相当額3,000万円余を、毎年一般会計から水道事業会計へ繰出して、市民の理解を得る方向が示されている。
これを踏まえた、現状の経常収支剰余金に加え、今回の一般会計からの繰入金も含めた経営内容を前提として、県下一高い6町の料金の値下げの考えはないか。
また、事業整備計画の将来構想及び、県水道事業広域化構想も想定した、市内料金平準化の考えを問う。
【答弁】
市民に対して、値下げによる還元ではなく、耐震化推進、施設更新など、安心・安全・安定・継続に充てたいと考えており、経常収支の見通しは、3~5年の間隔で収支予測の見直しをかける。
施設更新及び新設事業の計画は、新たな県道、市道の建設に伴い、配水管を敷設する。
県水道の広域化は、費用負担、水源の一元管理、浄水場の統廃合、施設の耐震化など調査研究を行い、平成26年に企業団を設立して平成30年の統合を目指しているようだ。
市内水道料金の平準化の方針と案は、今年度、議会の常任委員会に提案し、一年間をかけて協議を重ねる。
また、当時の水道事業運営協議会では、県水道の広域化を想定した議論と、県下一高い6町の料金を値下げした場合の収支シミュレーションはされていないため、料金平準化検討の中で示していきたい。
工場用水関係の詳細は、2011年12月16日と19日付けと、今年3月14日付けの『たくままさし通信 第10号』 をご覧下さい。
次回は、もう1件の 「学校図書館について」 の報告をします。
平成24年度予算 新規事業
平成24年度の業務が、本格的に動き始めました。
三豊市の行政機構組織が大きく改変され、新たなまちづくりへのステージに備えた体制となったようです。
心機一転して、活力と躍動感を持続し、発展するまちにしなければなりません。
3月23日付けのこの場では、予算概要をお伝えしましたが、今回は、平成24年度から新たなまちづくりへの挑戦の為に予算化された、新規事業について、『平成24年度予算案概要』 に基づきお伝えします。
[ハード事業]
●災害対策用備品整備
南海地震に備え、非常用発電機や衛星携帯電話等を整備
6,277千円 総務課
●危機管理センター整備事業
用地取得や基本設計を実施
2億85,177千円 管財課
●庁舎照明器具LED改修工事
本庁舎の廊下・階段のLED化
9,565千円 管財課
●須田港待合所新設工事
瀬戸内芸術祭(25年度)に向け、トイレの新設工事
11,689千円
●新火葬場建設事業
基本設計策定等を実施
91,871千円 環境衛生課
●社会資本整備総合交付金事業
大辻東線他2路線の用地買収・物件保障・改良工事等
3億40,740千円 建設課
●ため池ハザードマップ緊急支援事業
貯水量10万㎥以上のため池11箇所(3年間で24箇所)について作成
55,550千円 土地改良課
●三野津中学校屋内運動所建設事業
改築工事のため実施設計
22,208千円 教育総務課
●仁尾小学校屋内運動場建設事業
改築工事のため実施設計
12,810千円 教育総務課
●新学校給食センター整備事業
用地取得や実施設計
2億98,114千円 学校給食課
[ソフト事業]
●運転免許証自主返納支援事業
コミュニティバス回数券を配布して高齢者ドライバーの自主返納を支援
1,000千円 総務課
●自主防災力強化事業
自主防災組織が防災訓練をするための防災資機材の購入を補助
824千円 総務課
●地域内分権推進事業
詫間地区でモデル的に行う住民会議への包括交付金
31,959千円 地域内分権推進課
●若者定住リフォーム補助
空家バンク登録物件で、移住者がリフォームする経費の一部を補助
5,000千円 田園都市推進課
●地域医療検討事業
地域医療あり方検討委員会の答申を基に、市立病院の整備に関する基本的計画を策定して、市立医療機関の役割を明確化
8,226千円 健康課
●障害者通所給付事業
県からの移管事業で、障害児のデイサービス利用経費を扶助
28,101千円 福祉課
●子育て応援サービス券支給事業
2歳未満の乳幼児を子育て中の保護者に、子育て応援サービス券を支給
1,032千円 子育て支援課
●一般不妊治療費補助
不妊検査及び治療に要する費用の一部を補助
2,000千円 子育て支援課
●瀬戸内国際芸術祭負担金
H25年3月20日開催の、祭実行委員会活動費に対する負担
7,500千円 産業政策課
他に、年度終わりに決定された国の予算事業である、農業振興課 「青年就農給付金事業」 があります。
これから1年をかけて、事業展開されます。
3月定例会 (総務教育と建設経済常任委員会)
3月定例会で審議された予算関係を除く議案の内、民生常任委員会以外の、総務教育常任委員会と建設経済常任委員会で審議された議案についてお知らせします。
総務教育常任委員会関係
【議案第22号】
「三豊市工場立地法第4条の2第2項の規定に基づく準則を定める条例の制定について」
工場立地法改正に伴い、緑地面積の義務付けにおいて、敷地面積に対する割合を引き下げる
【議案第23号・24号】
「たからだの里管理基金条例の制定」 「三豊市弥谷山ふれあいの森公園管理基金条例の制定について」
それぞれ独立した基金として、条例を定め管理する
【議案第27号】
「三豊市役所の位置を定める条例の一部改正について」
本庁舎の位置の住所を、三豊市高瀬町下勝間2373番地1に改める
【議案第28号】
「三豊市公告式条例等の一部改正について」
本庁舎住所表示に枝番をつけるのにあわせ、財田支所住所表示も改正する
【議案第29号】
「三豊市出張所設置条例の一部改正について」
志々島出張所の事務を住民に移譲するため削除する
【議案第30号】
「三豊市職員の特殊勤務手当てに関する条例の一部改正について」
民間委託したために、すでに支給実体のない手当てを廃止する
【議案第36号】
「三豊市図書館条例の一部改正について」
地域主権改革一括法により、地方自治体が独自に運営委員会委員等を任命できるよう定める
【議案第37号】
「三豊市公民館条例の一部改正について」
36号に同じ
【議案第38号】
「三豊市緑ヶ丘総合運動公園条例の一部改正について」
体育館の改修が完了したため、使用料の規定を改定する
【議案第39号】
「三豊市北地中公民館条例の廃止について」
住宅団地内公民館を、地元運営に移管する
【議案第40号】
「三豊市中小企業振興基金条例の廃止について」
基金事業から、一般会計による補助事業とするため
【議案第41号】
「三豊市豊中町有線放送設備運用基金条例の廃止について」
施設撤去事業が終了したため
建設経済常任委員会関係
【議案第26号】
「三豊市水道事業の利益及び資本剰余金の処分等に関する条例の制定について」
地域主権改革一括法に基づき、条例を定め独自の経営判断で処分ができるようにするため
【議案第34号】
「三豊市市営住宅設置及び管理条例の一部改正について」
入居資格基準を定めることの他、戸数を減らすとともに仁尾の上団地を追加する
【議案第35号】
「三豊市港湾管理条例の一部改正について」
外部委託のため、規定の一部を削除
【議案第43号・44号・45号】
「指定管理者の指定について」
山本町産地直売所を(有)山本ふれあい市に3年間、三豊市父母ヶ浜海水浴場施設を三豊市観光協会へ3年間、三豊市つたじま海水浴場施設等を三豊市観光協会へ3年間、それぞれ管理委託する
【議案第46号・47号・48号・49号・50号・51号】
「市道の路線認定について」
市道認定基準に基づいて9路線路認定
次回は、平成24年度予算の詳細についてお知らせします。
3月定例会が閉会しました
息子の進学で、アパート探しのため、28日の議会終了後の午後から北海道へ30日までの3日間行っていました。
雪のまだまだ残る北国の春は天候にも恵まれ、最高の気分転換となりました。
これから、しばしば、口実を設けては北国へ出かけることができると、親二人ははしゃいでいます。(本人は迷惑でしょうか)
そのため、少々お知らせが遅くなりました。
平成24年第1回三豊市議会定例会が3月28日(水)に、議会初日に可決済みの23年度補正予算及び三観広域関係2議案を除く49議案について、全議案可決して、3月1日からの28日間の会期を閉じました。
すでに、会期中において、平成24年度予算案は予算特別委員会で、他の議案は付託された各常任委員会で審議済みとなっており、予算特別委員会及び各常任委員会からの審議結果報告の後、可決されました。
また、この日に追加上程された人事案件の、「人権擁護委員候補者の推薦について」 6件は、市長より提案があり同意されました。
次回は、民生常任委員会以外の常任委員会に付託された議案について、お知らせしたいと思います。
3月定例会 (民生常任委員会)
3月14日(水)午前中に、総務教育常任委員会及び建設経済常任委員会が、午後に民生常任委員会が開かれ、予算案を除く議案について審議が行われました。
議会最終日の3月28日(水)に、各常任委員長より審議結果の報告がされます。
3月定例会に提案されている、議案第22号から51号までの全30議案の内、私が委員長を務める民生常任委員会に付託された議案について、お伝えします。
付託された議案は、5件でした。
民生常任委員会関係
【議案第25号】
「三豊市病院事業の利益及び資本剰余金の処分等に関する条例の制定について」
地方公営企業法改正により、地方自治体が柔軟に対処でき自由度を持たせるために、自治体ごとに条例を定める
【議案第31号】
「三豊市税条例の一部改正について」
税制改正による法人住民税をたばこ税で補填及び、東日本復興基本法により、防災対策事業に充当するための税源移譲のため
【議案第32号】
「三豊市国民健康保険税条例の一部改正について」
この数年、2億5千万円/年の単年度赤字であり、基金からの繰り入れによる対応も不可能となったため、税率及び額の改正
【議案第33号】
「三豊市介護保険条例の一部改正について」
平成24年度から26年度の3年間の第5期保険料基準額を、1,200円/月・14,400円/年の増額とするための改正
【議案第42号】
「指定管理者の指定について」
市立西香川病院を、三豊・観音寺市医師会に平成24年4月1日~28年3月31日の3年間、指定管理委託する
議会開会中の民生常任委員会の議案内容は以上です。
24年度予算概要
三豊市議会3月定例会が開会中です。
3月22日(木)に、予算特別委員会の5日間の審議が終わり、予算案を可決しました。
平成24年度の、三豊市の予算概要をお伝えします。
三豊市の平成24年度一般会計の予算規模は、272億70,000千円で、新総合計画第4期実施計画(平成24年度~平成26年度)で示された事業額を基に組まれ、予算規模は基礎的財政収支(プライマリーバランス)の、黒字化を絶対条件として編成されています。
子ども手当ての縮減や防災行政無線施設整備事業の終了などで、7億1千万円余が減額となったことで、昨年予算規模に対して3億70,000千円の減となっています。
【歳入】
内訳は、市税の75億42,000千円、地方交付税の107億円、地方譲与税及び各種交付金の12億30,000千円、国庫支出金の19億91,000千円、県支出金の16億38,000千円、繰入金の6億86,000千円、市債の17億85,000千円、その他歳入16億95,000千円となっています。
市税は、前年対比1億21,648千円の増です。
また、地方交付税は、「地域経済・雇用対策費」などで2億円の増となっています。
市債は、臨時財政対債や合併特例債、緊急防災・減災事業債など、交付税措置のある有利なものを充てており、前年対比3億72,500千円の減となっています。
市税などの自主財源は99億円余で、全体の36.4%となっています。
これに対して、地方交付税や市債、国庫支出金などの依存財源は173億円余で、63.6%となっています。
【歳出】
義務的経費は、43.1%の117億46,547千円です。
その内訳は、人件費が54億40,285千円、扶助費が32億4,015千円、公債費が、31億2,247千円となっています。
その他の経費は、43.4%の118億45,956千円です。
その内訳の主なものは、物件費が50億27,583千円、補助費等が30億10,079千円、繰出金が33億53,605千円となっています。
なお、繰出金は、国民健康保険事業特別会計と介護保険事業特別会計などの保健税率及び保険料額改定により、89,110千円の減となっています。
投資的経費は、全体の13.5の36億77,495千円で、主なものは、危機管理センター整備事業、学校給食センター整備事業、火葬場建設事業となっており、前年対比10.2%の増です。
【経常収支比率】
当初予算段階で87.7%せす。
平成22年度決算で83.9%であることから、24年度当初予算であるとはいえ非情に厳しい状況となっています。
合併特例が見込める27年度を、財政改革断行時期の目安として、歳入に見合う経常経費の精査が、より一層求められます。
要潤さんのふるさと公演
三豊市のふるさと大使で、香川県が売り出し中の 【うどん県副知事】 である俳優の要潤さんが、ふるさと三豊に錦を飾ります。
古くから、高瀬大坊市で賑わってきた、三野町の 高永山 本門寺 境内の特設野外会場で、6月2日(土)夜に朗読活劇を上演することが決定されました。
幕末に活躍した 新撰組副長 土方歳三 を描いた、司馬遼太郎原作の 「燃えよ剣」 を題材にして、レチタ・カルダ(イタリア語で『熱い朗読』)を熱演します。
“朗読活劇 Recita Calda 司馬遼太郎が描いた日本のヒーローたち 「燃えよ剣」” は、これまで、京都の壬生寺、東京の増上寺で上演され、要潤さんのライフワークとしてこだわりを持って、修練を重ねてきているものです。
今回の三豊市公演の特筆すべきところは、主催者が地元三豊市三野町の有志でつくる、【要潤 朗読活劇 「燃えよ剣」 実行委員会】 であるというところで、地元の皆さんが彼を応援するために、熱い思いで立ち上げられたのです。
1,200席ほどを用意し、全席指定の6,000円で、4月1日よりローソンチケットと県内プレイガイドで発売予定です。
要潤さんの、更なる活躍に向けての弾みとなるためにも、プレミアムが付くほどの人気となるよう、早期のチケット完売を応援しています。
私の母校の後輩であり、三豊市ふるさと大使もお願いしたこともあり、ふるさと公演をきっかけとして、更なる成長への弾みの日となることを期待します。
また、要潤さんの活躍が、三豊市の知名度向上に更につながることを願っています。
桑山小学校 卒業式
順番からすれば、今年度の小学校の卒業式は比地大小学校でしたが、都合によってわが母校の桑山小学校にお伺いすることとなりました。
みんな三豊市の子どもたちです。
精一杯、思いを込めて、お祝いの言葉をお伝えしました。
お祝いの言葉
19名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは、6年前に満開の桜の中を桑山小学校に入学し、夏の暑さにも負けず冬の寒さにも怯まず、先生方の指導の下、勉強に運動にと励んできました。
入学当時は、ランドセルが歩いていると思えるほどに小さかった体はこんなに大きくなり、心も体も立派に成長されました。
これからは、桑山小学校で学んだことを礎にして、在校生の模範となる中学生になってください。
保護者の皆さん、お子様のご卒業おめでとうございます。
心よりお喜び申し上げます。
一つお話したいことがあります。
卒業生の皆さんも、在校生の皆さんも、一緒に聞いてくださいね。
畠山重篤(はたけやましげあつ)さんという人を知っていますか?
東日本大震災で被害にあった宮城県気仙沼市で、牡蠣養殖をしている漁師さんです。
畠山さんは昨年、国連が毎年世界で5人だけしか認定しない 『フォレスト ヒーローズ』 に選ばれました。
フォレストとは森林のことですから、漁師さんがなぜこの賞をいただけたのか不思議ですね。
畠山さんの考えは、実に面白い。
牡蠣は海の中にいるだけでは大きく成長しません。
海水の中に住むプランクトンを食べて大きくなるのです。
牡蠣を成長させるには、豊富なプランクトンが必要なのです。
プランクトンは鉄分を食べて繁殖します。
それでは、鉄分はどこから来るのでしょうか?
それが、山(森林)なのです。
海で育つ牡蠣に成長してもらうためには、山に育つナラやブナの、落葉樹からできる腐葉土を透した雨水と一緒に流れ出す鉄分豊富な水が、川を通って海に流れ込まなくてはならないのです。
牡蠣は、山の 「森」 に育てられるということです。
このことに気付いた畠山さんは、 【森は海の恋人】 をキャッチフレーズにして、森林の保全活動に20年以上取り組んできたのでした。
塩水につかっているだけでは成長するわけがないことは、誰もが知っていることでしょう。
気がつけば、当たり前のことですよね。
教育や人を育てるということは、このようなことなのではないのかと、私は感じています。
「結果を急げば、誰も木を植えようとは思わない」
畠山さんの言葉です。
保護者の皆さんには、辛抱強く、我慢強く、粘り強く、お子様を見守り支えていただきたいと思います。
終わりになりますが、先生方に感謝するとともに、地域代表の皆さんのお力添えに敬意を表し、皆様方の御健康とご多幸、卒業生19名の皆さんにすばらしい未来が開かれますことを願い、お祝いの言葉といたします。
卒業生の皆さん、豊中中学校入学式で会えることを楽しみにしています。