香川県教育県民会議

8月1日(水)、サンポート高松で「香川県教育県民会議 創立30周年大会」と「全国教育問題協議会 第27回教育研究大会香川大会」が、“明日の郷土を開く教育を求めて”を主題として、併せて開催されました。
香川県教育県民会議は、戦後香川の教育界の混乱を心配する人々によって、教育の正常化を目的に設立され今日に至っています。
30年が経ち、設立当時と異なる現代の多様化した新たな教育問題に取り組んでいます。
主催者の坂口良昭会長(元香川大学教育学部長)などの挨拶に始まり、混声合唱団ミュージックウエイの記念演奏、アンケート調査の報告があり、最後に香川短期大学学長の石川浩先生の記念講演で閉会となりました。
配布された資料の中に、香川県教育県民会議の機関誌である「教育のひろば・第360号」が同封されていました。
その中の記事の一つである、当会副会長の多田野弘さん(株・タダノ最高顧問)の文章の見出しに目がとまりました。
『人を育てる』とあり、企業経営の中で気づいた人育ての自らへの提言でした。
「人を育てるとは自分を育てることであると知った。
先ず、人の何を育てるのかである。主体的人間になることに絞った。人は自主・自律的でなければ伸びられない。自ら考え行動する人になるために、「経営の目的が社会に貢献することにあり、私たちの働く目的も同じである。」といつも語り続けた。
人が育つには、困難や危険に挑戦し、逆境に打ち勝ったときにのみ人は成長する。体験学習は能力を伸ばす最も効果的な方法である。
人間のやる気をどうして起こさせるのか。
第一に、誰でも無限の可能性を持っていることを自覚させる。
第二に、期待し、信頼し、失敗も許す。これが力一杯やってみようと言う気持ちにさせる。
第三は、目標を自分で決めさせる。それが一歩踏み出す出発点となる。
第四は、懸命にやったことは成果に関係なく褒める。こうすれば自ら歩み出す。
そのためには指導者はどうあらねばならないか。
第一は、心身共に健康で気力充実していること。自らの健康を統率できずに、どうして部下を統率できようか。
第二に、哲学を持つこと。一貫した思想哲学を持たないリーダーに誰が付いてゆくだろうか。
第三に、リーダーは人間的な魅力がなければならない。優れているが完璧でなく、意図しない隙があるり、その欠点が逆に魅力になっている人。
第四は、孤独に強いこと。責任転嫁せず、言い訳せず、群れからいつでも離れる自由を持つ人。
最後に、人を育てるのは自分を育てることにあると知った私自身への提言である。」
と、結ばれていました。
自らの人生体験から獲得した提言であればこそ説得力のあるものです。
しかも、自戒を込めた自らへの提言であればなおのことです。
確かな信念とは、自然に湧き出す真水にも似て、すーっと染みこむものなのですね。
今の三豊市に最も求められるのは、こんなことなのかも知れないと感じたのでした。