『産学金』 連携の試み

「地域資源活用」・「農商工連携」・「産官学金連携」など、非常に厳しい地方経済を活性するための施策や言葉は毎日のように聞こえてきます。
実際、地域にある優れたものや特性を見つけ、連携してそこに新たな生命を吹き込み、価値を生み出す試みが進められています。
昨年の11月22日付けのこの場でも紹介した、竹を原料にして地元企業が開発した竹綿製造機で、地域循環型のビジネスモデルが企画検討され、21年度から三豊市の事業として構想が練られる方向となっています。
1月21日(水)、“香川県中小企業家同友会三豊支部”の1月度例会で、パネルディスカッションによる『産学連携で、地域資源の見直しを!~未来を担う若者(人財)のために、今私たちにできることは~』がおこなわれました。
私がコーディネーターとなって、すべてを仕切る意気込みで企画してきたのですが、突然の父の他界でこの日はあいにく二七日忌の回り目となり、その役を譲ることとなったのです。
お看経(おかんき)の御勤めが終わり、会場に駆けつけたのですがすでに終了間際で、結局二次回の懇親新年会だけの参加となってしまいました。(もちろん会費は支払いました)
今回のパネルディスカッションによる例会は、初めての試みであっただけに、評価が気になっていましたが、アンケート結果も概ね好評で次に繋がる一歩が示せたのではないかと胸を撫で下ろしています。
事前の打合せ通りで進行されていたならば、次のようになっていたはずなのです。
パネラーは、詫間電波工業高等専門学校/電子工学科教授 三崎幸典氏
        (株)七宝/取締役農場長 筒井和光氏(会員企業)
        観音寺信用金庫/常務理事 松本健一氏
コーディネーターは、藤田鉄工(有)/代表取締役 藤田一仁氏(会員企業)
と、なっています。
筒井さんから、たまねぎの採取業界の深刻な問題として、受粉に欠かすことのできないミツバチの謎の大量死や失踪があり、解決の糸口すら現状無いとの発言がありました。
それに対して三崎先生から、農業の業界には無い着眼と発想で、電子工学の科学的視点でのアイデアと切り口の提案がありました。
そして、研究開発の資金援助としての地元金融機関の存在と役割の重要さの確認がされました。
と、(アンケートの評価から推測すると間違いなくこのように)なっているはずです。
藤田さんには、やむを得ないこととわいえ私の一方的な事情で、急のコーディネーター役を申し訳ありませんでした。
ありがとうございました。
地域資源ともいえる、農業関係企業の(株)七宝と研究教育機関の詫間電波、金融機関の観音寺信用金庫の三者による、『産学金』の連携の具体例が示されたと考えています。
このような連携の取り組みが、三豊市と観音寺市の広域地域で盛んに繰り広げられ、ある一定の成果の見える段階で『官』が絡み、地域経済再生へと波及してゆくよう仕掛けてゆかかければならないと考えています。