青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座が、11月20日(水) 香川大学教育学部で開催され、「引きこもり、ニートの現状と今━とり残される若者たち━」をテーマに、3つの講話が行われました。

1.『ひきこもり、ニートの現状と対策のいま━とり残される若者たち━』 NPO法人KHJ香川オリーブの会 理事長 川井富枝さん

ひきこもり、ニートの子を持つ家族からの実生活で直面する問題のお話でした。親の高齢化によって残された子どもたちの将来に対する不安や、ひきこもりは障がいや病気ではなく現象(状態)であるため、行政の支援制度が十分ではないことを知りました。2011年(平成23年度)ひきこもりに特化した相談窓口「香川県ひきこもり地域支援センター」が、香川県精神保健福祉センター内に設置されました。社会的認知は進んでいますが、障がい者の居場所づくりには国の予算がつきますが、ひきこもりに特化した居場所、作業所にはつきません。居場所づくりが最重点課題だと知りました。

2.『ニートの若者への就労支援の仕組みとポイント』 さぬき若者サポートステーション 総括コーディネーター 鷲見典彦さん(代理の方がお話してくださいました)

働きたいのに働けないことの原因は、対人恐怖や失敗したことで自信が持てないことにあります。さぬき若者サポートステーションは、厚生労働省の事業で県からの委託事業です。支援対象者は 「15歳から39歳であり、仕事に就いておらず、家事も通学もしていない者のうち、職業的自立をはじめとした自身の将来に向けた取り組みへの意欲が認められる者及び家族」 です。ニート支援の今後の課題は、ニートの高齢化やジョブトレーニング先となる親方企業の開拓、不登校の受け皿と居場所の確保です。

3.『ひきこもりの現状と支援の原点』 香川県精神保健福祉センター 副主幹 藤田順子さん

ひきこもりは、社会や他者との接点・関わりが途絶えた状態をいいます。ある調査から推計すると、香川県には18歳~55歳のひきこもり状態にある人は35,000人程いるようです。ひきこもり地域支援センター「アンダンテ」は、相談支援や当事者、家族への支援、関係機関の連携等を役割として設置されています。同じ体験を持つ当事者が出会い、様々な体験を通して次へのステップにつながる場となる、安心して過ごせる居場所が何よりも必要なことです。

当事者の皆さんは、人とつながりたがっています。大人が世間体や過大な期待をしなければ、変わることがあります。地域が持つ資源をフル活用する包括支援が、重要なポイントとなります。ひきこもり、ニートを受け入れる社会が居場所そのものになるべきなのだと気づかされた第4講座でした。

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