豊中庁舎跡地整備事業

市民活動の拠点とする豊中庁舎跡地整備事業が、 「市民交流センター建築」 と 「豊中町農村環境改善センター改修工事」 として、本年度着工が決定され動き始めています。
三豊市が7町合併で発足したときの本庁舎は、合併前の旧7町による合併協議会によって決定されていた、旧豊中庁舎でした。
その後、本庁舎機能は、旧高瀬庁舎へ移されました。
庁舎移転の経緯や、合併協議会での決定事項の撤回などの問題に対する不信感が、豊中地域市民の中にありました。
その不信感を払拭するとともに、三豊市の一体感を醸成するために、空き施設となった老朽化した豊中庁舎と福祉会館などの有効な活用として、 『豊中庁舎跡地整備事業』 が動き出しました。
平成20年8月27日に、横山市長によって 「豊中庁舎跡地整備事業検討委員会」 が設置され、平成21年1月29日の 『豊中庁舎跡地整備事業検討委員会の検討結果について(報告)』 まで検討が進められ、その内容は次の通りとなっています。
1.地域内分権の拠点機能整備について
「三豊市新総合計画基本構想」 の実現には 「地域内分権」 の考え方の普及が必要で、その地域の自主・独自性を失わせることなく、三豊市全体としての動きに発展させなければならない。
豊中庁舎跡地は、市民の参加・集合しやすい地理的環境を保持しており、地域内分権の拠点として 『三豊市中央公民館』 機能の整備を検討していただきたい。
【方向性】
①三豊市中央公民館としての機能(豊中町公民館機能を含む)
②だれもが気軽に、制限無く、様々な形で利用できる施設
③教育、文化及び福祉の分野に利用できる施設
④子育て支援としての機能
⑤住民避難施設としての機能
【具体的事項】
①三豊市中央公民館事務所機能
②会議室(最大100人程度の収容機能として、3段階程度に間仕切りできるもの)
③中規模ホール(最大300人程度を収容し、メッセ機能など多目的使用ができるもの。要ステージ)
④調理実習室(災害時の非常食対応ができるもの)
⑤ファミリーサポートセンター、託児所機能
⑥各種団体及び個人の作品展示コーナー
 なお、中規模ホールについては、福祉会館大ホールの機能を代替するもので、三豊市中央公民館(現豊中町農村環境改善センター)に接続できるよう増設・新設されるよう要望する。
2.併せて検討していただきたい事項
(1)農村環境改善センターの機能増強による多目的活用
1階部分を抜本改修し、三豊市中央公民館機能を増強することの検討。
駐車場確保のため、旧庁舎及び福祉会館は撤去することの検討。
(2)農村環境改善センター二階体育館機能
現在、豊中中学校の部活動を中心に機能しているが、エレベーター等の整備によりバリアフリー化し、500人規模の集会等にも使用できることの検討。
(3)豊中中学校登下校門の整備
現在、生徒が当該敷地を通り登下校しているため、教育施設らしく一体的に整備できる点は、併せて検討するよう配慮。
(4)三豊市豊中庁舎の機能充実について
豊中庁舎は、事務所の空きスペースがあるため、市民サービスの面から機能する組織・施設活用を検討。
市民交流センター建築工事の請負業者も決定し、豊中町農村環境改善センター改築工事の詳細設計ができようとする、まさにこの時点で、「豊中庁舎跡地整備事業検討委員会」の報告のねらいに沿った計画になっているのかのチェックは、欠かせないことです。
施設完成後の利用・運営がどのようになるのかも含めて、市議会として審査してゆかなくてはなりません。