『そば』 の花が咲いています

今年の夏の狂ったような暑さから思えば、よその国へ来たのかと錯覚するほどに、めっきり過ごしやすくなってきましたが、秋祭りが終わり11月を目の前にしても、日中はまだまだ汗ばむ日々が続いています。
今年も 「三豊菜の花プロジェクト」 で菜種を蒔こうと、準備に取りかかっています。
昨年に比べると一週間ほど遅い、10月30日と31日に予定しています。
これも、いつまでも暖かい気候が続くことで、私たち人間も少しずつ作業の時期がずれてゆくように感じています。(暑いと、仕事をしたくないと体が言っています)
今年、初めての試みで、6月に菜種を刈り取った跡地の一部(2a程)に、 『そば』 の種を蒔きました。
この地域では 『そば』 の種まきの適期は、8月末~9月上旬ごろだと言われていますが、時期遅れの9月25日に種まきをしたのです。(暑いと、仕事をしたくないと体が言っていました)
場所が交通量の多い交差点近くであることが災いして、通りがかりの地域の皆さんの目に付くのです。
通りがかりの人 「何まっきょうんな?」
私 「『そば』ですわ!」
通りがかりの人 「それやったら、夏まかないかんのとちがうんな?」 「今蒔いて実とれるんな?」
私 「さ~?????」
別の通りがかりの人 「そんなの、できへんで!!」
と、熱烈な励ましの言葉をいただいておりました。
なんと、一週間ほど前から白い花のつぼみが、ちらほらしてきたではありませんか。
栽培の手引きによれば、『そば』 は24~26℃が発芽適温で、開花の期間は次々と咲くために20~30日もかかり、遅くとも初霜がおりるまでに花が満開となるように種まきをしなければならないのだそうです。
狂ったような暑さと、長く暖かい秋のおかげで、通りがかりの地域の皆さんの期待を裏切って、今日などはますます真っ白な花を咲かせています。
農林水産省四国農政局からも、この地域での収穫量の調査目的で、坪狩りの依頼がありました。
来月の11月20日頃に、発育状況を確認の上作業したいとのことです。
『そば』 収穫の後は、近所のお宅から古い石臼をお借りして、そば粉にしようと考えています。
そして、“通りがかりの人” として熱烈な励ましをいただいた地域の皆さんと一緒に、手打ちそばを食べようと、収穫もしていないのに気持ちは年の瀬へと飛んでいます。

そばの花詫間政司のそば畑