6月定例会 委員長報告に対する質問

今議会最終日に行われた、民生常任委員会委員長報告に対して、同僚議員から質問がありました。
委員会へ付託されていた一般会計補正予算審議について、三野保育所改築(建設)工事の増額補正1億22,000千円余に対して、賛成決議に至るまでの説明を求めるものでした。
【質問】
三野保育所建設については、当初、平成24年度の開設を目標として事業が進められてきましたが、これまでに、様々な問題が表面化し、開設の時期を平成25年度中に1年延期しています。
民生常任委員会においては、これらの問題点を、熱心に協議・議論されてきたことは承知しています。
特に、6月5日の委員会記録では、 「この事業に関しては早期に勧めて欲しい。これまでいろいろな問題で延びてきているが、市として今後、二度とこのような問題が起こらないような体制を整えて欲しい。」 という委員長から執行部への申し入れに基づいての、今回の賛成決議報告であろうと思っています。
これらの経緯について、詳しい説明をお願いしたい。
【委員長である私の返答】
今議会の民生常任委員会に付託された、三野保育所改築(建設)工事にかかる案件は、一般会計補正予算についての審議でした。
6月21日に開催された議会開会中の民生常任委員会に至るまで、4月25日と5月21日、6月5日の3回の、議会閉会中の委員会を開き、三野保育所改築(建設)工事についての審議を行ってきました。
その中で、一貫して、この事業がどのような目的のために策定されたのかの原点に立ち返り、三野保育所の子どもたちの命を危険にさらし続けてわならないとの観点で、審議されてきました。
その上で、理事者側による不明瞭な予算措置と説明や、不完全な基本設計提案がなぜされたのか、さらに、これらの不手際によって、結果として1年以上も事業計画が遅延したことの原因と責任の所在について、激しい質疑と答弁が交わされました。
委員会構成委員全員の意見と意思は、これまでの3回の委員会ですべて出されたため、今委員会では、補正予算についてのみ審議されたものと考えています。
6月5日に開催した3回目の委員会において、理事者側から前年度の委員会で審議された、時系列の議事録の抜粋が資料として提出されました。
このことによって、委員会全委員の情報の共有がはかられ、このたびの理事者側の事業を進めるに当たっての、不手際の本質が明らかとなりました。
1.計画立案と執行に当たっての、市の行政組織機構の不備と人材不足
2.基本設計発注に当たっての、民間事業者選定の力量不足
です。
これらの点について、三野保育所改築(建設)工事所幹部に対して、民生常任委員会として三豊市全体の問題と捉え、2度と同じことを繰り返さないために、入札・発注・精査のすべてについて、総務部とも十分協議するとともに、今後の体制を整えるよう要請しました。
この点について未だ回答がないため、理事者側より本議会の中で答弁をいただきたいと考えます。
【理事者(副市長)答弁】
今後の対応として次の3項目について、重点的に進めていきます。
1.基本設計・実施設計・建築工事などの工程を、単年度でなく複数年度で実施するものとし、特に設計業務と工事着手年度を別年度として、工事請負費が適切な額が計上できるよう務めます。
2.一定額以上の建築工事等については、基本設計の段階から公募とします。そして、管理監督についても、専門の企業等へ委託も含め検討します。
3.担当課と建築課など関係する部局との連携を密にすることはもとより、建築課については職員の向上・専門職の増員等(委託)も含め充実していきます。
事業着手における 「公共施設整備検討委員会」 での検討協議については、計画の早い段階から検討委員会を開催し事業実施に向け進めます。
また、議会への説明は、それぞれの各段階での説明をします。
今後このような状況が、再び起きないよう最善の努力に努めていきます。
1年以上遅れたとはいえ、この議会での補正予算決議で、三野保育所建設(改築)工事が、施設の早期完成に向けて順調に進められることを願っています。
事業の今後の予定は、6月5日付けのページでお知らせしていますので、ご確認ください。