予算特別委員会が終わる

年度末の行事を調整して予定され、3月17日(月)から開催されていた三豊市議会予算特別委員会が、25日(火)に5日間の審査を終えました。平成26年度予算案として上程されていたすべての議案は、原案可決されました。

【一般会計】 312億80,000千円

歳入は、一般財源の主なものとして、市税が75億81,483千円、地方交付税が106億50,000千円、地方譲与税及び各種交付金が13億20,000千円などとなっています。また、市債は、臨時財政対策債、合併特例債で40億58,300千円となっています。なお、消費税引き上げによる増収分として、地方消費税交付金を1億46,000千円見込んでいます。

歳出は、義務的経費が113億4,298千円で、内訳は人件費が51億24,000千円、扶助費が32億89,020千円、公債費が28億91,198千円となっており、歳出全体の36.1%を占めています。また、投資的経費は59億67,945千円で、主なものは学校給食センター(9億81,784千円)、危機管理センター(5億86,157千円)、三野津中学校(5億75,243千円)他、財田地区新設小学校及び山本地区新設小学校等の建設事業となっています。

経常収支比率は91.8%となっており、義務的経費が36.1%を占めていることもあり、平成24年度実績86.4%と比較しても、一層の財政状況の硬直化を示しています。今後とも、持続可能な財政基盤の確立に向け、財政体質の健全化に努めていかなければなりません。

【特別会計】

「国民健康保険事業特別会計」 87億14,000千円(2.5%増)

「国民健康保険診療所事業会計」 1億90,000千円(7.3%減)

「後期高齢者医療事業特別会計」 18億58,000千円(2.2%増)

「介護保険事業特別会計」 72億20,000千円(6.5%増)

「介護サービス事業特別会計」 1億1.000千円(3.1%増)

「集落排水事業特別会計」 1億61,000千円(1.2%)

「浄化槽整備推進事業特別会計」 2億26,000千円(同額)

「港湾整備事業特別会計」 20,000千円(同額)

【企業会計】

「水道事業会計」 22億14,149千円(13.5%減)

「病院事業会計」 18億29,366千円(0.4%減) <永康病院:16億65,509千円、西香川病院:1億63,857千円>

となっています。

28日(金)の3月定例会最終日に、議会としての採決が行われます。

総務教育常任委員会 その他

総務教育常任委員会に付託された案件以外の、その他の報告をします。

(教育委員会)

1.「学校再編の状況について」  小学校の統廃合について、平成23年3月29日の検討委員会からの答申からこれまでの3年間の経過報告があった。

2.「三野津中学校屋内運動場改築事業について」  〔事業概要〕鉄筋コンクリート造2階建小屋組鉄筋造、延床面積1566.04㎡、1階:アリーナ・ステージ・更衣室等 2階:トレーニングスペース、防災機能として太陽光発電設備(15kw)+蓄電池(15kw)  〔工事予定〕平成26年度建築工事、平成27年度旧屋内運動場解体工事 の説明があった。

3.「非構造部材耐震工事について」  24小学校と6中学校の屋内運動場の天井(吊り天井)等及び、19幼稚園の壁面等の改修工事概算費用として、11億40,000千円弱が見込まれる。平成26年度から順次着手する。

4.「新学校給食センター建設事業について」  北部と南部の2か所同時進行」の計画であったが、北部の着手を一旦見送る。南部(高瀬・豊中・山本・財田をカバー)を当初計画通り平成28年4月稼働に向けて先行着手する。 〔南部センター建設工事実施計画概要〕3,500食/日、延床面積 2,406.80㎡、鉄骨2階建、建築工事費 12億5,000万円余、厨房設備 4億8,000万円弱、総事業費 17億3,000万円余

(政策部)

1.「三豊市地域内分権推進事業に関する規則の一部改正について」  NPO法人化したまちづくり推進隊が、解散決議を行ったまちづくり推進隊の交付金を受け取って活動できるよう、地位継承の規定を追加するとともに、その他 移譲業務実施誓約書 を明記するため

2.「三豊市定住促進対策事業の要綱の全部改正について」  市内の住宅関連業者の受注機会を増やし地域経済活性化を図るため、空き家バンク登録以外の市内一般住宅も補助対象とするため、現在の 若者定住促進・地域経済活性化リフォーム事業の要綱 を全部改正する。

3.「三豊市空家バンク実施要綱 一部改正」  現在市が直営している 空き家バンク制度 の運営を、市場事情に詳しい民間団体等に委託できるよう改正する。

4.「三豊市若者定住促進・地域経済活性化事業補助金交付要綱 一部改正」  3年間の時限施策であったが、事業効果が良好であると判断し、引き続き事業継続するため、事業期間を限定しないよう改正する。

(総務部)

1.「宿日直廃止の検討について」  合併後から職員の負担軽減や費用対効果の経費の面から、幾度となく見直しを検討してきた。防災機器整備の充実や行政組織が本庁主導となっていることが市民に浸透しつつあることから、支所の利用度が減少している等の理由による。平成26年9月末日(予定)をもって、支所の宿日直を廃止する方向である。〔経費の節減額〕 現行(本庁と6支所):36,259千円/年 変更後(本庁のみ):5,458千円/年となるため30,801千円の減額となる。ただし、警備委託費が2,282千円/年となるため、差し引き28,519千円/年の節減効果となる。

2.「消防団の再編について」  合併後から三豊市消防団再編の計画が検討されてきた。再編計画(案)は、消防団員総数を現在定数通りとし、分団規模を1分団の団員数を20人以上になるよう調整する。7つの方面隊ごとに再編案が示されている。

 

総務教育常任委員会の審査内容は以上です。

付託案件審査の総務教育常任委員会

三豊市議会新任期となって最初の定例会の真っただ中です。3月3日(月)の開会から、7日(金)と10日(月)にかけての代表質問、続いて11日(火)にかけての一般質問と、予定通り日程が過ぎていきました。そして、13日(木)に私が委員長をする総務教育常任委員会が開催されていたのですが、それもまた、瞬く間に一週間が過ぎていました。この委員会に付託された案件についてお伝えします。

 

【議案審査】

(教育委員会)

議案第30号 「三豊市遺跡発掘調査整備委員会設置条例の制定について」  地下に遺跡の埋まっている可能性がある土地が、市内に300か所ほどある。適正に発掘事業を推進するために定める

(政策部)

議案第33号 「三豊市企業誘致条例の一部改正について」  市外から企業を誘致するだけでなく、市内に立地する企業にも対応できるよう、企業立地推進条例とする

議案第34号 「三豊市工場立地法第4条の2第2項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正について」  工場立地にかかる緑地面積率を緩和するため、その区域の範囲を個々に明記することをやめ、規則で定める

(総務部)

議案第27号 「三豊市公正委員会設置条例の制定について」  県に事務委託していたの廃し、市において行政委員会として設置する

議案第28号 「三豊市職員団体の登録に関する条例の制定について」  公正委員会設置にともない、市職員団体の登録が必要となったため

議案第31号 「三豊市職員の私有車の公務使用に関する条例の一部改正について」  保育所・幼稚園などの出先職員が、私有車の公務使用をする場合があるため、保険契約を増額する

議案第32号 「三豊市職員等の旅費に関する条例の一部改正について」  急行料金、特別車両料金及び座席指定料金を、支給の対象とする

議案第43号 「指定管理の指定について(豊中コミュニティーセンター)」  NPO法人 まちづくり推進隊豊中(理事長 藤田芳廣)へ、平成26年4月1日~29年3月31日までの3年間、指定管理委託する

議案第44号 「指定管理の指定について(弥谷山ふれあいの森公園)」  株式会社 みの(代表取締役 横山忠始)へ、平成26年4月1日~31年3月31日までの5年間、指定管理委託する

議案第45号 「指定管理の指定について(不動の滝カントリーパーク)」  NPO法人 まちづくり推進隊豊中(理事長 藤田芳廣)へ、平成26年4月1日~29年3月31日までの3年間、指定管理委託する

議案第46号 「指定管理の指定について(仁尾マリーナ)」  株式会社 仁尾マリーナ(代表取締役 善当勝俊)へ、平成26年4月1日~36年3月31日までの10年間、指定管理委託する

【請願審査】

請願第2号 「幼少中学校・保育所の給食無料化を求める請願」  不採択とするも、今後調査研究を継続することを申し合わせる

請願第3号 「伊方原発の再稼働に反対する意見書の提出を求める請願」  不採択

 

次回は、この日に各部局から その他 として報告された件をお伝えします。

桑山小学校卒業式

彼岸の入りの3月18日(火)に、三豊市内の市立小学校で一斉に卒業式が行われました。今年私が出席したのは、母校である地元の桑山小学校でした。豊中中学校に続いて、市議会議員として来賓のあいさつをさせていただきました。この場にいるすべての皆さんの貴重な時間を、有意義なものとしていただきたいという思いは、いつも変わりません。それにしては、またまた一夜漬けとなってしまいました。

祝辞

 

26名の卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

皆さんは、6年前の春、桜の花が咲く桑山小学校の校門をくぐり入学しました。あれから6年間、雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、くじけず頑張ってきました。そして、こんなに立派に成長しました。4月からは中学生になりますが、桑山小学校で学んだことを基にして、勉強にクラブ活動に励み、後輩たちの模範となる、立派な中学生になることを期待しています。頑張ってください。

保護者の皆さん、お子様のご卒業おめでとうございます。万感胸に迫るものがあると思います。心からお慶び申し上げます。私には二人の子どもがいますが、子育てをする中で感じ今思うことを、この機会に保護者の皆さんにお伝えしたいと思います。

一つは、「引き算は個性をつくる」ということです。皆がやっているからやらなくてはではなく、ぜったいやらない、させないことが一つや二つあってもいいのではないかということです。そのことによって個性が育つのだと思っています。

二つは、「教育は間合いだ」ということです。中学生になるこれからは特に、近すぎず離れすぎず、お子様を見守り続けていただきたいと思います。(立教大学山口義之先生の言葉を引用させていただきました)

終わりになりますが、26名の卒業生の皆さんが健康で夢に向かって成長し続けますことをお祈りし、私のお祝いの言葉といたします。

 

この時期が来るたびに、教育や人を育てるとはどういう事なのかを、見つめ直す機会をいただいています。ありがたいことです。皆さんに感謝の子持ちで一般です。

 

豊中中学校卒業式

3月14日(金)は三豊市立豊中中学校の卒業式が行われます。今年は、地元議員として私が来賓祝辞をする順番になっているようです。何も手がついておらず、いつになく早起きで洗顔もろくにせず、慌てて原稿を書いています。

祝辞

 

本日はご卒業おめでとうございます。

義務教育の過程を無事終えられ、さらなる世界へ巣立っていかれる卒業生の皆さん、心からお祝いを申し上げます。

皆さんは、これまでの3年間先生方の指導の下、勉強にクラブ活動にと様々な体験をし、立派に成長されました。皆さんの中には、それぞれの考えや環境によって、進む方向はことなるでしょうが、本校の3年間で学び体験したことは、自分らしい人生を送るための礎となることは間違いありません。

今の皆さんには、実感としては捉えにくいことかも知れませんが、本校で一つ一つ積み重ねてきたことで得た経験が、生かされる日が必ずやってきます。私にもそのように感じることが幾度かありました。また、世界的に活躍する著名な方々も、当たり前のことを当たり前に積み重ねていくことの大切さを語っています。

メジャーリーガーのイチローは、「夢や目標を達成するには一つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」といっています。世界的企業を一代で築き上げた京セラの稲森和夫さんは、「人生の歩みの中には、ジェット機はありません。自分の足で、自分が歩いていくしかありません。描いた夢に至る手っ取り早い手段や近道があると思うなど、とんでもないことです。一歩一歩をシャクトリ虫のように進んでいく。これが偉大なことへチャレンジする姿勢です」といっています。

これから皆さんに確かな毎日が訪れることを願っています。

終わりになりますが、卒業生の皆さんが健康でたくましく夢に向かい羽ばたき続け、そして、幸多からんことを祈り、私のお祝いの言葉といたします。

 

卒業生の皆さんに、今私が届けたい気持ちです。なんとか間に合ったかな?

 

バイオマス資源化センター設置予定地の決定

平成26年3月10日(月)に開催された三豊市議会全員協議会で、かねてから民設民営で検討されていた、一般廃棄物である可燃ごみ処理施設の建設場所が決定(変更)されたとの報告がありました。平成24年5月17日(木)に、三豊市とごみ処理業務委託予定者であるエコマスター社及び、同社の出資設立者であるパブリックとエビス紙料の出席のもと、協定書調印式行われて以来、実に1年と10カ月が過ぎようとしていました。(2012年5月20日付のこの場をご覧ください)

場所は、三豊市山本町神田榎谷地区 北立石自治会 安藤佳樹氏所有の2.4haです。施設稼働開始時期は、当初計画通り平成28年4月です。

バイオマス資源化センターは、トンネルコンポストとバイオフィルターによる、微生物による発酵・脱臭技術で行う、堆肥化及び固形燃料原料製造施設です。この方式は日本初のもので、10本のトンネル(6本:家庭系、4本:事業系)で年間12,000tの三豊市の可燃ごみ(生ごみ)を処理する計画です。

これまでの苦労が報われるよう、これから順調な建設が進み、問題なく性能が発揮されることで、三豊市独自の成長産業になっていくことを願っています。

 

第1回定例会冒頭お詫び挨拶

3月定例会が開会した3月3日(月)冒頭に、三豊市議会議長 香川努氏より、このたびの市議会議員選挙にける選挙違反に対し、市民の皆様へのお詫びの挨拶がありました。既に公開されたことですので、全文を掲載します。

 

平成26年第1回三豊市議会定例会に先立ち、市民の皆様にお詫びを申し上げます。

平成26年1月26日に執行されました、三豊市議会議員選挙で当選した、元同僚議員が公職選挙法違反、買収容疑で逮捕起訴されました。

このことをうけ、現職中の任期に関しては、本人の意に添い会派において辞職を勧告し、2月7日付で三豊市議会議長へ辞職願を提出し許可されました。

また、2月12日には、新議員任期の辞職願が提出され、13日に許可されております。

今回の逮捕は、市民の代表として、著しく品位と名誉を損なう行為であり、三豊市議会の信頼を傷つけたことは断じて許されるものではありません。

三豊市議会としては社会的、道義的責任を真摯に受け止め、全議員が改めて、三豊市議会議員政治倫理条例の本意を体し、市民皆様の信頼回復と市政発展のため、誠実に全力で取り組んでまいる所存であります。

市民の皆様には、今回の不祥事で大変ご迷惑をおかけしたことに対し、心よりお詫び申し上げます。

 

選挙は議員と議会だけのものではなく、市民の皆様のものであるのは当然のことです。そのうえで、二度とこのような大問題が発生せぬよう、市民の皆様の代表である議員で構成する議会の長である議長が、信頼回復への決意を込め、お詫びの挨拶を行ったものです。市民発展のため、健全で活発な議論の場となるよう、心新たにし身を引き締めています。

平成26年第1回定例会始まる

平成25年度最後の 平成26年第1回三豊市議会定例会 が、3月3日(月)から28日(金)までの26日間の日程で開会されました。この日上程された議案は45議案です。

先ず、平成25年度補正予算案として、一般会計及び特別会計8件と企業会計1件の10件です。次に、条例の制定及び改正などが15件、指定管理者の指定が4件、市道の認定及び廃止が4件となっています。平成26年度の予算案は、一般会計及び8件の特別会計と2件の企業会計の11件です。また、三豊市議会基本条例に基づく議会の議決事項として、『三豊市新総合計画後期基本計画の策定について』が1件となっています。

これら45議案の内、平成26年度予算案は議員全員で構成する予算特別委員会で、、『三豊市新総合計画後期基本計画の策定について』は、全員による新総合計画特別委員会に審議付託され、それ以外の33議案は、3つの常任委員会へそれぞれ付託され審議されることとなりました。

代表質問は3月7日(金)、一般質問は10日(月)と11日(火)に予定されています。

 

ついに行ってきました 夢のみずうみ村 へ

NPO法人青空クラブの視察研修で、以前からぜひ行ってみたいと思っていた、山口県山口市にある 社会福祉法人 夢のみずうに村 へ、ついに行くことができました。年度当初の計画では平成25年11月ごろを予定していたのですが、私事の多忙もあり実施できず、年が変わった本年2月22日(土)になってしまいました。かえってオフシーズンであったことが幸いし、行きも帰りも交通事情は良好で順調な行程となり、ゆとりを持った研修ができたのでした。

夢のみずうみ村 山口デイサービスセンターは「人生の現役養成道場」を掲げ、‟人生には定年はありません” ‟あなたも人生の現役であり続けましょう” を合言葉にして、高齢者や障害者(児)の毎日の生活を支えています。バリアフリーならぬバリアアリーの施設環境を創り、利用者の皆さんが自分のできることは、多少の時間や手間がかかっても自分でやることで、ずっと生きがいをもって暮らすことができるよう実践しています。

施設の案内をしてくれたのは、藤井正道さという利用者さんでした。脳梗塞で歩行が不自由なのですが、私たちをつれて階段や傾斜のある廊下(わざと歩きにくく作っています)を歩きながら、軽妙な口調で楽しく案内してくれました。案内することそれ自体がリハビリになっているのです。また、案内の仕事をすることで、施設内通貨1,000ユーメの報酬がもらえることとなっているので、自分のできることで稼いだユーメが、自分の選んだサービスの利用料の支払いに使うことができる仕組みになっています。

利用者の一日は、自分の一日の生活を自分でデザインすることから始まります。『機械トレーニング』 『カジノ』 『プール』 『からだほぐし』 『機械マッサージ』 『陶芸』 『木工』 『習字』 『パン作り』 『料理教室』 『園芸』 の他、たくさんのメニューからその日の体調や気分で、やりたいことを自分で選択するのです。誰もが皆自立した個人だと認められているのです。「みんなちがってみんないい」のです。

夢のみずうみ村 の夢は3つあります。 「生きがい人生を送りたい夢」 「健康で元気に暮らしたい夢」 「いつまでも自分らしくありたい夢」 です。その実現のために、自分で選んだ一日を精いっぱい楽しく過ごせるような、アイデアと施設設計になっています。施設の床はすべて天然の木で覆われ、利用者が転んでもけがをしにくくなっていて、事実、これまで転倒による事故はほとんどないとのことです。

人をその気にさせ、やる気にさせるのに年齢に関係ありません。子どもを預かる学童保育の、これからの指導に活かせる研修でした。施設長の吉村さん、案内をしてくれた藤井さん、お世話になりました。これまでの指導方針の確信とこれからの新たな展開の示唆をもらいました。ありがとうございました。

公民館活動って素晴らしい

公民館活動の在り方によって、地域の生活環境が現在から未来にわたって様々に変化するのだという、公民館の重要性を再確認することができました。

2月21日(金)に開催された 「平成25年度三豊市公民館研究集会」 で、市内の1地区公民館と1分館の活動発表会及び講演がありました。公民館活動と一言で言いますが、それぞれの地域にそれぞれの公民館の活動の形があるのです。愛媛県今治市桜井公民館主事 青野信久さんの 「『こどもの絆プロジェクト』の活動」 の講演は、そのことを強く感じさせるものでした。

 

公民館を 【研修の場】 【講座やイベントを検討する場】 【新しいネットワークづくりの場】 ととらえ、できることを皆で取り組むことを心がけています。『こどもの絆プロジェクト』とは、福島のこどもたちを夏休みや冬休みに愛媛に受け入れ、ともに過ごすというものです。‟福島の復興を担う子を育てる” ことと ‟強い絆づくり” を目的に始めました。被災地へ寄付するだけではなく自分たちでできることをやろうと取り組み始めましたが、人がいない、組織がない、お金がない、信用がない、被災地とのつながりがない、という大きな壁にぶち当たりました。事業資金集めのため 【こどもの絆プロジェクトPR企画━手作り作家による 〔にぎやか市ⅰn歓喜院(かんきいん)〕】を開き、その出店料を資金として活動が始まりました。

社会教育は皆でするもので、2011年12月~12年1月にかけて行った『こども絆プロジェクト』は、福島のこどもたちを12泊13日間、新居浜で4日、今治で5日、大洲で4日分担し預かり、ともに過ごしました。これまでに8市が受け入れの協力をしてくれました。こどもの中には、砂場で遊んでいるだけで「愛媛に来てよかった」と泣きながらつぶやく子や、真冬にもかかわらず海の中に足を30分以上も浸けたままの子、笑いが止まらずに自分がこんなに笑うことに驚くほど笑顔を忘れていた子など、感動と感激をたくさんもらっています。地元の人たちにとっては当たり前で何もないと思っていることが、福島のこどもたちにとっては、かけがえのない心の洗濯となっているのです。これからも、福島にも愛媛にもプラスになるような交流イベントを継続していきたいと考えています。

福島県富岡町のある公民館関係者の方の言葉が忘れられません。「人間は孤独だと死ぬんだよ。公民館活動を全力で行えば、孤独な人は減るんだよ。」 公民館活動とは、人が集まる活動なのです。

 

青野さんの人柄と情熱がそのまんま形になって、しっかりと伝わってきた講演でした。公民館活動って素晴らしい。