2月17日(火)に開催された臨時議会に上程された補正予算案(2月12日のこの場で報告)に、私は賛成しました。
瀬戸内学院(香川西高校)に対する補助金35,000千円も含まれています。
三豊市唯一の私立の教育機関であるとはいうものの、一民間事業者であり、かつ、市行政として法的責任と権限がまったく無いことにおいて、地方自治体が資金援助することについての異議を唱える声を多く聞いていました。
この予算措置は、現経営陣を追及こそすれ、救済などするような主旨のものでは全くありません。
この学校で学ぶ学生・生徒を救い、教育の機会を守ることを第一義とし、そのことによって活力と賑わいあるまちづくりへの可能性を、確かなものにしようとするものだからです。
経済効果の点においても、人口に対する年間 40,000千円を超える交付税配分があるとともに、学校関係者給与や関係取引事業所などの地域経済に及ぼす影響は、5億とも6億円(県試算による)ともいわれています。
これと同等効果の企業や施設を、白紙から誘致し実現するためには、はるかに多くの費用と時間が必要であるのは、誰もが想像のできることであろうと思います。
35,000千円は、三豊市にある唯一の私立学校の再建目的にのみ執行されるものであり、学校経営の経常経費(運転資金)に当てられるものではありません。
経営再建に向け、後継経営者が受け継ぎ経営可能と判断できる状態にするために、法的処理業務をおこなうために必要な経費に当てられるものです。
この補助金の受け皿は現経営陣とは口座を峻別し、経営再建チームが管理し、そのチームのメンバーは、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士などの専門家によって構成されます。
三豊市としての予算執行は、「三豊市私立学校運営支援補助金交付規則」を定め、この規定に基づいて補助金を交付することとしています。
世界同時経済不況の渦中で、アメリカのビッグスリーへの国家予算投入が、アメリカ経済の現状における政治課題であるように、三豊市にとってぎりぎりの政治判断であると考えています。
この決断によって、子どもたちの教育を託すことのできる、新たな経営者が確定することを願うとともに、そうなるであろうと確信しています。
豊中長寿会役員会
昨日、一昨日の3月を思わせる陽気で、一挙に梅の花も咲き春まじかの気配がしています。
しかし、今日は2月本来の空気をおび、再び冬に逆戻りの予感を感じさせています。
三豊市豊中町長寿会の役員会が桑山公民館であり、三豊市行政の施政報告のお時間を頂きました。
旧豊中町の5地区から選ばれた役員さんは、誰もが活き活きとしてかくしゃくとしており、お一人お一人の日常生活が如何に充実しているのかを彷彿とさせてくれます。
1年に一度のペースで私に報告の機会が与えられるのですが、今回は同僚議員の都合で急遽その機会のお鉢が回ってきたのです。
前回は確か昨年の夏ごろであったと思うのですが、そのときもかなり強烈な質問と要望や意見で、たじたじになっていたことを憶えています。
元気な高齢者(失礼かもしれません?)には共通点があります。
豊かな人生経験からくるのでしょうか、物事の本質を鋭くえぐる筋の通った研ぎ澄まされた一途さを感じるのです。
日々の雑事に追われ、つい疎かにしていた大切なことに気づかされることしばしばです。
報告は、先ず2月17日に予定されている臨時議会に上程される補正予算案(前回この場で報告済み)の説明をし、続いて感心の強い何件かの報告をおこないました。
*瀬戸内総合学院(香川西高)の市の対応について
今回の補正予算で、35,000千円の補助金が出されることとなるが、「三豊市私立学校運営支援補助金交付規則」を設け、学校とは別口座をつくり弁護士、公認会計士、不動産鑑定士などの専門家による経営再建チームが厳格に管理する。
*豊中庁舎跡地利用計画について
新たな施設の機能として、「三豊市中央公民館」 「教育・文化・福祉」 「子育て支援」 「緊急避難施設」を兼ね備えた施設整備の方向にある。
*水道料金の市内統一料金移行について
市全体で必要な日量は34,000トンであり、内12,000トンが自己水源である。
しかも、その内5,000トンは豊中の水源から供給されており、その割合は4割を越している。
この現実を市行政がどのように捉えるのか。
厳しい意見の数々を頂いた。
*「議員政治倫理条例」の議員提案による3月議会上程について
香川県内では高松市に次いで2市目となる。
同僚議員の脱税問題に対する三豊市議会議員としてののけじめとして、市民に対する答えとして報告をした。
水道料金の統一問題は、多くの宿題を頂きました。
要望やお叱りにご意見を頂くことはありがたいことです。
調査してその結果を報告することをお約束し、しっかりと活動することを心に定め、桑山分館を後にしました。
景気対策の補正予算
国の第二次補正予算が国会内で審議されており、その決定を見込み三豊市でも補正予算案が組まれ、2月17日の臨時議会に提案される予定となっています。
「地域活性化・生活対策臨時交付金」、「定額給付金給付事業」、「子育て応援特別手当給付事業」の早期実施のための補正予算が主なものとなっています。
今回の補正額は、2,594,525千円(26億円)で、補正前予算27,140,758千円(271億円強)の1割近い増額となり、補正後は、29,735,283千円(297億円強)の総予算額となります。
歳入の主なものは、
国庫支出金で19億円余で
“地域振興費国庫補助金(地域活性化・生活対策臨時交付金)”が6億5千万円弱、
“定額給付金給付事業費国庫補助金”が116億7千万円弱、となっていて、他
“子育て応援特別手当給付事業費国庫補助金”4千3百万円ほど、
“学校建設費国庫補助金(安心安全な学校づくり交付金)”4千5百万円余となっています。
繰入金として、財政調整基金から 2億6千3百5十万円があります。(年度末見込み残高 50億9千7百万円ほど) また、
市債が防災行政無線施設整備事業に4億2千6百8十万円となっています。(総事業費 18億6千万円ほど)
各課別の歳出予算は次のようになっています。
【総務課】
12億9千万円余で、内訳は
消防車両購入(ポンプ者一台・可搬ポンプ車2台) 33,082千円
防火水槽設置事業(2ヵ所) 13,000千円
私立学校運営支援事業(香川西校) 35,000千円
定額給付金給付事業 1,166,596千円
子育て応援特別手当給付事業 (3~5歳児 対象者1,150人) 43,470千円
【管財課】
189,337千円で、公共施設耐震化推進事業(高瀬農村環境改善センター)
【情報政策課】
602,508千円で、防災行政無線施設整備事業
【子育て支援課】
20,476千円で、保育所遊具設備整備事業
【建設課】
250,000千円で、生活幹線道路整備事業(新総合計画に基ずく)
【港湾課】
60,000千円で、高潮対策事業
【教育総務課】
171,535千円で、学校耐震化推進事業
【学校教育課】
9,521千円で、学校施設地図式警報盤整備事業
以上、景気対策を主目的にした地方活性化予算となっていますが、定額給付金給付事業などは平等な給付の仕組みをどのようにするのか、非常に悩ましい問題です。
賛否はあるようですが、一端決定するならば活力ある市民生活のために、徹底的にやりましょう。
農業への挑戦
家の前にあるベリーAのブドウ畑を、なんでも作付けできる畑に変えようと、ブドウ栽培につき物の棚を撤去するために、この土日の2日間時間を費やしています。
父の死をきっかけに、これまでいつ切ろうかと迷っていたことが一挙に動いています。
この畑には野菜や花を植えようと考えていて、家族の食べたい野菜や好きな花などを育てようと話し合っています。(でき過ぎればご近所におすそ分け)
私たちの住むこの地域に相応しい、新たな農業の形が求められているのは今更言うまでもありませんが、自分自身がやってみないことには何も進まないことも分かっていました。
目標は、先日講演を聴いた (有)コスモファーム の中村敏樹さんの教えを実践することです。
その時に紹介のあった色んな面白そうな野菜栽培に、挑戦してみたいと思っています。
・色つきカリフラワー(緑・紫・オレンジ色など)
・アイスプランツ
・黄かぶ
・黒丸大根
・パリジャン(丸い人参)
・セルバチコ
・黒キャベツ(カーボロネーロと言うらしく、葉がちじれている)
・セロリアック
・青長だいこん
・ビーツ
・はつか大根
・カタローニャロッソ(イタリアタンポポ)
・ロッサ
・フェンネル
・トレビス
・山葵菜
・プンタレッタ
・ロマネスコ(フランスのカリフラワー)
など、わけもわからず、その時に出てきた野菜たちです。
勉強しながら、少しずつ取り組もうと思っています。
近日中に軽くトラックターで地ごしらえをするつもりです。
こんなことを考えていられるのも、長い間父とともに農業をやってきた母が元気でいてくれるからです。
私一人では何にもできないのは当然のことです。
家族が助け合い(母に使われ)ながらできる “農業への挑戦” の大きな一歩だと思っています。
地域包括支援センター
認知症を発症しかかった家族を抱える家庭には、想像できない不安と色んな姿があります。
個々の症状にあった対応が欠かせません。
三豊市地域包括支援センターでは、介護、福祉、健康、医療などのあらゆる面から、高齢者がいつまでも住み慣れた地域で暮らせるように、その人にあった相談・助言・紹介をおこない、サービスの提供へとつないでいます。
今日は、三豊市の職員さん(社会福祉士・保健師)のすばらしさを実感させていただきました。
明らかに認知症初期の症状にあるご主人を世話する、家族の方の生の声に正面から耳を傾けていただき、心から感謝しています。
悩み苦しむ当事者にとって、先ずは “声を聞いてくれる” ことで心が安らぎ一歩前進するのだということです。
仕事とはいえ、福祉サービスの原点を見た思いです。
これ以上言葉が出てきません。
ありがとうございました。
「明日の農業について考えよう」講演会
「三豊市は、野菜の栽培に適した気候風土を持っている。
独自の新たな農業のチャレンジができます。」と、その人は断言していました。
1月30日(金)の夜、三豊市豊中町公民館大ホールで明日の農業を考える講演会が、三豊市役所フルーツ王国推進室の主催によって開催されました。
その講演の中での言葉でした。
その人とは、高松で多種多様な野菜を栽培する、(有)コスモファーム 代表取締役 中村敏樹さんです。
少量・多品種の「差別化農産物」の生産や流通に力を入れており、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会講師、野菜生活塾塾長として、全国各地で講演をおこなっています。
新たな農業の取り組みとして、ブランド化された 「鎌倉野菜」 を事例に話が進められました。
『日本の農業の現状は、年収平均60万円で後継者が育つはずが無い。
狭い面積でも効率的な農業を探らなくてはならない。
鎌倉では、「鎌倉農協連直売所」があり、開店のAM7:00前からオーナーレストランのシェフが並んで待っている。
鎌倉で作られた野菜を使ったレストランが大人気となっているからだ。
その理由は、伝統野菜や外国種の野菜が豊富に品揃えされていて、オーナーシェフは店オリジナルのベジタブルメニューを提供できるとことにある。
このことで判るのは、農業のマーケティングの重要性がはっきりすということだ。
客の欲しがるものは何なのかを見つけ、その要望にどのような作物で応えるのかであり、この上に、その食べ方の提案ができれば更に良い。
通称 「連売所」 では、27戸の農家が会員となり運営している。
1.2haに約70種類の野菜・ハーブを作付けし、年間2,000万円を超える売り上げの農家もいる。
これまでの日本の農業から、新たな農業の取り組みが必要だ。
「大規模・単一品目専業経営」 「ハウスなどを活用した周年生産」 などの従来の農業経営から脱却し、「旬」 「新鮮さ」 「本物の味」 などをキーワードに、新たな価値を追求する農業経営へ移行することだ。
その背景には、“こだわり志向” “健康志向” “本物志向” があり、これらの志向はこれまでの大量生産・大量消費の反対をさすものだ。
まさに、「鎌倉野菜」に例を見る少量・多品目の農業経営が明日の農業ではないか。
三豊市の気候風土に適した農業へチャレンジしよう。』
三豊市の農家や農業の現状を受け入れ、やる気さえあれば新しい展望が描けるお話でした。
「明日の農業について考えよう」 から 「今やれる農業にチャレンジしよう」のメッセージを強く感じました。
私も先ずは、自分が食べてみたい、育ててみたいという素直な気持ちを大切にして、家庭菜園から始めようと思っています。
今朝、初めてブロッコリーの収穫を経験しました。
少しずつ芸が増えてゆきそうです。
障害児の療育・教育環境のこれから
日常生活で医療行為を必要とする身体障害児が幼稚園へ入園する場合、保護者が付きっ切りになることによって、ようやく受入られるようになるようです。
付きっ切りを強いられることにより拘束されることの保護者の負担は、大変なものがあると想像できます。
この負担を解消するための施策が、全国的に見てどの程度前例があるのかは、充分な調査ができておらず不明ですが、今後、子育て支援と療育や教育の問題として語られるのではないかと思います。
「少なく生んで、丁寧に育てる」
このような時代になったことを感じるとともに、この流れに適応する制度と取り組みが、新たな行政課題になりつつあることを感じています。
なぜなら、授かった生命への両親の深い愛情と医療技術の進歩によって、これまでならば救えなかった掛け替えのない生命が、救われてつながる可能性と確立が格段に向上した結果だろうと考えられます。
未婚・晩婚・晩産化が進行し、出生率低下とともに少子社会が深刻な問題となっていますが、望まれてこの世に生を受けた子どもたちの中には、様々な形の障害を持って生きる子どもたちが存在するのも受け入れなくてはならない現実です。
よって、障害者自立や男女の就労機会均等がいわれる今、日常生活で医療行為を必要とする障害児とその保護者に対する、かかわり方の問題が表面化することとなります。
この子たちが、友達と同じ幼稚園で遊び学ぶことのできる療育・教育環境と仕組みの模索が、求められると感じています。
「大平正芳」
丑年だからというわけではないのでしょうが、『鈍牛』と綽名された 元首相 故・大平正芳先生の、政治家としての生涯を著した本を手に取る幸運に恵まれました。
福永文夫著 《大平正芳 「戦後保守」とは何か》の題名で、帯には
“戦後政治を問う~派閥抗争に揺れた1970年代、21世紀を見据え、「戦後の総決算」、消費税導入を訴えた大平。初の衆参同日選挙戦最中、急死した「戦後保守」の真実”
の文字があります。
届けてくださったのは、観音寺市にある大平記念館館長の加地淑久さんで、父の生前に陶芸教室で一時期をともに過ごしていただいた方です。
昨年末に加地さんと父と私の三人で、久しぶりに教室の前で立ち話をしたばかりで、突然の出来事を後に知り、信じられない気持ちでお参りに来てくださったのです。
父との思い出話とともに
「大平は、膨大な量の本を読んだ。
政治に携わるものはしっかり読書をしなくてはならない。
今の政治家は本を読まなすぎる。」
と話しながら手渡してくださいました。
読み出してまだ はしがき と 序章 ですが、熟読したいと思っています。
今般の日本政治のドタバタ劇を見聞きするに付け、この時期にこのような本が世に出ることの意味は、『鈍牛』とともに『最後の政治家』といわれた、「大平正芳」のような人物が待望されていることの証のようです。
これからちょくちょく、大平記念館にお邪魔しようと思っています。
地域資源としての地元企業・9
今年最初の企業訪問は、三豊市山本町に店を構える まんが堂代表 大西正弘さんにお願いしました。
私が大西さんと始めて出会ったのは、おそらく35年も前のことだったのではないかと思います。
私は高校生で、原泰弘君という親友が通っていた塾の先生(故伊藤健二さん)の親族に大西さんがいて、しばしば遭遇していたのです。
その時から年齢不詳の 「不思議なおじさんだなー」 と思っていたのですが、気がつけば、子どもの世界では知る人ぞ知る、カードゲームや特殊玩具を扱う地域一番店の店主となっていて、今や不思議を通り越して 「カリスマおやじ」 になっているのです。
まんが堂は、玩具・節句人形販売店として昭和53年に創業し、30年余の歴史を刻んでいます。
平成4年に現在地へ新築移転オープンしてからは16年程になります。
この間、地域の子どもたちの集いの場所として賑ってきました。
年々子どもたちの遊び方が変化することに着目し、旧来のおもちゃからTVゲームへ、そしてミニ四駆やカードゲームへと比重を移してゆくとともに、単なるおもちゃ屋からお客さんとの人間関係を大切にするお店へと変化してゆきました。
この変化の中から見えることは、特にカードゲームのブームは、子どもたちがTV相手ではなく仲間(遊び競う相手)を求めだしたことにあり、子どもたちが一人遊びからコミュニケーションを求めだしたことにあるようです。
また、カードはTVゲームのように高価ではなく、子どもの小遣いで自分の判断で買いやすい価格であることにもよります。
ミニ四駆大会に始まった子どもたちの遊び競う催しは、今もカードゲーム大会として継続されており、年中毎週末に開かれるこの大会には、県内に止まらず県外からも噂を聞いた参加者が多く集い、子どもたちの交流の場となっています。
まんが堂は、子どもたちと、子ども時代をここで過ごしたお客さんによって、支えられています。
「2割の売り場面積で8割の売り上げがあり、2割の常連客が8割の売り上げに貢献している」とのことで、特に子ども時代を まんが堂 で過ごしたお客さんにとっては、
「まんが堂をつぶしたくない つぶれると僕たちの行き場がない」
という思いが強いのだということです。
こんなお客さんが まんが堂 をつくっているのです。
大西さんの
「子どもたちが、修学旅行から帰ってきたときや大学生になって帰省した時に、お土産を持ってきてくれるんだ」
と話すときの笑顔には、さすがに究極のサービスを提供してきた結果の証を見る思いでした。
まんが堂店主 大西正弘さんは現在63歳で、お客さんである子どもたちからすると、おじいちゃんといわれてもおかしくない年齢ですが、未だに まんが堂 のおじさんなのです。
私が初めて出会ったときはまだ20歳代後半であって、お兄さんといえる年齢だったのでしょうが、その時から歳をとったことをまったく感じさせない、私にとってはあの当時のおじさんのままなのです。
「子どもやお客さんが喜んで来てくれる間は、お客さんのニーズを素直に受け入れ、店を続けたい」
と抱負を語ってくれました。
サービスの原点と本質とは、人と人との心のふれあいによる、とびっきり上等の感動の提供なのだと、熱いものを感じる訪問でした。
皆さんも是非 まんが堂 に足を運んでいただき、店主とうだうだ話に花を咲かせてはいかがでしょうか。
店主に成り代わりましてご案内申し上げます。
大西さんには、うだうだの1時間、お付き合いいただきありがとうございました。
『産学金』 連携の試み
「地域資源活用」・「農商工連携」・「産官学金連携」など、非常に厳しい地方経済を活性するための施策や言葉は毎日のように聞こえてきます。
実際、地域にある優れたものや特性を見つけ、連携してそこに新たな生命を吹き込み、価値を生み出す試みが進められています。
昨年の11月22日付けのこの場でも紹介した、竹を原料にして地元企業が開発した竹綿製造機で、地域循環型のビジネスモデルが企画検討され、21年度から三豊市の事業として構想が練られる方向となっています。
1月21日(水)、“香川県中小企業家同友会三豊支部”の1月度例会で、パネルディスカッションによる『産学連携で、地域資源の見直しを!~未来を担う若者(人財)のために、今私たちにできることは~』がおこなわれました。
私がコーディネーターとなって、すべてを仕切る意気込みで企画してきたのですが、突然の父の他界でこの日はあいにく二七日忌の回り目となり、その役を譲ることとなったのです。
お看経(おかんき)の御勤めが終わり、会場に駆けつけたのですがすでに終了間際で、結局二次回の懇親新年会だけの参加となってしまいました。(もちろん会費は支払いました)
今回のパネルディスカッションによる例会は、初めての試みであっただけに、評価が気になっていましたが、アンケート結果も概ね好評で次に繋がる一歩が示せたのではないかと胸を撫で下ろしています。
事前の打合せ通りで進行されていたならば、次のようになっていたはずなのです。
パネラーは、詫間電波工業高等専門学校/電子工学科教授 三崎幸典氏
(株)七宝/取締役農場長 筒井和光氏(会員企業)
観音寺信用金庫/常務理事 松本健一氏
コーディネーターは、藤田鉄工(有)/代表取締役 藤田一仁氏(会員企業)
と、なっています。
筒井さんから、たまねぎの採取業界の深刻な問題として、受粉に欠かすことのできないミツバチの謎の大量死や失踪があり、解決の糸口すら現状無いとの発言がありました。
それに対して三崎先生から、農業の業界には無い着眼と発想で、電子工学の科学的視点でのアイデアと切り口の提案がありました。
そして、研究開発の資金援助としての地元金融機関の存在と役割の重要さの確認がされました。
と、(アンケートの評価から推測すると間違いなくこのように)なっているはずです。
藤田さんには、やむを得ないこととわいえ私の一方的な事情で、急のコーディネーター役を申し訳ありませんでした。
ありがとうございました。
地域資源ともいえる、農業関係企業の(株)七宝と研究教育機関の詫間電波、金融機関の観音寺信用金庫の三者による、『産学金』の連携の具体例が示されたと考えています。
このような連携の取り組みが、三豊市と観音寺市の広域地域で盛んに繰り広げられ、ある一定の成果の見える段階で『官』が絡み、地域経済再生へと波及してゆくよう仕掛けてゆかかければならないと考えています。