広報委員会視察研修・2

広報委員会視察研修の2日目は、三豊市議会議事録のテープ反訳業務及び会議録検索システム委託先である(株)大和速記情報センターと、大阪府豊中市を訪問しました。
(株)大和速記情報センターでは、『議会中継システム』の説明を受け、インターネット配信による「開かれた議会」への可能性を強く感じました。
現在三豊市では、本会議中の一般質問を簡易なシステムによって、インターネットライブ(LIVE)中継を行っていますが、『議会中継システム』を導入することによって、画像を格段に鮮明にするとともに内容の充実ができ、録画配信(VOD)も可能とすることができます。
本会議はもとより、各委員会等のインターネットライブ・録画配信により、開かれた議会と情報公開が進んでゆくと期待されます。
多様な情報提供の手法を、経費の面と効果、将来性をふまえた早急な検討の必要性を実感しました。
導入の推進を提案してゆきたいと考えています。
続いて、大阪府豊中市訪問の報告をします。
豊中市は、大阪府の北西部に位置し、大阪府の33市の内4番目に市制を布いた歴史あるまちです。
大阪市に近いこともあり古くから住宅都市として開け、自然環境にも恵まれ文教都市とも称され、昨年70周年を迎えています。
現在、面積36.60平方キロメートルに38万人余が住むまちに発展しています。
当市では、「議会中継」や「議会ホームページ」などの研修を行いました。
平成14年に議会改革委員会を設置し、各会派から218項目の検討案が出され、その内160項目について改革が行われてきました。
「議会中継」は検討項目の一つで、平成19年に市の政策会議で予算承認され平成20年に導入の運びとなり、本年9月議会より、インターネットライブ(LAIV)及び録画中継(VOD)が開始されています。
「議会ホームページ」は、平成13年に開設されました。
その後の管理運用の課題として、ページ作成が手作業のため職員の時間が取られ、本来の内容や企画の吟味ができなかったことがあげられます。
解決方法として、ホームページ自動更新支援システム(CMS)を導入しました。
その効果として、ホームページの作成・公開から更新・終了までの作業負荷を軽減することができ、掲載内容を企画検討する、本来の業務に専念できるようになりました。
結果、各部局が競い合いホームページの質を高める状況が生まれ、行政サービスの質量の充実となり、市民サービスの向上へとつながっています。
尼崎市、豊中市、そして大和速記の研修のいずれにおいても、議会広報の位置づけと役割やこれからのあり方を、改めて考えさせられる有意義な機会となりました。
効果的かつ発展的で、将来に向け可能性の持てる広報機能の大切さに気づかされた、2日間の視察研修でした。