公民館活動って素晴らしい

公民館活動の在り方によって、地域の生活環境が現在から未来にわたって様々に変化するのだという、公民館の重要性を再確認することができました。

2月21日(金)に開催された 「平成25年度三豊市公民館研究集会」 で、市内の1地区公民館と1分館の活動発表会及び講演がありました。公民館活動と一言で言いますが、それぞれの地域にそれぞれの公民館の活動の形があるのです。愛媛県今治市桜井公民館主事 青野信久さんの 「『こどもの絆プロジェクト』の活動」 の講演は、そのことを強く感じさせるものでした。

 

公民館を 【研修の場】 【講座やイベントを検討する場】 【新しいネットワークづくりの場】 ととらえ、できることを皆で取り組むことを心がけています。『こどもの絆プロジェクト』とは、福島のこどもたちを夏休みや冬休みに愛媛に受け入れ、ともに過ごすというものです。‟福島の復興を担う子を育てる” ことと ‟強い絆づくり” を目的に始めました。被災地へ寄付するだけではなく自分たちでできることをやろうと取り組み始めましたが、人がいない、組織がない、お金がない、信用がない、被災地とのつながりがない、という大きな壁にぶち当たりました。事業資金集めのため 【こどもの絆プロジェクトPR企画━手作り作家による 〔にぎやか市ⅰn歓喜院(かんきいん)〕】を開き、その出店料を資金として活動が始まりました。

社会教育は皆でするもので、2011年12月~12年1月にかけて行った『こども絆プロジェクト』は、福島のこどもたちを12泊13日間、新居浜で4日、今治で5日、大洲で4日分担し預かり、ともに過ごしました。これまでに8市が受け入れの協力をしてくれました。こどもの中には、砂場で遊んでいるだけで「愛媛に来てよかった」と泣きながらつぶやく子や、真冬にもかかわらず海の中に足を30分以上も浸けたままの子、笑いが止まらずに自分がこんなに笑うことに驚くほど笑顔を忘れていた子など、感動と感激をたくさんもらっています。地元の人たちにとっては当たり前で何もないと思っていることが、福島のこどもたちにとっては、かけがえのない心の洗濯となっているのです。これからも、福島にも愛媛にもプラスになるような交流イベントを継続していきたいと考えています。

福島県富岡町のある公民館関係者の方の言葉が忘れられません。「人間は孤独だと死ぬんだよ。公民館活動を全力で行えば、孤独な人は減るんだよ。」 公民館活動とは、人が集まる活動なのです。

 

青野さんの人柄と情熱がそのまんま形になって、しっかりと伝わってきた講演でした。公民館活動って素晴らしい。

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