「水族館を核としたにぎわい創造事業」への参加表明なし

三豊市が、3年前の平成26年9月に1億円で民間金融機関から取得した「讃岐造船鉄工所跡地」(2.4ha)での「水族館を核にしたにぎわい創造事業」への、民間事業者からの参加表明書は、受付締切日である本年5月9日までに申し込みがありませんでした。これにより、民間投資による水族館建設計画は終了することとなります。三豊市が、この計画に着手した時から、屋島水族館の再開の決定や、宇多津町の計画が具体化するなど、水族館事業をとりまく環境は激変しました。このような状況の中で、民間事業者の参加意欲にも大きな影響があったのは確かです。

市の方針として、今後の「詫間港周辺地区にぎわい創造事業」は、水族館を『必置』としない事業として、新たなにぎわい創造に向け、継続して取り組んでいこうとしています。

これまでに投入した費用は1億8,700万円です。内訳は、措置取得:1億円、建屋解体:4,930万円、コンサル料:3,300万円、他となっています。

現在、この場所は、市が取得したことで公有地になっていることから、県事業として防潮堤を含む護岸建設工事が、平成31~32年の完了予定で進められており、水族館建設計画の有無に関係なく地域の安全対策は計画通り進んでいくものと思われます。

これまでにも「水族館を核にしたにぎわい創造事業」に対して、市民の皆さんから、非日常的な施設ではなく ”生活にもっと身近な、日々の暮らしに必要な施設整備” の意見を多くいただいていました。今一度立ち止まり、このまちにとって、本当に必要なことは何かという原点に立ち返り、思考を深めていかなくてはならないと考えています。