次期ゴミ処理方法と施設の行方

三豊市民が出す家庭ゴミや事業系などの一般廃棄物は、これまで観音寺市と三豊市でつくる三観広域行政組合の運営する、クリーンセンターで焼却処理を行って来ました。
観音寺市の政策転換による民間処理委託開始によって、現在は、この施設を使用しているのは、三豊市のみとなっています。
新設稼働時点から借地期限は、平成25年(2013年)3月31日であることは、誰もが知っていることでした。
平成25年4月1日からの新たなゴミ処理方法実施まで、残すところ2年となっています。
市及び議会も、数々の先進施設視察研修と調査を行ってきました。
また、「ゴミ処理技術検討委員会」 や 「環境市民会議」 を設けて、専門家や市民の意向も確認してきました。
新市発足以来、5年間を費やし以上のような検討を重ねてきた過程を経て、昨年末の平成22年12月に、 「三豊市一般廃棄物処理施設整備事業参加意志確認調査評価委員会」 が設置され、公募によって提案された7つの方式について検討が行われました。
その結果、地元企業の(株)エコマスターが、三豊市の次期一般廃棄物処理施設の 「方式」 の案として決定されたのです。
詳細は、平成23年1月22日付けのこの場に書き込みしています。
平成23年3月22日(火)、三豊市議会ゴミ処理問題調査特別委員会において、エコマスターが丸亀市に設置した実証実験機の実施状況について、現地調査を行いました。
『バイオトンネル実証機』 は、40フィート海上コンテナーを改造したもので、生ごみを含む可燃ゴミを投入後遮蔽し、空気と水分量をコントロールすることで、約3週間をかけて微生物の持つ発酵分解能力によって、生ごみを堆肥化し、それをふるいに掛けて取り出された廃プラなどを、RPF製造機によって固形燃料化するものです。
昨年10月から実施されている実験は3回行われ、現時点では予定通りの結果を得ています。
もし、この方式で三豊市が次期ゴミ処理施設として決定したとしても、着工から完成まで21ヶ月を要するとのことで、平成25年4月からの稼働は困難な状況なのです。
新たなゴミ処理施設の確保は重要な課題であることには違いありませんが、現処理施設使用期限を2年に控えるこの時点で、市独自の施設を持たない場合の市の方針を、市民に対し速やかに明確な説明をする必要があります。
三豊市を拠点とするゴミ処理施設(資源化施設)の完成までは、たとえば、観音寺市のように民間事業者に処理委託するのか、それとあわせて、自然災害などの有事には近隣自治体との施設共同使用協定を締結するとか、具体的施策提案をしなければならないのです。