総務教育常任委員会視察研修・1―①

三豊市議会総務教育常任委員会の視察研修を、10月19日(水)から21日(金)の3日間の日程で行いました。
幸いにも天候に恵まれ、岡山県真庭市と美作市、そして島根県隠岐海士町(あまちょう)の3自治体で、予定通り研修を終えることができました。
最初に訪問した真庭市は、岡山県北部の中国山地にあり、面積828k㎡、人口50.000人余の古くから林業が主産業で、温泉や酪農でも有名な高原地方都市です。
真庭市では、 「結婚推進活動事業について」 と 「『バイオマスタウン真庭』の取り組み」 の2件の説明を受けました。
今回の報告は、 「結婚推進活動事業について」 です。
全国の地方都市同様に、この20年間に8,000人以上の著しい人口減少状態にあり、地域の存続に危機感が強くありました。
そんな中、平成17年より 「まにわ縁結び推進委員会」が、平成18年より 「まにわ縁結びサポーター」 を設け、結婚推進事業を本格的に着手しています。
平成21年からは、出会いを求めている男女の情報を推進委員が共有することを目的に、 「まにわ縁結び名簿」 の作成が始まりました。
「まにわ縁結び推進委員会」 は、地域推薦9名、商工会・青年会議所・農業団体などからの推薦9名の、計18名で構成されています。
活動は、情報・交流部会と啓発・イベント部会で、企業との連携やイベントの協力など、幅広い応援態勢で取り組んでいます。
「まにわ縁結びサポーター」 は、旧町(5町)から各5名の25名と、旧村(4村)から各3名の12名の、計37名で構成されています。
活動は、 「まにわ縁結び推進委員会(情報・交流部会)」 との合同での取り組みを行っています。
「まにわ縁結び名簿」 は、平成21年7月より募集開始し、平成23年10月現在男性49名、女性13名の計62名の登録がありますが、女性の登録が少ないのとプライバシーへの配慮から扱いが限定さら、利用実績と効果が思わしくありません。
他に、 「若者イベント実行委員会(New Style in 真庭 実行委員会)」 を市広報誌等で委員公募を行い、平成19年度から事業を実施してきましたが、委員メンバーの個人的な事情もあり活動継続が不可能とのことで、本年3月に一時解散しています。
これに変え、本年度より1イベント15万円補助する事業を設け、イベント企画公募を行っていますが、応募はありません。
真庭市においても試行錯誤であり、大きく変化した結婚に対する価値観に対して、即効性を求めるような事業の限界を感じます。
若者が結婚することが少子高齢化問題の解決になるという打算的な発想ではなく、彼等彼女等の真の幸せとは何か、本当に豊かな生活とは何か、を伴に考えるところからの係わりが欠かせないことも感じています。
それは、取り巻く私たち一人ひとりの生活の足元を見詰め直すことから、始ねなければならないのだと思います。