「ゴミ0作戦」の教育民生常任委員会

11月16日、8:30より詫間町勤労会館会議室で教育民生常任委員会が開催されました。
通常は豊中町の本庁舎にある、委員会室で行われていますが、今回は横山市長の予定と10:00からの「三豊市戦没者追悼式」が、マリンウェーブで行われる関係からこの場所での開催が決められました。
議題は、市民生活にとても密着し、影響の大きな「ゴミ0作戦」の説明と報告でした。
急遽この日の開催となったのは、長年の三豊市観音寺市広域組合のクリーンセンター移設・新設問題と深い関係の課題であるため、観音寺市の計画の進み具合の兼ね合いから、先ず三豊市の「ゴミ0作戦」の拠って立つところの説明と報告が先であるとのことで設定されました。
ただし、この”クリーンセンター問題”は三豊市観音寺市広域組合の案件であり、一常任委員会で扱うに止まるような課題ではなく、また三豊市民の生活のあり方や、市の理念や資源に対する大問題であるとのことで、全議員による全員協議会での議論にするとの約束となっています。
「ゴミ0作戦」の説明は、推進室の横山課長より  三豊市の環境将来像「環境と経済が好循環するまちづくり」  の資料で行われました。
1.これまでの経過
a.「環境基本理念のありかた」の検討
自治体や企業の「環境基本理念」・「環境行動指針」を調査。
b.「ゴミ資源化のあり方」の見直し
地球資源・エネルギーを有効利用と、資源循環型地域社会の実現を図るために、より大きなゴミの資源化の推進方法について検討。
C.ゴミの分別・収集基準の見直し
7町間で異なる「家庭ごみの分別・収集方法」と、統一するための方法と実施時期の設定に向け検討。
2.市の環境将来像づくり
a.環境将来像の実現手法
これまでの経過を踏まえ、ゴミ資源化率の大幅な向上を図る「ゼロ・ウェイスト政策」「バイオマス・タウン構想」による「環境と経済が好循環するまちづくり」の実現を目指す。
b.施策の具体化
 *「ゼロ・ウェイスト政策の推進
  より大きなゴミの資源化を図ることで、従来の焼却・埋め立てゴミの大幅な減量化を実現する。
 *バイオマス・タウン構想の推進
  バイオマス資源を見直し有効に利活用することで、国の進める「バイオマス・ニッポン総合戦略」
  (「循環型地域社会の形成」や「戦略的産業の育成」「農産業の活性化」)を実現しようとするもの。
 *より大きなゴミの資源化の実現方法とその時期
  ア.実施方法は、資源化可能な品目の洗い出しと品目ごとの収集方式の決定。
  イ.実施時期は、拠点収集に必要な条件整備を行い、平成20年度を目途に実施の予定。
   尚、生ゴミの分別収集は、民間の資源化施設の整備後(平成21年度)に実施。
概略、以上の説明と報告でした。
現在、観音寺市の勧めている熔融炉建設の方向とは明らかに対極にある考え方です。
可燃ごみが一定量常に必要な熔融炉と、その燃料となる可燃ごみを限りなくゼロに近づけようとする、拠って立つところの180度の違いは明らかです。
詳細は、私自身がより理解を深めた後に、私の言葉でお知らせします。
 
 

教育カウンセラー

11月4日、高松市生涯学習センター「まなびCAN]で行われた、香川県教育カウンセラー協会主催による、「教育カウンセリング研修講座」に参加しました。
この協会の親会である、NPO日本教育カウンセラー協会の会長である國分康孝成徳大学教授の「教育カウンセリング概論」の講演でした。
学校教育の現場で、さまざまな悲惨な事件が続発しています。これらの事件の多くは、子どもの個々の問題だけではなく、学校という集団の抱える問題であると思っていました。
この問題は、今に始まったことではなく閉じこもりや不登校・いじめ(子供同士だけではなく先生によるものもある)等、ひいては自殺と、何時も執り沙汰されています。
特に大きな社会問題となってきた平成7年から、臨床心理士(臨床心理学)がスクールカウンセラーであるとされてきました。ところが現状を見ると一向に改善されたように見えません。実態はどんどんひどくなっていると思われてなりません。何か根本的な誤りがあるのではないかと思っていました。
今回の講演を聴講することで、新たな気づきがありました。
スクールカウンセラーは、治療を目的としているために、教育の現場である学校(学級)では効果が得られにくいのではないのかとの指摘でした。
学校は「教育」の場であり、「治療」の場ではないということです。
このような疑問から、学校、学級、保護者が変わるカウンセリングをしなければならない、との考えが生まれました。
これが「教育カウンセラー」です。
以下、講演の一部です。
「教育カウンセラーは何故生まれてきたか」
教育の場である学校において、今までのカウンセリング(スクールカウンセリング)が何故役に立たなかったのか?
一つは、あまりにも個の心の問題に多くの原因と解決(治療)を求めたところにあります。
もう一つは、教師に治療をさせることが間違いだったことです。
これらの問題点について、教育は子どもを社会化することであり、たとえば「自分はいじめていないと思っているが相手はいじめられていると思っているよ」この思いが客観的に見ることのできる教育をすること。また、「世の中の人々は、さまざまな想いで生きている。君のためだけに生きているのではない。」という考え方が求められるのではないか。
そして、もう一つの問題点については、教師は「教育者」であって治療者ではないのです。そもそも教師は個ではなく学級という集団を相手にし、社会性を教育する役割を担っているのだということです。
この考え方は、個の心の問題に取り組む「スクールカウンセラー」では対応できないのです。
「死に方を教えるとは生き方を教えることだ。」であるとか、
「人生は自分たちのために作られたものではないのだから、想いどうりにならないことなんて幾度となくある。」だから苦境をどのように意味づけるのかなどは、「教育カウンセラー」とは人生の師であると言っても過言ではないとさえ思えました。(恩師などという言葉はもはや死語となっているのでしょうか)
論理療法を拠り所として、教師の皆さん「治療」と「教育」を明確に識別し、スクールカウンセラーではなく「教育カウンセラー」となるべく、日々学び勉強し続けて成長してください。
教師そのものが自らの人生を語れなくて本当に「教育者」足りえるのか。
教師そのもののあり方を考えさせられた貴重な時間でした。

三豊市水道事業について

平成18年3月31日現在の、三豊市水道事業会計の企業債残高は68億円弱となっています。
その旧町ごとの内訳は、大雑把にあらわしますと
高瀬町  8.5億円
山本町 14.0億円
三野町  5.0億円
豊中町  1.4億円
詫間町 26.0億円
仁尾町  5.0億円
財田町  4.4億円(簡易水道事業特別会計から振り替え)
そして、三豊市になって2.2億円となっています。
この各町の金額の比較で、地理的地形的条件の差がハッキリしています。庄内半島や粟島・志志島を抱えていることによる詫間町や、居住地が広く三方に遠く伸びる山本町などは、かなりの負担であったと言うことです。
三豊市水道局では、中長期の事業計画を作成中です。三豊市として大きな捉え方となるでしょうが、その中にあっても細部にわたる地域の特性を反映した計画が求められると思います。
だいぶ前でしたが、水道料金の未収額と欠損金についてのお問い合わせがありました。
ようやく決算として出てきましたので、お知らせしたいと思います。
三豊市水道事業の売り上げに当たるものが約20億円です。
平成17年度欠損額は23万円で、累積未収額は4千万円となっています。
欠損額の多くは、倒産企業や契約者不明などによるものです。
民法では二年で時効となっていますが、三豊市水道局の方針として、法上の手続きのないもので支払い能力のある契約者には、支払っていただくまでいつまでも回収に行くこととしています。
ちなみに、売り上げ20億円に対する未収額4千万円の率は、2パーセントとなっています。この数字の評価はさまざまだと思います。
今日現在も二人の職員が回収に靴底を減らしています。

三豊市土地開発公社の欠損金

三豊市の17年度決算特別委員会が再開され、今日(11月1日)と明日(2日)の二日間で、三豊市誕生後の平成18年1月1日から3月31日までの決算書の説明が行われています。
本日(11月1日)の当委員会終了後、三豊市議会議員による全員協議会が行われ、横山市長と清水助役(三豊市土地開発公社理事長)から、土地開発公社「原下工業団地」土地造成事業の 外部専門家への調査委託について の報告がされました。
何故、外部専門家への調査委託をしなければならないのかの経緯が説明されました。
かねてから、旧高瀬町土地開発公社の「原下工業団地」については、平成17年度末現在21億円余の借入金の存在が言われておりました。もし残地を実勢価格坪3万円で売りぬくことができたとしても13億円の欠損金が見込まれると報告されていました。
先ず、市長は土地開発公社に対し、厳正な調査と公正な報告を指示する立場にあり、疑惑の徹底解明を指示したと述べました。
続いて、清水助役(公社理事長)から不正経理の疑いに対しての説明がありました。
平成18年度4月1日から、三豊市長によって任命された三豊市土地開発公社の役員によって公社運営がされていました。
その中で、工業用地を売却した喜楽工業からの1億円の入金があるにもかかわらず、借入金が減っていない、との指摘があり、本来ならば借入金の返済に充てるべきものが、適正な処理をされていないことの疑いが出てきました。
更に、平成15年8月9日に観音寺信用金庫から5千百75万円の証書貸付があるにもかかわらず、平成15年度の高瀬町土地地開発公社の理事会の報告書にはその記載がありませんでした。
ところが、平成16年度のそれには5千百75万円が書き込まれていたのです。
ようは、観音寺信用金庫に対する帳簿と、高瀬町土地開発公社に対する帳簿の差異があり、観音寺信用金庫からの借入金がどこかに不正に渡っているのではないかと言うことです。
また、平成17年12月21日の物件補償費名目の6百6十4万円は、適正な領収書もなく虚偽ではないかとのことです。
とりあえず、5千百75万円と6百6十4万円合計の約5千8百万円に対しとりあえずの事案で外部専門家への調査委託としたいとの説明と報告でした。
最後に、市長から今回の取り扱いの真意が語られました。
ここで動いているお金が、市民の皆さんの血税であるのならば、必ず返してもらう決意である。
不正がはっきりしたならば、とりあえずの事案として5千8百万円は返却したもらう。
その上で、関係していた人たちには市民にたいして説明を頂きたいとのことでした。
これから出てくるであろう色々の事実については、この場でお知らせしたいと思います。

継続審査の教育民生常任委員会

三豊市議会の9月定例会において当委員会に付託されていた、「議案223号、三豊市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」について審議をしました。
9月19日と21日、更に25日と9月定例会の会期中の3回にわたる委員会審議にもかかわらず、なお調査研究が必要とのことで結論に至らず、閉会中の常任委員会における継続審査となったものです。
三豊市立西香川病院の、「病院外」での介護デイサービス事業計画について、市としてどのように解釈するのかが大きな論点となっていました。
その主なものは、指定管理者制度と市の介護計画やビジョンについてのものでした。
公立病院が院外での事業展開をすることで、民間事業者を圧迫することにならないのか。それは行革の中で、官から民へ、民間にできることは民間に、の方向に逆らうのではないか。指定管理しているからといっても三豊市立と名のつく限り、市の責任と監督体制はどう考えるのか。
また、この条例改正が、市の介護計画やビジョンの中でどのように位置づけられているのか。といったものでした。
これに対し、指定管理者制度そのものが、公共施設の民営化の一つの制度であるということ。指定管理者である三豊・観音寺市医師会は民間業者であるということ。よって行革の官から民への方向に反しない。むしろ、他の官々経営の市立病院よりも先を行っており、民間の活力と経営手法によって赤字を出さず、安定と継続経営によって責任を担おうと努力している。この自然な流れの中で、市民のニーズの変化に答えるべく「病院外」での介護デイサービスのモデル事業の提案となった。
介護計画やビジョンの中でどのように位置づけられているのかについては、西香川病院の介護の技術をモデルとして、三豊市内の民間の介護業者の研修の受入れを行い、三豊市全体の介護サービスの質の向上につなげたい。
尚、市の責任と監督体制については、「管理運営に関する基本協定書」と「管理運営に関する年度協定書」で果たせると考えているが、更に「西香川病院デイサービス事業に関する覚書」を取り交わすこととしたい、といったものでした。
このような再確認を経て、原案の可決となりました。
12月定例議会において、委員長である私から審議内容と結果の報告を行うこととなりました。

雨のち晴れの日曜日

朝から雨模様。
雨が暫くなかったので心地よい潤いです。
10月29日(日)、早朝より息子の通う三豊市立豊中町学校の資源回収があり、雨の中生徒も先生も保護者もびしょぬれで頑張っていました。
9:00から、4ヶ月ぶりの古文書教室に出席。「大喜多家古文書」を勉強しています。こんなに休んでばかりいたのでは毎回更で、一向に上達しません。でも、なぜか面白いのです。
次回は11月25日(土)午前です。もう他の予定は入れないつもりです。
教室が終わり、外へ出るといつの間にか雨は上がり爽やかな秋風が吹いていました。
古文書教室終了後、高瀬町二ノ宮の大水上神社の大祭に行きました。
以前から二ノ宮の窯跡に興味があり、一度は見ておきたかったので祭りとあわせ見学をしました。
三豊市には、二ノ宮の窯跡を含む4つの文化財指定を受けた窯跡があります。
二ノ宮の瓦窯跡と宗吉瓦窯跡(三野町吉津)は国の指定であり、法蓮寺歓喜院の瓦窯跡(高瀬町麻)は県の指定を受けています。また、昭和初期の粟島の達磨窯跡(詫間町粟島)は三豊市の指定となっています。
今整備の進んでいる宗吉瓦窯跡の有効活用の方法の一つとして、これらの窯跡の連携による「古窯物語」を創れないだろうか?
鉦と太鼓の音にあわせ、獅子の乱舞する雨上がりの大水上神社で、古の人々のエネルギーの存在を感じたのでした。
午後2時からは、詫間町のマリンウエーブのマーガレットホールで三豊市自治会長会が開かれ、出席しました。
三豊市の結束力と一体感を増すための、有効な催しとなったことと思います。今を生きる人々のパワーを感じたのでした。
雨のち晴れの日曜日でした。

「合歓の会」 始まる

初めての「合歓の会」が10月22日(日)、三野保健センターで持たれました。
この会は、三豊市に住む障害のある人たちによる自主的な交流と機能回復訓練の場を目的に作られました。
本年施行された障害者自立支援法によって、大きく変わった彼等を取り巻く環境に対し、自らのために自らの手で新たな障害者環境を獲得するために、自らが立ち上がって始めた会です。
これまでは、障害者をその障害の種類によって「身体」「知的」「精神」の3つに区分けし、それぞれに障害者福祉サービスが制度化されていました。障害者自立支援法によってその垣根が取り払われ、障害者は皆同じ制度の中に組み込まれたのです。
これまでは、ともすると障害者を社会から遠ざけようといった方向にあったため、保護する制度が求められていました。
これからの目ざす制度は、障害の区分さえ取り払い、障害者皆が何らかの形で地域で安心して暮らせる社会を実現するためのものです。
引きこもり、閉じこもりになりがちな障害者の皆さんが、何とか表に出てきてくれるような、参加しやすい場を提供するために、同じ障害者の有志の皆さんのが計画したのです。
この日のために、三野保健センターの利用許可のために何かとお世話いただいた 三豊市の”三野支所” ”障害福祉課” そして ”保健課” の職員の皆さんには本当にありがとうございました。
自らが障害を持っていながら頑張ってきた、土井さん 真鍋さん 本当にお疲れ様でした。
次回の11月12日と11月26日と、すでに予定が決まっています。
三豊市に住む障害を持つすべての皆さん、試しに出てきてみませんか?
きっと、今までに見たことのない風景が目に飛び込んでくるでしょう。
私もできる限り覗いてみたいと思っています。
お待ちしています。

香川ねんりんピックで二人が優勝

10月22日の日曜日、高松市生島町にある香川県総合運動公園で行われた「香川ねんりんピック2006(県健康福祉祭)」に、グラウンドゴルフの選手として参加しました。
この祭りは、高齢者のスポーツと文化の祭典として、香川県とかがわ福祉機構が主催となり毎年開催され、今回で16回を数えています。(念のため付け加えておきますが、私俗年齢はまだまだ若こうございます。ただ心と精神は加齢臭が少々香り気味でございます。残念!!)
「スポーツ交流会」としてペタンクやゲートボール・軟式野球、そして私の出場したグラウンドゴルフなど11種目の競技が行われ、香川県下全市町から約2600人の参加者で元気にはつらつと楽しく競い合っていました。
11月5日は、香川県社会福祉総合センターで、文化の祭典として「ねんりんふれあい文化祭」が行われることとなっています。
この日は、絶好のスポーツ日和で、参加者の皆さん歳(失礼)を感じさせないような活躍ぶりでした。
事実、三豊市豊中町の「グラウンドゴルフクラブ」は最高の成績を収めることができました。
なんと72歳以上のクラスで 詫間忠さん が、そして72歳未満では 多田敏明さん がそれぞれ優勝したのです。
日々の生活の一部として欠かすことのない積み重ねの成果です。
楽しむこと、やりがいを見つけることこそ健康で長寿の幸福な人生を送ることの極意であると実感しました。
クラブの皆さんからは、悲観的な愚痴を一言も聞いたことは有りません。皆さん冗談ばっかり言ってこちらが元気をもらっているようです。
これからも永くお付き合いよろしくお願いします。
それにしても、香川県の大会で2人も優勝者が出るなんてすごいことです。
三豊市の高齢者スポーツの底上げのきっかけになると思っています。
詫間さん多田さん、本当におめでとうございました。

決算特別委員会

10月17日から11月7日の期間で、三豊市議会決算特別委員会において、合併前の7町の12月末までの17年度決算と、1月1日から3月31日までの三豊市の17年度決算審査が行われています。
この特別委員会で審査される議案は、過日の9月定例議会において付託されたすべての17年度決算案が審査対象となっています。
構成の委員は、議長(香川議員)と監査委員(宝城議員)を除く28名の全議員となっています。
17日と18日の2日間で、合併前の7町の「一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定について」の説明が各町ごとに行われ、
続いて、財田町を除く6町の「水道事業会計決算認定について」の説明が行われました。(財田町は簡易水道であるために、一般会計に含まれる。)
そして、2つの町立病院として、「高瀬町立西香川病院」と「詫間町立永康病院」の説明が行われました。
7町に関する最後に、一部事務組合として「北三豊環境衛生組合」「高瀬地区少年育成センター組合」「七宝斎苑組合」の3つの一般会計歳入歳出決算認定の説明がされました。
合併以後の3月31日までの三豊市の決算認定についての説明は、11月1日と2日を予備日として予定されています。
決算特別委員会途中ですがこんなことを思っています。7つのまちそれぞれに7つの顔があり7つの心があるのです。合併し三豊市になってようやく、合併前にやるべきこと、すなわち合併協議会でしなければなっらなかったことが今始まっているのだと実感しています。
また、反面合併しなければ始まらなかったのだとも思っています。

鴨川市議会の視察研修

10月12日午後、千葉県鴨川市議会の文教厚生常任委員会の委員の皆さんが視察研修にいらっしゃいました。
目的は、三豊市立西香川病院の「病院で行うユニットケア」についての調査研究でした。
鴨川市は千葉県の南東部に位置し、房総半島の先に近く太平洋に面した、人口36500人ほどの風光明媚な自然環境に恵まれた地域です。
その反面(といいましょうか、おかげといいましょうか)、私たちの住む三豊市同様に高齢化率が非常に高い状況となっています。三豊市が28パーセントを越えていますが、鴨川市は30パーセントを越えているとのことです。
この現状の中、高齢者の医療と介護(特に認知症)に対する様々な切り口の取り組みが求められており、認知症デイケア(医療保険)であるユニットケアに、一つのモデルを求めている様でした。
三豊市立西香川病院の概要として、
開設者    三豊市長 横山忠始
管理者    病院長 仁井昌彦(社団法人三豊・観音寺市医師会)
管理運営   指定管理者(社団法人三豊・観音寺市医師会)による公設民営方式
診療などの内容は、
(1)入院
  病床数150床:認知症治療病床(精神科病床)50床
          :医療型療養病床(医療保険病床)40床
          :介護療養型病床(介護保険病床)60床
(2)認知症デイケア(医療保険)・・・ユニットケア
  施設名を通称「グードリブ」といい、
  介護保険の通所デイサービスとは異なり、医療保険による認知症の通所デイケアの位置づけとなる。
  10名ほどを1ユニットとしてケアするためにユニットケアと称されている。
  定員50名に対し1日平均48.5名の患者数実績となっている。
  重度の認知症患者の通所のグループホームの様でもある。
(3)介護保険関係(介護保険病床以外)
  *訪問看護ステーション
  *居宅介護支援事業所  がある。
職員数は、三豊・観音寺市医師会の職員であり、常勤と非常勤あわせ167名である。
年間売り上げが12億円ほどで、人件費は6億円あまりであり人件費率は53パーセントである。
ちなみに、同じ三豊市立病院である永康病院は、売り上げ17億円ほどに対し人件費率が60パーセントを越えており、西香川病院に見る公設民営されることによる人件費の抑制が図れていることが判ります。
市民の健康と地域医療と介護を担うとことに対する理念と責任は決して変わるものではありませんが、公立病院に求められる地域におけるニーズは、時代とともに変化してゆくと思います。その中で地域に必要とされる市立病院としていかにして継続安定経営してゆくのかが求められていることを、他市からの市議会視察研修で、受け入れ側の私が研修させていただきました。