豊中中学校卒業式に贈る言葉

3月13日(金)は、三豊市立豊中中学校の卒業式です。
昨年は、私の息子の卒業式があり、同席していたのですが、今年は三豊市議会議員の代表として祝辞を述べる機会を頂きました。
これからの、この地域を担う若者たちに対する餞(はなむけ)の言葉は、どんな言葉なのでしょうか。
人こそが地域を作るのだと誰もが言うのですが、ではどのようにその期待を若者たちに伝えているのか、私は聞いたことがありません。
この機会に、その思いが少しでも伝えられるようにしたいと考えています。
クドクナク、サッパリと、私のメッセージが届くような言葉にしたいと考えています。
三豊市議会を代表して、一言お祝いを申し上げます。
91名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは、この豊中中学校に入学され、この3年間先生方の指導の下、勉強にクラブ活動に、そして様々な体験を通して、実にたくましく成長されました。
この日を迎えられたことを、心からお慶び申し上げます。
卒業生の皆さんの中には、それぞれの立場によってこれからの進路は色々あろうと思いますが、本校での貴重な教訓を生かし、しっかりと自分らしく歩んで頂きたいと願っています。
そこで一つだけ、私が皆さんにお伝えしたいことがあります。
それは、「量」が「質」に変わるということです。
例えば、水を沸かすと水蒸気に変わりますよね。
液体が気体に変わる瞬間のためには、水を沸かすというそれまでの熱の「量」が必要で、その結果水蒸気になり「質」が変わるのですね。
“液体が気体になる”という、「量」が「質」に転化するということなのです。
花もそうです。
種が蒔かれ、芽吹き、葉が茂り、蕾ができ、ある時ある瞬間花は開くのです。
勉強だって、クラブだってそうでしょう。
あきらめず、こつこつ毎日、やるべきことをやる、自分のできることを止めることなく続けることで、ある日突然にできる経験ってありますよね。
日々の積み重ねによって、『できる』のです。
“あきらめなければ、失敗など無い”のです。
なぜなら、失敗のエネルギーの「量」が成功という「質」に転化するのです。
何でもいいのです。
「私はこれをする、これを続ける」ことを、心ひそかに決めることなのです。
日常のどんな些細なことでもいいのです。
それが15年続けば、驚くような自分に「転化」(チェンジ)していることでしょう。
自分が変われば、回りが変わるのです。
終わりに、皆さんが健康で、たくましく羽ばたき続けることを期待し、ご多幸でありますことをお祈りし、私からのお祝いの言葉といたします。
私の思いは届くのでしょうか。
ご期待あれ。