娘に誘き出されて東京へ

30年も前になるでしょうか。私は、東京に本社のある印刷会社に勤めていました。住んでいたのは江戸川区のJR総武線新小岩駅から歩いて15分ほどのアパートでした。毎日満員電車に揺られて会社のあるJR中央線市ヶ谷駅まで通勤していました。そのころの私は、仕事に追われ、市ヶ谷駅と会社の往復の繰り返しだったため、会社界隈のことはほとんど知る余裕がなかったのでした。今に思えばもったいないことをしたものだと思いますが、その反面若さとはそういうものだと納得もしていました。

またまた突然ですが、1月に続いて娘から「舞台見に来る?」のメールが入ったのです(もちろん父にではなく母にです)。今度は何をやらかすのやらと、ネットを検索してみました。

 

劇団グスタフプロデュース公演 Vol.107   「MUGENNOH GEKI」   能楽と演劇の融合 夢幻能劇~野望の時代~   <新たな日本芸術誕生の 目撃者 となれ>

●脚本・演出:抱(かかえ)晴彦  ●演奏:高谷秀司(ギタリスト・和琴奏者) 大由鬼山(尺八奏者)  ●出演:能 勝海登(重要無形文化財総合指定保持者)  狂言 白石奈緒美 川野誠一  演劇 彼女はこの中の一人

 

早速、1か月以上も前からチケットを購入し、この時とばかりに東京へ行くこととしました。開演は2015年5月5日 17:00~、場所は国の登録有形文化財 ‟矢来(やらい)能楽堂” です。会場である能楽堂は神楽坂にあるようで、昔通った会社の近くのようです。当時は、大手出版社が軒を連ね、近くには政治は夜決まるといわれたその舞台となっていた料亭もあったのだと、記憶がよみがえってきました。

娘に誘き出されて東京へ。<新たな日本芸術誕生の 目撃者 となる>ために、それでは行ってまいります。

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