中小企業振興協議会設立

私は三豊市のまちづくりの根幹は、地域主権と自主自立のまちづくりからも、地域経済基盤の強化にあると考えています。
そして、三豊市誕生以来これまで、地域資源ともいえる地元の中小企業を、地域全体で受入れ共に歩み育つ政策が必要だと主張してきました。
三豊市議会において、平成20年の3月議会の一般質問(平成20年7月8日書き込み)でも、地場産業育成と中小企業振興の重要性について問題提起してきました。
(参考:21/9/15、21/1/21、20/2/5、20/1/27 いずれも書き込み日)
11月3日(火)に、三豊市マリンウエーブで開催された「三豊市中小企業振興協議会」の設立は、地域経済基盤の強化は企業誘致だけではなく、地元中小企業の支援育成が重要だとの認識の下、政策として実現したものです。
形骸化した組織ではなく、本来の “企業家同士の自由な情報交換・交流の場” とならなくてはなりません。
まさにこの方針に相応しい設立記念講演会が、読売テレビ放送(株)解説委員長で芦屋大学客員教授の辛坊治郎(しんぼうじろう)氏をお迎えして、「報道の現場から ~これからの社会と日本の行方~」を演題におこなわれました。
「事実だけれど真実ではないことはいくらでもある」といい、国の政権交代や、北海道の白い恋人と伊勢の赤福が業績回復したのに対して、船場吉兆の廃業との決定的な違い、そして、筋の通らない言いがかりのようなクレームを活かし大ヒット商品を開発した傘会社などを例にあげ、やり方しだいで如何様にも未来は変化し時代を切り開くことができるとお話になりました。
また、報道の現場の虚実をお話になり、この日本の現状において、「今の時代の日本の真の権力はどこにあるのか?」。
そして、「この国の決定権者は誰か?」、の問題提起をしてくださいました。
まるで噺家の名調子そのもので、ともすれば堅苦しく退屈な話になりかねないテーマが、笑いの渦のあっという間の90分でした。
なにわともあれ、三豊市が地元中小企業経営者と共に、まちづくりの根幹として地域経済基盤強化に取り組む体制ができました。
これはものすごい進歩です。
三豊市中小企業振興基本条例制定に向けた、確かな一歩です。
「三豊市中小企業振興協議会」は、やる気、技術力、創造力、実行力のある企業経営者の情報交流・連携の、語り合いの場であり、三豊市の未来は、必ずやここから切り開かれてくるものと私は確信しています。