帰来紫雲会敬老会で思う「継続」ということ

帰来紫雲会の敬老会が、このように沢山のご長寿の皆さんをお招きして盛大に開催されますこと。心よりお喜び申し上げます。
また、昨年同様ご案内いただきまして、心よりお礼申し上げます。
皆さんを前にして今私が思うのは、生き続ける、継続することの掛け替えのなさです。
人の命とははかないものですよね。
いつ誰にその日が来るとも知れないのです、私の父のように。
会社や事業においては、ほとんど関係の無いように思われたアメリカの金融破綻が、1年後の今、身近なところで、県内最大の建設会社の破綻となり、地域経済に重大な影響を及ぼしているのです。
世の中って本当に分からないものです。
それに対して皆さんは、とにかく図太くしたたかに、しわくちゃになるまで生き続けてきたのです。
この事実は、やっぱり祝うべき、すごいことなのです。
人が生き続けることや、企業や事業が継続することは、実に稀で奇跡に近いことなのかもしれません。
私は、 “人は受け継ぎ、生き育て、伝える” ものだと考えています。
祖先から命を受け継ぎ、自ら生き、子を育て、子孫に命と心を伝える、のだといえ、まさに繋がり続けるということだと思うのです。
繋がり継続するということにおいて、この地域はこれからの時代、どうあるべきなのかということが重大な問題です。
一つの取り組みとして、沿線住民の皆さんの強い要望で始められた自治会内の市道拡幅事業は、これまで皆さんが住み慣れ親しんだこの地域に、次代を受け継ぐべき若者たちが定住するための最も効果的な事業だと思います。
この地域の繁栄と 「継続」 を実現するために、不可欠な事業だと信じています。
年内の着工が予定されています。
工事が進むにつれて、新しい生活空間が広がってゆくものと期待しています。
長生きしていてよかった、と心の底から感激していただけるような地域を作りたいと思います。
生まれ変わった皆さんの地域を、繁栄し 「継続」 するところをしっかり見届けてやっていただきたいと思います。
いつまでも元気で健康にお過ごしいただけますよう、心からお祈りしてお祝いの言葉といたします。