閉会中の 「民生常任委員会」・2

5月21日(月)に開催された閉会中の民生常任委員会では、3件の協議が行われました。
環境部からは、次期ごみ処理施設稼動までの 「空白期間におけるごみ処理公募について」 の1件がありました。
健康福祉部からは、 「三野保育所改築工事について」 と、 「三豊市地域医療あり方検討委員会からの答申について」 の2件でした。
「空白期間におけるごみ処理公募について」
ごみ処理業務委託業者選定の方法として、提案型の公募を実施したいとの提案です。
募集要件として、市民から出される一般廃棄物の 『燃やせるごみ』 は7,900t/年で、三豊市が収集した燃やせるごみを、積み換え施設で大型運搬車に積み替え・運搬し、処理までを一括提案することとしており、委託期間を、平成25年4月1日~次期ごみ処理施設が稼動するまで、の期間としています。
また、市民から出される一般廃棄物の 『燃やせないごみ』 は900t/年で、三豊市が収集した燃やせないごみを、中間処理施設で再資源化のための仕分け作業を行い、運搬及び処理を一括提案することとしており、委託期間は、平成25年4月1日~30年3月31日までの5年間としています。
募集期間は、6月から一ヶ月程度とし、提案書及びヒアリングにより選定を行います。
また、提案が1社であった場合も適否の検討は行いたいとのことです。
「三野保育所改築工事について」
施設内容や予算根拠の不明瞭さで、事業計画が当初予定から大幅に遅れていることの報告と、予算概要について説明がありました。
6月議会に補正予算案として提案したい額は、1億22,000千円余です。
内訳は、建設工事費増額分が96,000千円程であるほか、最大津波高3.8mに対応するための造成工事費25,000千円足らずが主なものとなっています。
これによって、土地購入費から旧施設解体工事までの総額が、9億円余となります。
これまでの計画遅延の原因と、費用の増額及びその経緯について多くの質疑があり、6月議会開会までの間に、早期に再説明が行われることとなっています。
「三豊市地域医療あり方検討委員会からの答申について」
約1年間検討が重ねられてきた結果について、会長である香大医学部附属病院長の千田彰一氏より提出された答申の報告がありました。
諮問事項は、2点あります。
(1) 地域医療における三豊市内医療機関の役割と他市医療機関とのあり方
①三豊総合病院や近隣他市の 『高度急性期医療機関』 との密な連携体制の整備と、公的機関だからこそ担うべき診療を厳選集約した、医療機関の設置(小児科、産婦人科等)
②『地域包括ケア体制の中心的役割』(健康福祉部+医療機関+介護福祉サービス施設の集合体)をはたす、半中核的医療機能を有する統合的な医療機関の設置
(2) 三豊市の公立医療機関の担うべき役割
①回復期及び維持期の医療を提供する機能と、地域包括ケア体制の中心となること
②そのためには、市立2病院の統合再整備で、研修医受入が可能となる診療機能の集約をすることで、医療スタッフの集約を行う必要がある
なお、統合再整備のさい、公立医療機関の経営形態は、あらゆる可能性を協議する必要がある
以上のような答申を受けて、 「三豊市の公立医療機関の整備計画の策定」 のために、策定委員会を設け本年度内に計画書をまとめる予定です。
早速、三豊市議会民生常任委員会に課せられた、大きな課題が動き始めました。