24年9月定例会一般質問報告・2

平成24年9月定例会の私の一般質問の2件目は、 「外国語教育について」 です。
竹島や尖閣諸島の隣国との領土問題などは、日本人の島国ゆえのコミュニケーション力の弱さにあるのではないかと思えてなりません。
今回の質問は、そのような危機感によるものです。
【質問】
日本は既にグローバル世界の最前線から取り残されようとしている。
産業においては日本を代表する家電メーカーの業績悪化、教育においては日本の大学に対する留学者減少、日本人学生の研究者としての海外大学留学件数が世界水準から下回るなどの現実がある。
この現象は国力の弱体化ととられ竹島や尖閣諸島の領土問題として顕著に現れていると考えられる。
多様な世界的諸問題に対して、日本は立ち向かっていかなくてはならない。
そのための人材育成の手段の一つが、本年度より本格実施された小学校の外国語教育であると考えられる。
二点について質問する。
一点目は、どのような日本人を育てようとしているのか、目指す教育目標を問う。
二点目は、外国語教育推進事業の外国語指導助手(ALT)の役割について問う。
私は、世界との関係や領土問題など、大きなところで活躍できる世界に通用する人材の育成は、社会や行政の決まりごとや細かい制度のあり方に影響されると考えている。
これが、教育の基本だと思っているので答弁を求める。
【答弁】
三豊市の目指す子ども像は、二つある。
一つは、大志を抱き創造性を身に付け克己心をも持つどもで、もう一つが、挨拶とありがとうが言える子どもの育成だ。
この二つはなくてはならないものであると認識している。
特に挨拶はコミュニケーションの第一歩で、国籍が違ってもそこから人間関係が始まるため、外国語教育においては、小学校から中学校、高等学校への学習につながるコミュニケーションの素地をつくっていくことに重点をおいている。
二点目については、小学校の外国語教育は5、6年生の担任が行うことになっているが、今は、ALTを派遣している。
中学校は、言語や文化といった理解とコミュニケーションができることを目的としている。
先ず、会話ができることが大事なので、ネイティブのALTの力は大きいと思っている。
三豊市のALTは、報酬指導助手(JET)2名と民間委託助手3名の5名おり、各学校を回っている。
雇用の仕方の違いはあるが、いずれのALTも本当によくやってくれている。
ただ、雇用の形態の違いは活動内容の制約に関係する。
メリットとデメリットはそれぞれにある。
子どもとALTがふれあう時間を用意し、子どもが授業以外でも文化とか人間性を学び、コミュニケーション力が備わる方向で考えたい。
それは、JETの方があると思うので、ALT採用の時には学校現場のアンケートなどを参考にし、十分に検討をし判断していく。
24年9月定例会の一般質問報告を終わります。