青少年育成支援ネットワーク研修講座 第6講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座の最終講座となる第6講座は、平成26年1月8日(水)に香川大学教育学部で開催されました。

当初目標の通り全講座受講することができました。今月下旬の三豊市議会議員選挙を目前にして、時間のやりくりができるのかと不安でしたが、時間のあるなしは心の在り様によって決まるもので、「時間はつくるもの」なのだと改めて感じています。

「心豊かな社会をめざして━居場所(語りあい)と、人と人をつなぐ環境デザイン━」のテーマで香川大学大学院教育学研究科教授 竹森元彦先生がコーディネーターとなり、3人の方から講和をいただきました。

1.『‟みんなの居場所づくり”の取り組みについて』 NPO法人さぬきっずコムシアター理事長 高橋勝子さん

築60年以上の古民家を拠点に‟みんなの居場所”として、「わくわくドキドキする感動体験や、様々な人との出会いから、大人も子どもも豊かに育ち合える地域社会づくりを目指しています。」を目的に設立・運営しています。活動内容は『舞台鑑賞事業』『創造体験事業』『コミュニケーション事業』『地域子育て支援拠点事業』『放課後子ども教室事業』『3世代見守り広場事業』『出張事業』『広報事業』と、地域で誰もが生き生きと暮らすために求められるであろう、多様な居場所づくりに取り組んでいます。その具体的な取り組みは、8つあり乳幼児から幼保の子どもたち、小中学生、母親、父親、様々な年代の親子の交流の場や、シルバー世代とのふれあい広場など居場所を求める人の誰にでも応えようとする、幅広い活動をしています。

2.『おやじ達がつくる子育て支援ネットワーク』 さぬきおやじ連合代表 早谷川悟さん

おやじの会とは、父親の子育てによって地域活動への参加のきっかけを目的に発足しました。自分たちが楽しみながら、子どもたちが生き生きと生活できるような、子育てを中心にしたまちづくりを目指しています。‟子どもを見守ること”と‟遊びの仕掛けをつくること”を関わり方の基本として、「栗林プレイパーク」「栗林こども塾」「栗林冒険塾」などの活動をおこなっています。父親の地域での居場所の一つとして、おやじの会の役割が大切です。

3.『場の環境デザイン~若者の未来を創る地域の中の居場所!~』 コミュニケーションオフィスkokoるーむ代表 竹田美保子さん

高校でのスクールカウンセラーや少年院での就労支援、保護司、育成支援スーパーバイザーなどの活動をする中で、若者・学生たちの問題点が見えてきます。コミュニケーションが苦手で狭い人間関係で、現在の若者に足りない三要素は、【創造力】 【コミュニケーション力】 【行動力】です。kokoるーむが目指す「地域の中の居場所」とは、‟誰もが否定されない場”‟一人でも一人じゃないと感じる場”‟対話重視の場”‟いつでも立ち寄れる場”‟ただいまぁ!と帰ってくることができる場”です。それは、「青少年のはじめの一歩を応援! 見守り・寄り添い・対話する! 転んでもOKの場を創る!」ことです。

 

まちづくりは人づくりです。そのためには地域に住む人がそれぞれのできることを持ち寄って関わりあうことが第一歩となります。全6回の研修講座を通して、今の若者の抱える問題の実態を知ることができました。また、いち早くそれに気付き、居場所づくりに取り組んでいる多くの皆さんの講話に接することができたことは、私のこれからのまちづくり活動の大きな力になると思います。これまで取り組んできた子育て支援のNPO法人青空クラブの事業展開や、再び機会をいただけるならば一議員として、青少年健全育成と教育環境充実に、具体的な活動として成果を示していけるのではないかとも思っています。

このような有意義な講座を企画提供していただいた、香川県総務部県民活動・男女共同参画課と香川大学教育学部並びに、竹森元彦先生に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

あけましておめでとうございます (午年が駈けていく)

平成26年(2014) 新年あけましておめでとうございます。瞬く間に正月3が日が過ぎていきました。

元日は、七宝山のすそ野にある地元帰来自治会の薬師寺さんから初日の出のご来光をまち(ここ数年同様、今年も阿讃山脈の稜線に沿って雲がたなびいていました)、みとよ青年会議所恒例の新年名刺交換会に出席、午後からは、昨年末に『ひびちゃ』コンサートを開かせていただいた岡本地区の氏神さんである鳩八幡神社へ詣で、必勝祈願をしました。その足で、ここ数年詣でている綾川町の滝宮天満宮に子どもの受験御礼に行ってきました。

2日は、午前中にお悔やみに行き、午後は映画 「永遠の0」 で久しぶりに涙しました。心から感動しました。戦闘機の空中戦の臨場感と推理小説のような登場人物たちの心のひだを読み解かせようとする仕掛けは、久しぶりにいい映画を観たと感じることができました。やっぱり、どんなことがあったとしても戦争は絶対だめだ!!こんな当たり前のことを思い起こすことができました。

3日は、早朝に上高野田井の毘沙門さんにお参りし、その後、2つのお悔やみに参列。

本年1月19日(日)告示で26日(日)投票日の、三豊市議会議員選挙の苛烈さを予感させるような、何やら慌ただしい年の初めとなりました。午年だけに、さっそく時は駈けていくのでしょうか?

写真は、私の作った干支です。鬣がまだ生えていませんから、まだまだ未成熟ですが、もしかしたら翼が生えて大きく羽ばたくかもしれません。これから成長あるのみです。

皆様にとって、素晴らしい一年でありますことをお祈りいたします。

12月定例会報告

三豊市議会12月定例会が、12月20日(金)に18日間の会期を終え閉会しました。今議会に提案されていた全議案は、原案可決となりました。

一般会計補正予算は補正額3億98,415千円で、予算総額は補正前予算額295億99,024千円から、299億97,439千円となりました。

歳入の主なものは、市債(合併特例債)で2億2,900千円、国庫支出金で65,744千円、県支出金で49,128千円、繰入金で66,748千円(財政調整基金━25年度末見込み70億54,660千円)他となっています。

歳出の主なものは、

〔環境衛生課〕 2億14,024千円 『火葬場建設事業』

〔福祉課〕 30,046千円 『生活保護扶助費 28,384千円』他

〔子育て支援課〕 28,741千円 『子ども・子育て支援事業 24,747千円』他

〔土地改良課〕 60,370千円 『農地・農業用施設災害復旧事業 35,800千円』 『市単独補助土地改良事業 22,000千円』他

〔港湾水産課〕 16,391千円 『港湾単独県費補助事業』

〔学校教育課〕 21,720千円 『幼・小・中学校管理事業 16,703千円』他

となっています。

条例制定及び改正案は、次の通りです。

「議案第114号 三豊市の花と木選考委員会設置条例の制定について」 市民の誇りと一体感とPRを目的に、市花及び市木を定めるため設置する

「議案第115号 三豊市農村環境改善センター条例の一部改正について」 一日及び半日単位であった利用料を、1時間単位とする

「議案第116号 三豊市産地形成促進施設条例の一部改正について」 115号と同様

「議案第117号 たからだの里パークゴルフ場条例の一部改正について」 無料であった利用料を有料とする

「議案第118号 三豊市宝山湖公園条例の一部改正について」 117号と同様

「議案第119号 三豊市税条例の一部改正について」 地方税法改正に伴う改正

「議案第120号 三豊市国民健康保険税条例の一部改正について」 119号と同様

「議案第121号 三豊市保育所条例の一部改正について」 三野保育所の建て替え移転に伴い所在を変更する

「議案第122号 三豊市水道事業給水条例の一部改正について」 平成30年度の料金統一に向け、第一段階として豊中地域の料金を改正

「議案第123号 消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴う関係条例の整備に関する条例の制定について」 税率の引き上げに伴う関係条例の整備のため

「議案第124号 一般廃棄物(し尿及び浄化槽汚泥)処理業務の事務の委託について」 平成26年4月1日より、中讃広域行政組合へ処理業務の事務委託をするため

以上となっています。

三豊市の施策の決定手続きは、余りにも拙速で思慮に欠け軽薄に映ります、市民不在で危険を感じています。

「議案第122号 三豊市水道事業給水条例の一部改正について」は、審査を付託された建設経済常任委員会において、議案に対する反対の少数意見の留保がされたため、少数意見報告書が提出されました。
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一年の締めくくりはまだまだできそうにありませんが、必ず皆さんにとって良い年になりますことをお祈り申し上げます。私も頑張ります!!

‟ひびちゃ”三豊市に降臨

高松大道芸フェスタでであった、「JAZZをメインに、世界へ音楽の架け橋をかける 音楽工事人」 HIBI★Chazz-K(ひびちゃずけ)のコンサートが三豊市で実現しました。

10月7日付けのこの場「大道芸フェスタ」に書き込んだ夢の 田園都市あぜみちフェスタ の第1歩となるものです。この日まで2か月ほどのわずかな期間でしたが見事に準備が整い、この日を迎えることができたのでした。

12月21日(土) 12:30から、三豊市豊中町岡本の氏神様である鳩八幡神社で、NPO法人青空クラブの桑山と本山の学童保育クラブの子どもたちと保護者を招いて、行われました。‟ひびちゃ”と子どもたちのハンドベルによるセッションは、メンバーも驚く出来栄えでした。1時間余りのわずかな時間でしたが、その場にいたすべての人たちの表情は、満足の笑顔でいっぱいでした。写真は、鳩八幡神社の一場面です。

18:00開演の一般公開の部は、三豊市市民交流センターを会場にして、三豊市内外のジャズファンや吹奏楽愛好者、テナーサックス担当で地元出身の筒井洋一さんの幼少期を知るご近所さんなど、150名ほどの聴衆の皆さんに集まっていただき行われました。‟ひびちゃ”5人のメンバーに加えサポートメンバーとして、ピアノ 中村力哉さんとベース カイドーユタカさんが参加し、厚みのある一流の演奏を披露してくれました。‟ひびちゃ”とのセッションに一般公募した音楽愛好家の皆さんも参加し、「ホワイトクリスマス」と「ウインターワンダーランド」が演奏されました。

コンサート全体を構成するリーダーのひびの則彦さんのアレンジが、陶酔の空間を醸した効果は絶大で、帰り際にいただいた「この田舎にまさか来るとは思わなかった」「来年もまたやってくださいね!」の聴衆の皆さんの声で、この地域に求められているものは何かを確信することができたのでした。

「子どもたちに本物に包まれて育って欲しい」を基本に取り組んできました。本物の衣、本物の食、本物の住、そして何よりも本物の人。私は、子どもたちに本物の大人、本物の親、本物の家族の中で育って欲しいと願っています。その具体的一つの試みが『暮らし広場━ゆるり日和━』であり、『HIBI★Chazz-K イン鳩八幡&MITOYO』なのです。

メンバーの筒井洋一さんのお兄さんである和光さん、‟ひびちゃ”との間で音響等構成の打ち合わせや調整をしてくれたシャープ&フラットの島田さん、趣味の域をはるかに超えたPAの谷川さんなど、多くの皆さんの力が結集すればこそ実現できたことです。その素晴らしい舞台に HIBI★Chazz-K は降臨したのです。

協力していただいたすべての皆さんに、そしてなによりも年の暮れの忙しい時期にもかかわらず、足を運んでくださった聴衆の皆さんに心からお礼申し上げます。このまちが、ここに住む人々にとって本物のまちであるよう、活動していきたいと心に誓っています。

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青少年育成支援ネットワーク研修講座 第5講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第5講座は、12月11日(水) 香川大学教育学部で、「地域支援のかたち━少子化・超高齢化の中で━」のテーマで開催され、3つの講話がありました。

1.『愛着の障がいと親への介入━親へのコミュニケーション教育の試み━』 四国こどもとおとなの医療センター 児童心療内科医長 牛田美幸さん

強迫神経症状が目立ち、不登校状態で家庭内暴力である患者(少女)の症例から、‟愛着”をいかに育むのかが問題解決の糸口であることが分かりました。‟愛着”は、心の安全基地(safe base)であり、これが確保されて初めて子どもは外界に目を向け、探索行動に向かうことができるのです。‟愛着”は、母親から始まることから、母親への介入の中で‟許し”の関わり方をカウンセリングすることで、患者の症状が改善していきました。

2.『島の医療を通じて』 丸亀市広島診療所 所長 白神悟志さん

少子化と超高齢化した さぬき広島(広島・小手島・手島)で、島民の診療に携わる中で「健康とは?」どのような状態のことなのかを考えてきました。役割が人を輝かせる。「場づくり」「人づくり」「役割づくり」がキーワードであり、高齢者の存在そのものがその周辺の人に役割をつくりだします。そこから気付いた目指す島の医療は、島の人々が安心して幸せに暮らせるコミュニティづくりなのです。

3.『地域支援のありかた━太田南地区コミュニティ協議会━』 太田南地区コミュニティセンター センター長 馬場恵美子さん

「地域住民のみんなが主役」を掲げ、コミュニティ協議会を設置しています。出会い、ふれあい、学びあいによって「地域も学校」と位置づけています。その中では、‟高齢者の生きがい創出” ‟地域の子育て” ‟地域のつながりを深める”活動が実践されています。

なんとかかんとか、第5講座までたどり着くことができました。最終講座である第6講座は年明けになっています。初心貫徹できるでしょうか・・・

子どもたちに学ぶ喜びを

人は自ら学び気付くことの繰り返しで成長します。そのような教育環境を整えることが、私たち大人の役目だと思っています。私は、学校図書館の充実が、学校教育を根幹から変える具体的方策の一つだと考えています。

12月7日(土) 丸亀市生涯学習センターで開催された学校図書館の充実を推進する勉強会には、県内外の関係者が多数参加していました。主催者の一人である溝渕由美子さんには、数年前から学校図書館のイロハと価値の大きいことを気付かせていただいてきました。

『子どもたちに学ぶ喜びを~学校図書館を活用した授業実践から~』 と題して、岡山市立庄内小学校 学校司書 横山由美恵さんからの報告がありました。

 

岡山市は、1校1名全校配置で89名の嘱託学校司書を配置しており、国内で先進的な取り組みを行っています。学校図書館にはいろんな情報が集まり、それらを利用しやすくすることで、積極的で主体的な子どもを育てる場所と位置づけられています。

授業で学校図書館を活かすためには、利用者である子どもたちや先生と学校司書との信頼関係が前提であり、図書館へ行けば応えてくれるという期待感がなくてはなりません。授業を楽しく豊かにするために、調べたい、知りたい気持ちをいかに育てるのかが課題です。情報があふれる現状にあって、自らが進んで学ぼうとする好奇心を育むことは、とても難しい現実があります。だからこそ、‟調べさせられ学習” から ‟調べたい学習” に変え、「教える」から「学ぶ」授業へと変えていくことを、お手伝いすることが学校図書館の重大使命なのです。

私は学校司書として、「読む」「知る」「学ぶ」ことを子どもたちの生きる力にしていくために、学校図書館が何ができるのかを常に考えて、これからも日々子どもたちと先生に係わっていきたいと思っています。

 

学校図書館がある意味と学校司書の役割の大きさに、改めて気づかされました。何もしなくても膨大な情報に包まれる現代社会にあって、本来必要とされた社会問題を伝える情報が埋没している現実があります。このことは、社会的関心が失われているということです。その観点からすると、学校図書館と司書には、子どもたちに対して社会的関心を呼び起こすための重要な役割が求めれれているのではないでしょうか。

学校図書館は子どのたちの心の居場所であり、学校司書は子どもたちと先生の相談者であり、カウンセラーであるのかもしれないと思うのです。

今更ながら、ことの重要性を認識しています。

 

 

青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座が、11月20日(水) 香川大学教育学部で開催され、「引きこもり、ニートの現状と今━とり残される若者たち━」をテーマに、3つの講話が行われました。

1.『ひきこもり、ニートの現状と対策のいま━とり残される若者たち━』 NPO法人KHJ香川オリーブの会 理事長 川井富枝さん

ひきこもり、ニートの子を持つ家族からの実生活で直面する問題のお話でした。親の高齢化によって残された子どもたちの将来に対する不安や、ひきこもりは障がいや病気ではなく現象(状態)であるため、行政の支援制度が十分ではないことを知りました。2011年(平成23年度)ひきこもりに特化した相談窓口「香川県ひきこもり地域支援センター」が、香川県精神保健福祉センター内に設置されました。社会的認知は進んでいますが、障がい者の居場所づくりには国の予算がつきますが、ひきこもりに特化した居場所、作業所にはつきません。居場所づくりが最重点課題だと知りました。

2.『ニートの若者への就労支援の仕組みとポイント』 さぬき若者サポートステーション 総括コーディネーター 鷲見典彦さん(代理の方がお話してくださいました)

働きたいのに働けないことの原因は、対人恐怖や失敗したことで自信が持てないことにあります。さぬき若者サポートステーションは、厚生労働省の事業で県からの委託事業です。支援対象者は 「15歳から39歳であり、仕事に就いておらず、家事も通学もしていない者のうち、職業的自立をはじめとした自身の将来に向けた取り組みへの意欲が認められる者及び家族」 です。ニート支援の今後の課題は、ニートの高齢化やジョブトレーニング先となる親方企業の開拓、不登校の受け皿と居場所の確保です。

3.『ひきこもりの現状と支援の原点』 香川県精神保健福祉センター 副主幹 藤田順子さん

ひきこもりは、社会や他者との接点・関わりが途絶えた状態をいいます。ある調査から推計すると、香川県には18歳~55歳のひきこもり状態にある人は35,000人程いるようです。ひきこもり地域支援センター「アンダンテ」は、相談支援や当事者、家族への支援、関係機関の連携等を役割として設置されています。同じ体験を持つ当事者が出会い、様々な体験を通して次へのステップにつながる場となる、安心して過ごせる居場所が何よりも必要なことです。

当事者の皆さんは、人とつながりたがっています。大人が世間体や過大な期待をしなければ、変わることがあります。地域が持つ資源をフル活用する包括支援が、重要なポイントとなります。ひきこもり、ニートを受け入れる社会が居場所そのものになるべきなのだと気づかされた第4講座でした。

清水の舞台(スカイツリーってか?)から飛び降りる思いで「動画」アップ

平成26年1月26日(日)投票の第3回三豊市議会議員選挙に向けて、立候補予定者の皆さんの活動が激しさを増しているようです。

「市民が生きがいを感じるまちづくり」とか「やさしい住みよいまちづくり」に始まり、子育てや教育、産業、防災、医療、介護など福祉全般について、どれを上げても誰も批判できない常套句で、活動用チラシはあふれています。どうにでもとることのできる耳触りのいい表現で逃げ道を作っているように思えてなりません。

私は、三豊市議会議員として3期目を目指すためには、これまでの2期8年間で気付き感じたことを、具体的に施策として示すことで、自らに退路を断つ覚悟がなくてはことが始まらない、と思っていました。今回作成した印刷物だけでは、今の三豊市にとって、なぜ、その施策が必要なのかを伝えきれない、歯がゆさと苛立ちがありました。

ネット選挙解禁ならば、ネットの可能性を体現したいと、「動画」をアップすることとしました。初めての試みです。走りながら考えています。

詳しくは政策(agenda)のページを覗いて見てください。

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平成24年度財政健全化判断比率

9月定例会で設置を決定した三豊市議会決算特別委員会が、10月16日(水)・17日(木)・21日(月)・30日(水)の4日間の日程で開催され、三豊市水道事業会計の一部を残して承認されました。今後、12月定例会において、残されている部分が修正再上程された後、採決の予定です。

平成19年6月に制定された「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」(財政健全化法)に定められている、4つの財政健全化比率の指標は、平成24年度決算で5回目となります。平成24年度決算における財政健全化比率は、次のようになります。

【①実質赤字比率】

標準財政規模に対して、一般会計の実質赤字比率を示すものです。赤字でないため「実質赤字なし」となっています。

【②連結実質赤字比率】

標準財政規模に対して、一般会計に特別会計及び公営企業会計を連結した比率です。赤字でないため「連結実質赤字なし」となっています。

【③実質公債比率】

①と②に加え、一部事務組合や広域連合まで範囲を広げて、公債費の比率を示すものです。早期健全化基準25.0%に対し7.9%で、平成23年度8.4%であったことから、0.5ポイント良化しています。

【④将来負担比率】

③に加え地方公社や第三セクターまで範囲を広げ、公債費や債務負担など将来に係る負担の比率を示すものです。早期健全化基準は350%となっていますが、平成23年度6.2%から負担比率はマイナスとなっているためポイント表示はありません。地方債残高の減少と合わせ基金残高の増加が、良化した要因です。

すべての指標算出の分母に共通する標準財政規模は、平成23年度は207億70,114千円であったのが、平成24年度は205億21,558千円と小さくなっています。その上でなお、指標のいずれもが良化しているのは、公債費の減少と基金増加によって分子が小さくなったからだといえます。

今後、いくつかの公共施設整備事業が計画されており、引き続き財政健全化比率に注視していかなくてはならないと思っています。

 

大人の発達障がい

発達障がいのある人に対する関わり方について、香川大学教授 坂井聡先生の講演を聞く機会がありました。一週間以上も前の11月10日(日)のことでした。『大人の発達障がいのある人の特性理解と支援』と題して、市行政関係者や福祉団体、子育て支援施設の支援員や指導者など、発達障がいとはどのようなものなのかや支援のあり方について、理解を深めようと多数参加していました。

特別な支援を必要としている人は、100人に6人位(6.5%)いるといわあれている。発達障がいとはどういうものなのか。

(ア)脳機能の障がいである。心の病ではない。育て方が原因となるものではない。

(イ)誤解を受けやすい。

(ウ)原因は特定されていない。

(エ)完全に治ることはない。

(オ)知的障がいの程度は、重い人からない人まで様々。

(カ)知的な遅れのない発達障がいを「軽度発達障がい」と呼ぶこともあるが、障がいが軽いわけではない。

自閉症や知的障害のある人の新たな仕事形態として、一人でできるよう『ショートタイム・ジョブ』の取り組みがある。雇う側にとってのメリットとして ㋐短時間、できる仕事を依頼することで、大きな負担なく仕事が頼める ㋑仕事をしてもらうことで、雇う側の時間が効率的になる ㋒短時間でも雇用する経験をすることで、障がいのある人を理解することにつながる などがある。また、働く側にとっては ①一般のアルバイトと同じ程度の時給 ②無理なく働ける ③個人がもつ能力を十分に活用できる ④身近な人が仕事の依頼をすることで、障がいのある人も緊張を強いられない などがる。

これを実現するには、発想を変えて雇用を考えることだ。

(ア)誰もがもつ仕事の一部を切り分けることで、障がいのある人たちの仕事が生まれる

(イ)知っている人が仕事を依頼することで働きやすくなる

(ウ)仕事のベースは作業所でもいい

そもためには、障がいを ‟克服する” から ‟付きあう” という考えへと進めることが基本だ。発達障がいのある人の就労は、それぞれの特性にきめ細かく配慮し、対処することで可能性が増大する。

発達障がいのある人はまじめだから辛い思いをするし、遊ぶことが苦手だからコミュニケーションがとれなくなるのです。私たちがこのような勉強の機会を持つことで、発達障がいについて知ることはとても大切なことです。これまでは、本人の頑張りと力で障がいを克服しようとしていましたが、これからは、周囲の理解や支援ツールによる、行政や社会の支援協力が重要なのです。

ノーマライゼーションが自立観を変えました。発達障がいのある人にとって、私たちの会話は「ピーチクパーチク」言っているようなもので、理解不可能なものであることに私たちが気付くことから始めなければなりません。目標は、発達障がいのある人の社会的な自立なのです。

坂井先生のテンポ良いユーモアいっぱいの語りで、あっという間の時間でした。継続して研修ができればと思っています。