映画 「竜宮、暁のきみ」

6月15日(土)は、本当に久しぶりのまとまった雨でした。カラカラの大地は、乾いたスポンジが水を吸うように潤いを取り戻しています。地元水利組合の池の樋抜で、早朝から田植えの準備でトラックターにまたがり代掻きををしていました。けたたましいエンジン音の響く中でも、ようやく訪れた雨季を歓喜するカエルの大合唱は、それに負けていません。3日間の三豊市議会一般質問で放電しきった感があり、私の気分はカサカサでしたが、ついに来た梅雨らしい趣で、私の心も潤いを取り戻せそうな予感です。

夜には、『瀬戸内国際芸術祭2013 秋開催・粟島 プレイベント』 として、映画 「竜宮、暁のきみ」 の特別上映会が開催されました。この映画は、さぬき映画祭2013の出展作品として、三豊市詫間町荘内地域に伝わる浦島伝説をヒントに映画化されたものです。全編の映像が市内で撮影されたことで、ロケ地である三豊市で全国に先駆けて上映会が企画されました。上映前に、青木監督はじめ主演の石田法嗣さん、谷内里早さん、香川県出身の松本明子さん、西山浩司さんなどから舞台挨拶があり、作品制作に対する思いや協力してくださった地元の皆さんへの感謝の言葉が語られました。

会場となったマリンウエーブ・マーガレットホールは、定員の800名を軽く超える超満員状態でした。詰めかけた市民の皆さんにとって、ふるさと三豊の素晴らしい自然と風景を再確認する機会となったことと思います。また、地元ミュージシャン(tonari session’s)の奏でる音楽は、青木監督の撮った 普段の三豊 の姿を、引き立てる役割をさりげなく果たしていて、多くを語らずともふるさとへの愛着を覚えたことでしょう。

まだ全国ロードショウの予定はないとのことですが、このまちの魅力を 「竜宮、暁のきみ」 が全国に向かって伝えてくれることに期待が膨らみます。エンディングロールの終わるころには、私の心はしっかりと潤いを取り戻していました。

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