毛利公一さんのお話

来年1月に行われる三豊市議会議員選挙に向けての準備で、イスを温める時間から遠のいていました。はや2週間が過ぎてしまいましたが、10月27日(日)に三豊市立桑山小学校の『学校開放・人権講演会・親子ふれあい活動』が催しされ、その中でどうしてもお伝えしたいしたいことがありました。人権講演会は、私たちの身近にしっかりと自分に向き合い懸命に生きる人がいることを知ることができ、心が熱くなったのでした。

牧野校長先生の教え子で、NPO法人ラーフ理事長の毛利公一さんのお話でした。このように紹介すると特別なことは何もないように思いますが、元棒高跳びで世界レベルの選手でありながら、不慮の事故で彼の体は、首から下が自分の意思では全く動かすことのできない、障がい者となのです。140名余の児童と保護者や地域の皆さんの前で、唯一自分の意思で動かすことのできる頭と声を駆使して、パソコンと語りで 「よく生きる」 こととはどういう事なのかを、しっかりと伝えてくださいました。

現実の見方や考え方をちょっと変えるだけで、生き方が大転換するのです。

「僕は首から上が動くんだ。体を動かすことが苦手なだけだ。笑うことだって、人前で話すことだって、呼吸することだってできるから陸上競技大会の審判で笛を吹くことだってできる。そして、人の力を借りて手を上げることだってできる。だから、皆がちょっと譲ってくれるだけで障がい者が『できる人』になれる。できないかわいそうな障がい者はつくられる。皆さんには、譲る心やプラスに見る目線を持つ、相手の良さを見つけられる人になって欲しい。」

「よく生きるために、いつも思っていることがある。『ピンチがチャンス』だ。ピンチにはできる方法を試してみる。幸せになるには挑戦して欲しい。もう一つは、『夢や目標を口に出して語る』だ。協力してくれる仲間の輪ができる。もう一度立って歩きたいのが僕の目標だ。」

「皆さんには、死ぬ時に オレ頑張ったよな と思えるような生き方をして欲しい。」

お話の中であった 「日本のディズニーは楽しくない。アメリカは車いすで遊べるのにそれができない。日本は20~30年遅れている。」 の言葉は、あれほどのトップサービス施設であっても、いまだ足りえていない、日本の現実に衝撃を受けたのでした。これは一部ですが、感性が鈍くなりつつある私でこれですから、感受性豊かな子どもたちや保護者の皆さんには、きっと、心に残るものがあったのではないかと思う講演でした。

毛利公一さんとNPO法人ラーフが活躍できる地域となり、笑顔がいっぱいになるように挑戦し続けたいと思っています。素晴らしいお話をありがとうございました。

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