「男女共同参画」 講演会

6月23日(火)~29日(月)は、「共同参画 新たな社会の パスワード」のスローガンのもと男女共同参画週間となっています。
6月定例会が閉会した翌日の6月26日(金)には、『三豊市男女共同参画セミナー』が開かれ、四国学院 社会福祉学部 子ども福祉学科教授 大山治彦さんによる講演が、「ヤワラちゃんに見る男女共同参画社会」の演題で行われました。
柔道の金メダリスト・谷亮子選手のことば 「田村で金、谷で金、ママでも金」 を手がかりに、男女共同参画社会とは何かを考えるお話でした。
たとえば、男が 「谷で金、谷で金、パパでも金」 と言ったところで何にも話題性のないことばなのに、女性である谷さんが言うとニュースになります。
女性が子どもを産むことを、女だから当たり前とするのか、それとも子どもを産む女性を社会がどのように支えるのかを考えることで、“よのなか”の形が大きく変化するのです。
女性の役割をしっかり果たしてもらうためには、社会がどうあるべきなのだろうかを考えさせられました。
また、「身体的な機能と母性は、別にあるといわれる」 ということばに、男女共同参画社会の本質が包含されていると感じました。
「子育ては、どのような時代、地域でも、母親だけではできませんでした。
国民的規模で、女性が家庭に入ったのは(専業主婦になったのは)、戦後のことです。
科学的にわかっていること、大切なことは、<少数の保育者が、愛をもって育てることが必要> と言うことです。」
このことばの意味するところは、男女共同参画社会実現に向けての、基本的な社会のあり方なのでしょう。
子どもを、安心して産み育てられる社会の形を、私たちは考え続けることが求められています。
今回の講演は、少子高齢社会という行き詰まるような社会構造を打開し、持続可能な仕組みを考える示唆となりました。
三豊市全域に展開する「放課後児童クラブ」と同様に、社会が子どもを育てる次なる方策を仕掛けてゆかなくてはなりません。
「男女共同参画」のキーワードである、“性別にかかわりなく” 誰もがその人の個性と能力を十分に発揮でき、多様な生き方ができる社会の実現にはどのような施策が相応しいのかは、私にとって、しばらく熟慮が必要な、深く重く引きずる問題です。