平成26年12月議会の一般質問報告・1

議会が閉会して一週間が過ぎようとしています。今年も残すところ今日を含めて3日となりました。今年のことは今年のうちに、けりをつけておかなくてはなりません。

平成26年12月議会の一般質問報告をします。先ず1件目は 《「バリアアリー(有りー)」の介護予防について》 です。

【質問】

平成27年度から介護保険法改正により、効率的で質の高い医療供給体制と連携した地域包括ケアシステムを構築することとなる。市独自の支え合い体制づくりの推進の受け皿として、高齢者がいつまでも住みなれた場所で自立して過ごすことのできる、自立支援介護に重点を置いた施設環境や事業、サービスメニュー等が求められる。自立支援介護に重点を置いた施設環境の取り組みに、山口県山口市の社会福祉法人夢のみずうみ村がある。バリアフリーならぬ「バリアアリー」で、自分のできることは自分ですることで、自分らしい生活を継続することのできる取り組みだ。市として、このような考え方による自立支援、介護予防の研究と取り組みの考えを問う。

また、介護予防には、高齢者が社会とのかかわりを持続し、引きこもりを防ぎコミュニケーションを促進するサービスメニューの検討や、企画にも支援していく必要があると思うが考えを問う。

【答弁】

夢のみずうみ村山口デイサービスセンターでは、リハビリを生活できる能力を確認すること、生きるエネルギーを再生産することと位置づけ、自分の隠れている力を再発見し、自身の埋もれている能力を引き出すという、従来のデイサービスの概念を大きく覆す取り組みが行われている。バリアフリーは障害物を取り除くことだが、バリアアリーは障害物ありにすることで、本来の生活に必要な身体の機能を自然に取り戻すように設定してあり、施設外での生活範囲を広げることを目標としている。介護現場の逆転の発想から生まれた取り組みともいえる。当然、施設側には大きな負担とリスクが伴うが、それを背負ってでも利用者の能力を引き出すことを優先するという気概と理念には、目を見張るものがある。社会をバリアフリー化していくことも大切だが、高齢者の生活能力を改善するためには、バリアアリーの発想も必要だ。バリアアリーの考えは、画一化されたサービスを一方的に提供するのではなく、高齢者の自己選択と自己決定により、自らの力で生きるための支援であり、今後の高齢者サービスの在り方を考える上で先駆的な取り組みであると認識しており、研究し取り組んでいく。

高齢者のコミュニケーションの促進は、県の補助事業である一人暮らし高齢者対策事業の『居場所づくり事業』に取り組んでいる。孤立を防ぎ、介護予防活動やコミュニケーションを促進する場となっている。県事業としては本年度で終了するが、今後も市の単独事業として継続していく。また、コミュニケーションを促進するレクリエーション用品の購入等に対しても補助しており、用品等の情報提供も含め、今後も支援していく。『居場所づくり事業』を通して、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続けられるよう、取り組んでいく。

 

1件目の報告を終わります。次回は2件目の報告をお届けします。

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