友好都市交流

三豊市は国内外の5か所の地域と友好都市提携を結んでいます。外国では、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ワウパカ市、韓国ハプチョン郡、中国陝西省三原県の3か所、国内では徳島県美波町と北海道洞爺湖町の2か所となっています。

10月29日と30日の2日間、中国の三原県で行われた「三豊市・三原県友好都市提携10周年記念事業」に、議長に代わり三豊市議会を代表して出席をしてきました。市からは佐古副市長、政策部産業政策課宮崎課長が、国際交流協会から2名、一般から10名の参加があり、私を含めた15名の訪問団となりました。

三原県は、中国6古都の一つである西安に隣接した人口約42万人の農業を主とし、書道をはじめ文化・教育に熱心な地域です。平成6年に香川県と陝西省が友好提携締結をしたことで、陝西省の紹介をきっかけにして、三野町との交流が始まりました。平成17年三原県と三野町の間で友好提携調印が行われ、平成18年の三豊市誕生とともにそれが引き継がれました。そして、平成22年に「三豊市・三原県友好都市交流提携」が締結されました。

29日(木)夜には、共産党省トップの孫 景宏(ソン ケイコウ)書記と夕食を共にし、交流を深めることができました。30日(金)午前中には、共産党三原県委員会招待室において交流会が行われました。三原県からは何 鋭(カ エイ)副県長、史 明建(シ メイケン)県人大副主任、李 源(リ ゲン)外事弁公室主任 他から大歓迎をしていただき、挨拶と記念品の交換を行いました。三原県は、近年食品加工業が盛んで、県の年間売り上げを70億元(1,700億円)から100億元(2,000億円)に伸ばす目標で取り組んでいます。これからの両県・市の友好都市交流の方向性として、スポーツや書道を通した若者の連携を進めていきたいとの意見が出され、前向きに取り組んでいくこととなりました。また、来年に開催される瀬戸内国際芸術祭にご案内をしたところ、三豊市への訪問を検討したいとの返答をいただきました。

午後には、生徒数が5,000人いる南郊中学校(中・高)を訪問し、書道とアニメの授業を見学しました。生徒の皆さんの素晴らしい作品をいただくなどして、交流することができました。

最後に、最新設備を要する食品工場を訪問しました。『大利集団 陝西大利食品有限公司』という企業で、クッキー、ポテト素材スナック、パン・ケーキの3つの商品を柱に製造をしています。安全で安心な商品提供のため、徹底した管理体制をとるとともに、社員寮を完備し農村部からの人材確保と育成に注力しています。

中国はとにかく広く、人の多さにはカルチャーショックどころではありません。ぶっ飛びました。日本にいて中国に対する様々な情報に接することが多いのですが、あきれるほどに生きる力の漲った国です。このような人々によって国は発展していくことを、身をもって実感することとなりました。

中国陝西省三原県との友好都市交流を、三豊市の若者たちの新たな世界への気づきのきっかけにしたいと思います。「生きる力と活力」の視点からすれば、日本は中国の足元にも及ばないほど停滞していることに、苛立ちと腹立たしさを感じずにはおれません。私は、「人とは自分のことを知ることで、他とのちがいに気付き、成長し自立していくものだ」と考えています。ちょうど、そんな導きが三豊市で取り組めないかと、計画中の只中にいました。

今回の「三豊市・三原県友好都市提携10周年記念事業」に参加して、来年1月31日(日)開催予定の 保・幼、小学生、中学生 を対象にした、【グローバル イングリッシュ スピーチ コンテスト】(発表内容:ふる里自慢 日本文化自慢 家族自慢 地域環境保護など)の企画方針に間違いがないことの確信を得ることができたのでした。

 

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