令和8年第1回定例会 一般質問・1

令和8年1月議会は、改選後初となる予算を審議する定例会です。

今期最初の一般質問で、私が行った3件について報告をします。

 

1件目

「『人材育成から産業集積へ』について」

 

質問

人口減少と若者流出は本市にとって避けて通れない課題だ。施政方針で、AI人材の育成に触れられているが、育てた人材が地域に定着し、活躍し続けるための具体的戦略は示されていない。

国は地方の産業集積支援を強化し、広域、県、市町村別に戦略を描く方針を示した。人材を育てるだけではなく、地域愛を持った人材が活躍できる産業の土台をどうつくるのかが問われている。

三豊市には香川高専詫間キャンパスがあり、高度な専門教育を受けた若者がこの地域で学んでいる。しかし、その多くは卒業後に都市部へ流出している。若者が地域を離れるのは、地域に愛着がないからではなく、地域に挑戦の場があり、自分の力を発揮できる未来像が見えるかどうかだ。

地域課題の解決に取り組む産業集積を形成することは、地域愛を実践へと昇華させる政策だ。

次の3点について質問する。

①本市として、将来的に産業集積を形成するビジョンを持っているのか

②市の取り組みとして、高専人材をAI・デジタル人材育成による地域産業戦略の中核に位置付ける考えはあるのか

③人材育成と産業政策を一体的に設計する考えはあるのか

以上、答弁を求める。

 

答弁

人口減少と若者流出は極めて重要な課題であり、若者が地域で育ち、定着し、活躍し続けられる循環の仕組みづくりが肝要だ。

国において、地域未来戦略の柱となる産業クラスター計画の中で、三つの計画を定めることとしている。広域圏ごとに国が主導する戦略産業、都道府県知事主導の地域産業、市区町村を単位とした地場産業という類型を設け、支援策強化の考えが示され、今夏を目途にまとめられることとなっている。

1点目については、現時点では市として産業集積ビジョンを定めている段階にはないが、ご指摘の通り、2020年にいち早くAI教育プログラムを導入した香川高専詫間キャンパスがあるとともに、日本のAI研究をリードする東京大学松尾研究室とのこれまでの連携もある。こうした強みを踏まえると、本市が目指すべき産業集積の方向性は自ずと見えてくると考える。

2点目については、本市と香川高専詫間キャンパス、東京大学松尾研究室との3者で、みとよAI社会推進機構MAⅰZMを設立したのは、日本のAI人材の圧倒的な不足を、彼らがAIを実装することで克服していくことを目指しており、まさにその中心には高専人材が存在している。指摘の通り、AI人材を育成し、地域に定着させる仕組みは、地域産業の発展に不可欠だ。今後も香川高専詫間キャンパスとの連携を深め、取り組みの中核として進めていく。

3点目については、三豊で育った若者が三豊で働くという将来像を描けるよう、今後、「みとよ地域の人事部」において、三豊の企業との交流を通じたキャリア教育の実装も期待されている。地域全体で必要とされる人材を育て、活かし、循環させる基盤となり、人材育成と産業政策が一体的に機能する施策を展開する。

 

まとめ

私は今、耕作放棄地を活用した、地域資源を活かした地域課題の解決を行動指針とする事業を展開している。この事業を通して実感するのは、AI人材がいなければ、これからの時代は生き残ることすらできないということだ。

しかし、その反面、その人材が確保できれば劇的に現状を覆すことができ、下剋上もあり得る。それができれば、地方、地域は再生され、産業集積の道筋が見えてくると考える。

これまで二、三十年かかってきたものが、一、二年、いや半年で産業構造が変わる時代が、既に目の前にある。これが目指すべき地方創世だ。

 

1件目の報告を終わります。