地域資源としての地元企業・5

9月になったというのに日中はまだまだ残暑厳しい毎日ですが、朝夕はめっきり秋めいてきました。
今回で5回目となる、「地域資源としての地元企業」紹介をします。
三豊市詫間町にある 大淀ボイラー興業(株) を訪問しました。
忙しい中、応対に当たっていただいたのは、入社3年目で27歳になる後継経営者の続木琢也さんです。
当社は、現社長であるお父様が昭和58年に大阪で創業し、平成元年に当地において製造設備会社として設立され、本年で20年目の節目を迎えています。
“In Our Faith (誠意をもって)”をモットーにボイラーとともに歩み、今や、様々な製造会社の生産現場の水周り設備や生産ラインの設置・メンテナンスを主要業務としています。
また、住宅やビルの総合管理なども手がけ幅広く業容を展開するとともに、国内屈指の一流メーカー製品の販売・サービス代行会社として、24時間体制で顧客の要望にこたえ信頼を獲得しています。
後継者である続木さんは、同業他社での修業の後当社に入社しまだまだ駆け出し(本人談)ですが、技術者集団の先輩社員にもまれながら、勉強の日々を過ごしている真っ只中です。
専門技術を必要とする現場仕事が生命線の会社でありながら、これまで技術関係の勉強を一切やっておらず、資格を何一つ持っていません。
周囲からは資格取得を勧められていて、参考書での基礎勉強から取り組んでいるところです。
若いときは何でも経験です。
乾いたスポンジほど吸収が早いといいます。
地域を担う若き経営者に成長してくれることを、心から期待しています。
これまで地域経済を担っていた大手冷凍食品会社の、本社移転計画が現実化しています。
地域を取り巻く経済・社会環境は激変すると思われ、益々若きエネルギーとパワーに期待が寄せられます。
“In Our Faith (誠意をもって)”で、24時間体制でお客様と地域にあてにされる企業を、実践し続けて欲しいと願っています。
地域経済基盤の確立は、地域に密着した元気な地元企業のエネルギーと、活力あふれる若き経営者のパワーにかかっていると言っても過言ではないのですから。