閉会中の「総務教育常任委員会」・4

年4回の定例議会の一つの6月定例会が閉会し、20日ほどが過ぎました。
早くも学校は夏休みに入り、昨年に負けず劣らずの酷暑の只中に突入しようとしています。
7月21日(木)、閉会中の「総務教育常任委員会」が開催されました。
協議題は、 「竹資源の事業家について」 と 「定住対策について」 の2件で、いずれもバイオマスタウン推進室からのものです。
「竹資源の事業化について」
1.『竹試験伐採事業』
平成22年12月に設立した “三豊市竹資源連絡協議会” が、市からの委託事業として5ヶ所で行った竹の伐採実施状況の報告がされました。
経費10,345,979円に対し、13.012㎡、326.7t の実績で、伐採方式によるバラつきはあるものの、1kg当たり27円~35円の単価となります。
市場価格は10円以下であることから、事業化には伐採単価を下げるために、集積の機械化が必要であるとの実施結果です。
2.『堆肥化事業』
香川大学農学部へ乳酸発酵竹粉を使った作物の栽培の研究と高品質堆肥の成分分析で、1,690,000円。(別添の研究報告書あり)
他、三豊エコファームへ高品質堆肥を、また、平成旬鮮隊へ高機能堆肥のテスト生産委託で、1,127,805円。(現在施用試験中)
3.『飼料化事業』
香川大学農学部へ乳酸発酵竹粉の効果研究に1,870,000円。(別添の研究報告書あり)
4.『家畜排泄物高度化処理事業』
三豊エコファームへ高温高速発酵菌と竹粉、オガ粉の混合による鶏糞臭気の発生抑制実験で、704,340円。
5.『マテリアル利用』
大倉工業へ竹チップ添加パーチクルボードの共同研究で、577,500円。
6.『工業製品化』
(財)日本食品分析センター及び香川県産業技術センター、開成工業他へキシロオリゴ糖液の分析、精製、サンプル製造(リグニン、セルロース、オリゴ糖)等で、3,594,902円。
これまでの2年間に費やした19,910,526円と、3年目となる次年度計画事業で、どのように成果物としてまとめ、生きたものとするのかはこれからの課題です。
竹林対策は合併時における主要問題であるだけに、現在取り組んでいる 「竹を資源と捉えた産業利用での経済効果を狙う」 方向だけではなく、本来の目的である荒廃竹林の及ぼす自然災害や、増殖を抑制する大量伐採処理方式も合わせて至急に着手しなければならないことです。
「定住対策事業について」
本年度から取り組んでいる “三豊市若者定住促進・地域経済活性化事業” と “三豊市学生合宿誘致事業” 及び “三豊市短期滞在所永事業” の現状報告がありました。
“三豊市若者定住促進・地域経済活性化事業” は、年間50件の目標に対し、市内7件、市外3件の計10件の申請状況です。
“三豊市学生合宿誘致事業” 及び “三豊市短期滞在助成事業” は、要綱の改正もあって出遅れており、申請件数は0件です。
いずれも定住というテーマは非常に難しく需要も少なく、実際は市内施設と観光資源の有効活用を目的とするべきのようです。
他、 “定住促進アクションプランの策定について” の説明がありました。
計画実施を本年度から平成25年度までの3年間として、実効性のある形で急ぎ具体的事業化の提案をしたいとのことでした。
次回の委員会が楽しみです。
以上、閉会中の「総務教育常任委員会」報告を終わります。