クリーンセンターについて

三豊市議会12月定例会が、12月5日から22日の18日間の会期で開会中です。
三豊市の本庁舎の位置と定められている、「香川松下寿電子工業跡地」の商業用地転用の問題で、時間を費やし、お知らせが遅くなりました。
本庁舎の問題とあわせ、今三豊市・観音寺市広域組合の新クリーンセンター建設が、大きな問題として突きつけられています。
この件について、12月12日の、三豊市議会議員全員による全員協議会で、今まで報告されずに進められて来た、幾つかの資料が提示されました。
三豊市山本町にある、現クリーンセンターについては、この場の6月3日の「施設視察」で紹介しています通り、手をかけずに使用できる期間も過ぎ、又、山本町の地元住民との約束の期限も残り6年程となり、新クリーンセンターの建設地の決定と、事業開始の了解が早期に求められています。
平成11年より始まった候補地の選定は、旧高瀬町の原下工業団地や、旧三野町の汐木山の断念後、観音寺市にお任せ(丸投げ)状態でした。
いずれは結論を出さねばならないのに、ほったらかしだったこの問題が、今、この時期に何故、緊急案件として浮上してきたのかということです。
観音寺市による、この間の検討交渉の結果、観音寺市粟井町・奥谷地区を、最終候補地とし地元との条件交渉を年明けから開始するに当たり、今年内までに三豊市の了解を得たいとの打診があったことによります。
ところが、「新クリーンセンター建設について」の詳細な説明は、これまで(旧1市9町時代も含め)ほとんど無く、観音寺・三豊の両市民はもとより、両市議会にも、広域組合議会にすら知らされていなかったのが実情でした。
新クリーンセンターの概算事業費(156t/日の能力の焼却施設の場合)
「建設費」
(焼却施設)       110億円
(敷地造成と進入路)   11億3千6百万円
(委託料:設計・管理)   1億6千万円 
         合計 122億9千6百万円
「運転経費」
(施設運営管理費と起債償還)   
15年間の年間経費は10~15億円で、その合計は200億円を超え、更に、起債償還終了後の16年目以降も9億円あまりの施設運営管理費が毎年予測されています。
「保証費」
(アクセス道路・奥谷地区・逆瀬池土地改良区・粟井地区) 予測される額は、16億7千万円で、工事費を含む総事業費は26億円程と見込まれています。
この広域事業に対する、三豊市の負担金額は、人口比から「施設費」60億円、「運転経費」15年目までは年間5~8億円で、16年目以降は毎年5億円程が考えられます。
三豊市には溶融炉建設と発想の根底を異にする、焼却ゴミを可能な限り減量化する「ゴミ0作戦」が計画されています。
三豊市の方針として、観音寺市に対し、今回の建設案への同意は、三豊市議会としては難しいとの意向を伝えると共に、三豊・観音寺地域全体としての、ゴミの減量化に対する取り組みを再考してはどうかとの提案をすることとなりました。