菜の花プロジェクトのこれから

「菜の花プロジェクト IN みとよ」で栽培している菜の花は、4月5日に行われた黄色の絨毯の中でのお花見の後、青々としたさやを一杯実らせ、さらに熟し、今にもはじけそうな小麦色となり、収穫されるのを待っているようです。
香川ボランティア・NPOネットワークの支援で始められた「菜の花プロジェクト研究会」も、早1年が過ぎました。
5月20日(火)、に開かれた研究会で “菜の花プロジェクト「三豊モデル」確立事業” の調査報告書を頂きました。
「平成19年度バイオマス等未活用エネルギー実証試験費補助事業」の報告書として作成され、A4サイズで90ページにも及ぶ内容の濃いものとなっています。
活動初年度として、色んな人との出会いや経験で、得るものの多い1年の締めくくりとなりました。
今月下旬には汎用コンバインによる採種を予定しており、続けて搾油、食用油として利用、廃食油の回収、精製、バイオディーゼル燃料の実用化など、20年度事業は続いて行く予定です。
初年度事業の一連の流れと平行して、一段階登った計画へと発展してゆかなくてはならないと感じています。
菜の花栽培は目的ではなく、地域資源活用による三豊市活性化の手段であり、切っ掛けです。
「菜の花プロジェクト IN みとよ」の進むべき方向性を、市民の皆さんにしっかりと指し示さなくてはりません。
1年前は荒れ放題だった六ツ松地区の耕作放棄地が、「菜の花プロジェクト IN みとよ」によって見事に耕作地に再生したのです。
採種の後、この土地にお米作付けに向けて水面に光り輝く光景が現れれば、三豊の農業にとってはかけがえのない一歩になると思っています。
三豊の循環型社会の中で、菜の花とともに育った「三豊の菜の花米」ブランドが、「ゆめタウン三豊」から全国に展開される事を目指すのも、一つの方向だと勝手に考えています。
菜の花を起点として、三豊市農業の基盤強化モデルを作るために、話し合いを進めなければならないと思っています。